Stable Diffusionは基本無料で使うことができる画像生成AIのサービスです。
ただし、使用方法によってはStable Diffusion以外の所で料金がかかってくる可能性があります。
今回はStable Diffusionの利用方法やWebサービスについて解説します。
Stable Diffusionの利用方法
Stable Diffusionの利用方法には以下の3通りがあります。
①ローカル環境でStable Diffusionを使用する
②Google Colaboratoryを使用する
③Stable Diffusion 2.1 Demoを使用する
この3点について解説します。
①ローカル環境でStable Diffusionを使用する
1つ目はPCでStable Diffusionのローカル環境を構築する方法です。
ローカル環境構築の具体的な方法は以下の記事で詳しく解説しています。
自由自在に画像生成ができるStable DiffusionのUIである「Stable Diffusion web ui」の始め方からそれぞれの機能やパラメータなど、より精度の高い画像生成を行うための使い方をご紹介します。 Stabl[…]
ローカル環境のメリットはStable Diffusionを完全無料で使用できる点です。
また、モデルやLoraをいちいちダウンロードするのを待つ必要がなく、1度導入してしまえばすぐに使うことができるのも魅力的な点です。
ただ推奨スペックを満たすPCを持っていない場合、初期投資としてPCの購入費用が必要になる可能性があるため注意してください。
ローカル環境構築に必要なスペックについては以下の記事で詳しく解説しています。
「Stable Diffusionを使いたいけど今のPCではスペックが足りない…」「Stable Diffusionを使うにはどんなスペックが必要なの?」そう思う方もいるのではないでしょうか。Stable Diffusionを効果的に使用[…]
②Google Colaboratoryを使用する
2つ目はGoogle Colaboratoryを使用する方法です。
この方法は、「PCにローカル環境を構築するだけのスペックがない」かつ「それでもStable Diffusionを使いたい」という方にピッタリで、PCのスペックに依存することなくStable Diffusionを使用することができます。
しかし、Google Colaboratoryは無料で使用できますが、現実的にStable Diffusionを使用していくためには月額1,179円~のアップグレードをする必要があります。
Stable Diffusionそのものは無料で使用できますが、Google Colabでランニングコストが発生するパターンです。
Google Colaboratoryの具体的な使い方は以下の記事で詳しく解説しています。
「Stable Diffusionを使用したいが、どのように始めれば良いのだろう...」「低スペックPCでもStable Diffusionを使用できるの?...」 そう思う方もいるのではないでしょうか。 実は、高性能なPCを持っ[…]
③Stable Diffusion 2.1 Demoを使用する
3つ目はStable Diffusion 2.1 Demoを使用する方法です。
Stable Diffusion 2.1 Demoは「https://huggingface.co/spaces/stabilityai/stable-diffusion」へアクセスすると使うことができます。
完全無料で、Web上であるためPCのスペックも必要ないことが利点です。
ただし、モデルやLora、拡張機能などを追加することはできないため、「とりあえず画像生成をしてみたい!」という方におすすめの方法です。
様々な機能を追加してStable Diffusionを使用したいという方は他の2つの方法を使用しましょう。
Stable Diffusionを使えるWebサービス3選
WebサービスとしてStable Diffusionを使用できる画像生成サービスが存在します。
主なサービスは以下の通りです。
①Dream Studio
②Stable Diffusion Online
③Mage.space
この3つについて解説します。
①Dream Studio
Dream studio:https://beta.dreamstudio.ai/generate
Dream StudioはStable Diffusionの開発元であるStability AI社が開発したWebサービスです。
生成画像のスタイルの選択ができ、プロンプトに詳しくない状態でも様々な画像を生成することができます。また、複数画像を一気に生成するため使い心地も完璧です。
Dream Studioはアカウントを作成することで200枚まで無料で画像生成を行えます。
それ以降は有料となるため注意してください。
②Stable Diffusion Online
Stable Diffusion Online:https://stablediffusionweb.com/#google_vignette
Stable Diffusion OnlineはStable Diffusionの公式サイトです。
先ほど紹介したデモ版と似ていますが、画像の生成枚数やシード値などの設定ができるようになっていたり、様々なプロンプト例が掲載されており、より便利になっています。
こちらはデモ版と同じく完全無料で使用できますが、モデルやLoraの追加はできないため注意してください。
③Mage.space
Mage.space:https://www.mage.space/
Mage.spaceはStable Diffusionを利用した画像生成のWebサービスです。
アカウントを作成すれば無料で画像生成ができるようになります。
また、Pro planに登録すれば様々なモデルも使用できるようになります。
各々特徴が異なるWebサービスですので、自分に合ったサービスを使うようにしましょう。
Stable Diffusionで素早く画像生成するには
Stable Diffusionの画像生成スピードや画像サイズは、グラフィックボード(GPU)の性能によって大きく変わります。
このため、より効率的かつ快適な画像生成を望むユーザーにとって、最適なグラフィックボードの選択が重要となります。
推論処理やLoRAなどの追加学習処理といった大量の計算を効率よく行うためには、12GB以上のVRAMを持つグラフィックボードを選ぶことを強くおすすめします。
2GBや4GBのVRAMを持つグラフィックボードでは、学習プロセスや高解像度の画像生成に支障が出る可能性が高いです。
コスパを重視する方は、RTX 3060を選ぶと良いでしょう。
このグラフィックボードを使えば、Stable Diffusionの画像生成機能を最大限に活用することが可能となります。