「ChatGPTの活用範囲を広げたい…」「ChatGPTで数式を扱えるの？」そう感じる方も多いのではないでしょうか。
実は、ChatGPTは入力した数式を理解することができ、ChatGPTを活用することで、数式の作成や内容の理解をスムーズに進めることができます。
今回PROMPTYでは、数式に関連したChatGPTの便利な使い方やおすすめのプラグインを紹介します。
ChatGPTをLaTeXに活用する
ChatGPTは、対話型のテキスト形式の性能が注目されていますが、ChatGPTは数式を理解することもできます。
特に、LaTeX形式で計算問題を入力すると、正しくLaTeX形式で回答してくれます。この機能は、学生から研究者まで数式を記述する際の大きな手助けとなり、今後の教育・研究分野での活用が期待できます。
使い方①：LaTeX形式でChatGPTに数式を入力する
ChatGPTにLaTeX形式の数式を記述して問題を解いてもらいます。
はじめに、分数と平方根を含む計算問題を入力します。
プロンプト：
\frac{5}{3}*\sqrt(25)を計算して
ChatGPTの出力（GPT-4）：
ChatGPTにLaTeXの形式で数式を入力することで、数式のフォントで解答を出力してくれました。内容も問題ありません。
次に、ベクトルの形式も入力します。
プロンプト：
\mathbf{3,5} \cdot \mathbf{10,8}を計算して
ChatGPTの出力（GPT-4）：
ベクトルの計算についても、問題なく数式を読み込んで計算することができました。
続いて、二次方程式を解いてもらいます。念のため、数式の出力はLaTeX形式にするように指定しました。
プロンプト：
二次方程式を解いてください。出力はLaTeX形式でお願いします。
x^2-5x+3=0ChatGPTの出力（GPT-4）：
方程式の解を計算できました。ChatGPTの回答をコピペすると、確かにLaTeX形式で出力れていることが分かります。形式を指定して数式を出力できるのは便利な機能です。
使い方②：ChatGPTに数式の解説をしてもらう
ChatGPTはLaTeX形式の数式を理解することができます。そのため、ChatGPTを活用すれば意味がわからない数式を解説してもらうことができます。ここでは、LaTeXでレンダリングした後に内容を解説してもらいます。
プロンプト：
以下の式をLaTeXでレンダリングして、内容を解説してください。
\begin{align*}
\nabla \cdot \mathbf{E} &= \frac{\rho}{\varepsilon_0} \
\nabla \cdot \mathbf{B} &= 0 \
\nabla \times \mathbf{E} &= -\frac{\partial \mathbf{B}}{\partial t} \
\nabla \times \mathbf{B} &= \mu_0 \mathbf{J} + \mu_0 \varepsilon_0 \frac{\partial \mathbf{E}}{\partial t}
\end{align*}ChatGPTの出力（GPT-4）：
プロンプトの指示通り、指定した数式（マクスウェル方程式）に対して、LaTeXでのレンダリングと内容の解説をしてくれました。このように、ChatGPTはわからない数式の意味の理解にも、役立てることができます。
使い方③：ChatGPTに数式のコマンドをチェックしてもらう
ChatGPTでは、LaTeX形式の数式の理解と内容の解説をすることができます。そのため、自分が書いたコマンド全体をChatGPTにチェックしてもらうことができます。これによって、より高度な文書を効率的に作成することができるようになります。
プロンプト：
次の内容をLaTeX形式で記述する際に適切な形に修正してください。
ベクトル$a$と$b$のベクトル積は、数学で$a$×$b$として示される。ChatGPTの出力（GPT-4）：
プロンプト通り、LaTeX形式での修正例が示されました。今回は簡単な例を示しましたが、文書全体のコマンドをChatGPTに入力してチェックしてもらうことができます。また、このようなコマンド修正と、文章の校正や英訳を行うプロンプトと組み合わせることによって、LaTeX形式での文書作成が効率化できます。
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ChatGPTをExcelの数式に活用する
Microsoft Excelは多く人が日常的に利用するツールとなっていますが、Excelの数式は複雑で、時にはエラーの原因となることもあります。ここでも、ChatGPTを活用することで、Excelでの作業を簡単かつ効率的行うことができます。
ChatGPTでExcelの数式を作成するメリット
- 時間の節約: 正確な数式を迅速に生成することで、手作業による数式の入力や修正の時間を大幅に削減できます。
- エラーの減少: ChatGPTの提案は高い精度を持っているため、ユーザーが手動で数式を入力する際のエラーを減少させる。
- 学習のサポート: ChatGPTはステップバイステップのガイダンスを提供することができ、Excelの数式の学習をサポートします。
使い方の例
ExcelのセルA1からA10までの合計を計算し、その結果をセルB1に表示したい場合、以下のようなプロンプトをChatGPTに入力します。
セルA1からA10までの合計を計算するExcelの数式を教えてください。
ChatGPTの出力（GPT-4）：
プロンプトに基づいて適切な数式を提案してくれました。今回は基本的な例を紹介しましたが、要求をChatGPTに伝えることで、目的に合ったExcelの数式を簡単に作成することができます。
また、ChatGPTの表形式の出力の活用やVBAへの活用など、適用できる範囲は幅広くChatGPTはExcelでの作業を効率化できる優秀なアシスタントとなるでしょう。
ChatGPTでExcelの数式を作成する方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。
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数式・データ分析に強いChatGPTプラグイン「Wolfram」
ChatGPTは、デフォルトのモデルでも数式を理解することができ、文書の作成やExcelの演算にも十分役立てることができます。
加えて、ChatGPT Plus（有力版）のみが利用できるChatGPTのプラグイン「Wolfram」を活用することで、数式の演算やデータ分析を行うことができます。
ChatGPTプラグインの始め方や料金についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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使い方の例
Wolframプラグインの活用例として、次のような計算問題を解いてもらいます。
プロンプト：
f(x)=5x^4+2x^3-9x^2+5をx=1からx=5まで積分した結果をステップバイステップで示してください。
ChatGPTの回答（Wolframプラグイン）：
積分の計算方法を丁寧に解説してくれました。数式も見やすいフォントで出力されています。また、適切な図が出力されることもWolframプラグインの大きな特長と言えるでしょう。
Wolframプラグインのその他の活用方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。
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まとめ
今回PROMPTYでは、ChatGPTを用いて数式をより深く理解する方法を紹介しました。
- LaTeXでの活用：数式の出力や内容の理解、コマンドの修正を行うことができます。
- Excelでの活用：ChatGPTを自分の要求を入力するだけで、Excelの数式を作成することができます。
- Wolframプラグインの活用：ChatGPTのプラグインを活用することで、数学的な問題の解答やデータ分析の幅を広げることができます。
今回の例を参考にして、数学的な問題や課題を効率的に解決してみてはいかがでしょうか。
PROMPTYでは他のChatGPTについての記事も多く扱っているので、是非ご覧ください。
