Midjourney V5.1の特徴
Midjourney v5.1では、短い要求文でも高品質な画像生成が可能な「opinionated」が特徴としてあります。また、画像生成技術の向上により、画像の鮮明さが増し、縁取りや文字の乱れが軽減されています。
Midjourneyとは Midjourneyはデビッド・ホルツ率いる研究チームによって2022年7月から提供されているAI画像生成ツールです。このツールはDiscord上のbotとして機能し、ユーザー間で画像生成を共有する[…]
Midjourney V5.1の使い方
バージョン5.1への切り替え方法は、Discordで/settingsコマンドを使うか、–v 5.1オプションを活用します。近日中にバージョン5.1がデフォルトモードになる予定とのことです。
opinionatedモードの使い方
opinionatedモードでは、Midjourneyがプロンプトを調整して画像の一貫性を維持してくれます。利点として、短い要求文でも高品質な画像が生成でき、出力結果が予測しやすくなります。一方、デメリットとして、創作の自由度が若干制限されることが挙げられます。
もともとバージョン4で採用されていた手法で、バージョン5からは変更されていました。しかし、バージョン5.1で再び導入されています。
「opinionated」のデメリットを避けたい場合は、「rawモード」を利用できます。/settingsで変更するか、–style rawオプションを指定して使用できます。このモードでは、創作の自由度が高まりますが、一貫性が維持される保証はありません。
実際にMidjourney V5.0とV5.1の比較を行ってみた
まずは実際に以下のプロンプトでMidjourney V5.0で画像を生成してみました。
Battle of the Gods, Godly, Road to Perdition --ar 16:9 --v 5 --s 750
生成された画像はこちら。
左上の画像が顕著ですが、下に黒い帯のようなものが残ってしまいました。この現象はV5.0でよくみられる現象でした。それに対して同様のプロンプトでV5.1を使用してみると以下のようになりました。
Battle of the Gods, Godly, Road to Perdition --ar 16:9 --v 5.1 --s 750
このように、帯は残ってしまうようです。。今後のアップデートに期待したいと思います。
次に「opinionated」モードを試してみたいと思います。以下の短いプロンプトで「opinionated」と「row」モードのプロンプトをそれぞれ作成して画像を生成します。
human being --v 5.1 --s 750
opinionatedモードで生成した画像はこちら。
このように、「人間=human being」というプロンプトに対して、上記のようなイメージの画像が生成されました。それに対して、rawモードで作成した場合はこちら。
human being --v 5.1 --s 750 --style raw
全く違うテイストの画像が生成されました。
他のお題でも画像を生成してみましょう。次に「野菜=vegetable」というシンプルなプロンプトで画像を生成してみます。まずはopinionatedモードで試してみます。
vegetable --v 5.1 --s 750
このように、ただ野菜を描写するだけではなく、顔を生成するように、プロンプトに忠実というわけではなく、Midjourneyによるプロンプトの補正が入っているようです。それに対してrawモードで画像を生成してみるとどのようになるでしょうか。
vegetable --v 5.1 --s 750 --style raw
このように、シンプルな野菜の画像を生成してくれました。かなり顕著に違いがでているのではないでしょうか。