「Stable Diffusionを使いたいけど自分のノートパソコンでできるかわからない」「ノートパソコンを新調してStable Diffusionを使いたい」そんな方々に今回はどの程度のスペックのパソコンが必要なのかとおすすめのパソコンをご紹介していきます。
スペックの低いノートパソコンでもStable Diffusionを試せる
ネット上でのStable Diffusionのサービスを使用することでどのパソコンでも問題なくStable Diffusionを使用することができます。サービスによっては月額でお金がかかったり、利用に制限があるものもあります。本格的にStable Diffusionを使いたい場合はスペックの高いパソコンと環境構築が必要になります。
ノードパソコンでもStable Diffusionで画像生成ができるサービスがいくつかあります。こちらの記事をご覧ください。
Stable Diffusionは基本無料で使うことができる画像生成AIのサービスです。 ただし、使用方法によってはStable Diffusion以外の所で料金がかかってくる可能性があります。 今回はStable Diffu[…]
環境構築してローカルで画像生成する場合スペックの高いノートパソコンが必要
ローカルで画像生成する場合はパソコンのGPUやメモリによって、画像の質や生成速度が変わったり、ものによってはStable Diffusionを立ち上げられない場合もあります。Stable Diffusionを起動するだけでも負荷がかかりますので、自分のパソコンのスペックを確認してから試してみてください。
またStable Diffusionの推奨環境はWindowsとされていますが、Mac でもしっかり画像生成することができます。実際に私はMacbook pro M2 proチップのノートパソコンで画像生成をしています。
ノートパソコンのスペックが足りなかったらどうなる?
ノートパソコンのスペックが低かったりVRAMの容量が不足しているとStable Diffusionが起動できない、エラーが発生する、画像生成速度、質が下がるといった問題が発生してきます。また、GPUひとつとっても相性の良い悪いがあるのでGPUのスペックは妥協せず選ぶことをおすすめします。
ノートパソコンのGPUが重要
Stable Diffusionでは画像処理などを行うGPUの性能が1番重要担ってきます。画像生成速度や質に直結するため、妥協する余地がありません。Windowsの場合は最低でVRAMが8GB、推奨はVRAMが12GB以上、Macbookの場合はM1チップ以上が必要です。正直MacのM1とM2では推奨と言えるほどの違いは感じられません。他の作業でGPUを使わない場合はM1で問題ないと考えられます。
必要スペック | 推奨スペック | |
---|---|---|
Windows | VRAMが8GB以上 | VRAMが12GB以上 |
Mac | M1 | – |
ノートパソコンのCPUはそこまで気にしなくて良い
Stable Diffusionを使用する際にCPUの性能はそこまで気にする必要はありません。
Windowsの場合、ハイエンドだとCore i3~i5相当、ミドルエンドだとCore i5~i7相当の性能があれば充分です。ただ、生成した画像で動画を作るなど他の作業も考慮して画像を生成することをお勧めします。
必要スペック | |
---|---|
Windows | ハイエンドでCore i3~i5相当 ミドルエンドでCore i5~i7相当 |
Mac | M1 |
Macの場合はM1チップ以上の性能があれば十分です。
メモリの推奨は16G
メモリは16G推奨とされていますが、機械学習や連続生成をする場合は32Gをお勧めします。8Gでも動作はするようですが本格的に画像生成したいかたは16G以上、後悔したくない方には32Gをお勧めしています。
続けていくうちに色々な機能を使うようになりメモリが足りなくなってしまう可能性もあります。Windowsでもノートパソコンのメモリを増設するのてもありますが、対応するメモリが高額だったり、パソコンによってはメモリの限界値が搭載されているものもあるので、しっかり検討する必要があります。
ストレージは最低でも512 GB
Stable Diffusionを使用する上で必ず必要になるモデルは1つ3Gほどのものもあり、さまざまな画像を生成していくとストレージを圧迫していきます。外付けのSSDなどで対応できる部分でもあるのですが、512GB以上をお勧めします。
おすすめのパソコン4選
各パーツの推奨スペックをご紹介してきましたが、具体的におすすめのパソコンを使う度合い別にStable Diffusion Web UIを使用する方に向けてご紹介します。1度Stabel Diffusionを試してみたいという方は、ご自身のパソコンやネットカフェ等でも使用できるので試してみてください。
ノートパソコンはデスクトップパソコンと比べると、物によっては倍の値段がしますし、後から増設できたり排熱システムが優れていたりとデスクトップパソコンには大きな利点があります。ただ、ノートパソコンは持ち運んでどこでも作業できるという最大の利点があるため、天秤に掛けて検討してみてください。
機種名 | おすすめな人 | 料金 |
---|---|---|
MSIゲーミングノートPC Katana GF76 | 環境構築して最低限Stable Diffusionを楽しみた方 | 税込143,955円 |
Apple MacBook Pro | 動画編集といった他の作業も合わせて行いたい方 あまり重たいパソコンを持ち歩きたくない方 | 税込2649,80円 |
ASUS Vivobook Pro 16X OLED K6604JI | 機械学習といった本格的な作業を行いたい方 | 税込329,800円 |
ROG Strix SCAR 16 | Stable Diffusion+αで高スペックが求められる何かをしたい方 | 税込499,800円 |
おすすめノートパソコン①:Katana GF76
こちらのパソコンはメモリ16G、NVIDIA GeForce RTX 3060,VRAMは12GB とStable Diffusionを動かせるだけのスペックを持っています。あまり予算はかけられないけど、それなりに画像生成したい方におすすめのノートパソコンです。
OS | Windows |
CPU | Core I7 11800H |
メモリ | 16G |
グラフィック | NVIDIA GeForce RTX 3060 |
ストレージ | 512GB |
価格 | 税込143,955円 |
おすすめノートパソコン②:Macbook pro
Windowsと比べて値段は張りますが、Macbookでもこのスペックで画像生成することができます。動画編集など他の作業をソフトで行う場合、Macの方が相性がいいこともあるので、皆さんのパソコンの用途によってはお勧めです。
またデザイン性や、排熱力、軽さといった使ってみないと感じられない利点もあります。
OS | Mac OS |
CPU | 10コア |
メモリ | 16G |
グラフィック | M1 proチップ |
ストレージ | 1TB |
価格 | 税込264,980円 |
おすすめノートパソコン③:ASUS Vivobook Pro 16X OLED K6604JI
32Gメモリ、1TBSSDと容量にも余裕があり、GeForce RTX 4070はVRAMが12GBあるので高速の画像生成にも適しています。RTX4060はVRAMが8GBしかないため推奨のスペックを満たしていませんが、RTX 4070であれば問題なく使えます。本格的にStable Didffusionを使いたいけど、安く済ませたい方におすすめです。
OS | Windows |
CPU | Core i9-13980HX |
メモリ | 32G |
グラフィック | RTX4070 |
ストレージ | 1TB |
価格 | 税込329,800円 |
おすすめノートパソコン④:ROG Strix SCAR 16
GeForce RTX 4080はVRAMが16GBとかなり高く、快適に画像を生成することができます。RTX4070とVRAM数も異なるため機械学習などをガンガン行って行きたい方におすすめのノートパソコンです。かなり高性能なパソコンですが、これ以上スペックを上げると料金も跳ね上がりますしと排熱問題も発生してくるので、このノートパソコンを選びました。
OS | Windows |
CPU | Core i9-13980HX |
メモリ | 32G |
グラフィック | NVIDIA GeForce RTX 4080 |
ストレージ | 1TB |
価格 | 税込499,800円 |
まとめ
今回はノートパソコンでStable Diffusionを使用するためにどのくらいのスペックが必要なのか、妥協してはいけないポイントを中心にご紹介しました。ノートパソコンは持ち運べますが、サイズ、重さといった不便な部分もあります。
かなり大きな買い物になるので、メリットデメリットを天秤に掛けて後悔しないものを選んでください。
~Stable Diffusionで素早く画像生成するには~
Stable Diffusionの画像生成スピードや画像サイズは、グラフィックボード(GPU)の性能によって大きく変わります。
このため、より効率的かつ快適な画像生成を望むユーザーにとって、最適なグラフィックボードの選択が重要となります。 推論処理やLoRAなどの追加学習処理といった大量の計算を効率よく行うためには、12GB以上のVRAMを持つグラフィックボードを選ぶことを強くおすすめします。
2GBや4GBのVRAMを持つグラフィックボードでは、学習プロセスや高解像度の画像生成に支障が出る可能性が高いです。 コスパを重視する方は、RTX 3060を選ぶと良いでしょう。
このグラフィックボードを使えば、Stable Diffusionの画像生成機能を最大限に活用することが可能となります。