Midjourneyとは
Midjourneyはデビッド・ホルツ率いる研究チームによって2022年7月から提供されているAI画像生成ツールです。このツールはDiscord上のbotとして機能し、ユーザー間で画像生成を共有することが可能です。
Midjourneyを使用する際、プロンプトと呼ばれるテキスト入力で画像が生成され、一度に4枚の画像がまとめて表示されます。
Midjourneyの料金プラン
無料利用は最初の約25枚の生成のみで、それを超える利用は有料のサブスクリプションが必要です。以下の表は2023年4月30日現在の料金プランとなっています。詳細はMidjourney公式を確認するようにしましょう。
プラン名 | 料金 | 内容 |
フリープラン | 無料 | 0.4時間GPU分 写真25枚程度 |
ベーシックプラン | 月額10ドル | 毎月 3.3時間GPU分 ※毎月 200枚程度 |
スタンダードプラン | 月額30ドル | 毎月 15時間GPU分 ※毎月 900枚程度 リラックス(低速)モードは無制限 |
プロプラン | 月額60ドル | 毎月 30時間GPU分 ※毎月 1800枚程度 リラックス(低速)モードは無制限 |
参考:Midjourney
Discordとは
Discord(ディスコード)は、アメリカで開発されたボイス・ビデオ・テキストコミュニケーションサービスです。Windows、Mac、Linux、Android、iOSなどのマルチプラットフォームに対応しており、ブラウザでも利用できます。
Discordでは、テキストチャットができる「テキストチャンネル」と、音声通話や画面共有ができる「ボイスチャンネル」があり、それぞれ複数のチャンネルを追加できます。また、Discordはゲームやコミュニティとの連携が強く、多くのゲーマーやコミュニティが利用しています。
Midjourneyのメリット
1. 専門知識が無くても利用可能
Midjourneyは、Discord上で動作するため、専門知識がなくても簡単に利用できます。例えば、画像を生成したい場合、「夕日の海辺で遊ぶ犬=Dog playing on the beach at sunset」といった英語のプロンプトを入力するだけで、そのイメージに近い画像が生成されます。
2. 無料で試すことができる
Midjourneyは枚数に制限はありますが無料でも使用することができるのがメリットです。
興味を持ったタイミングで、まずは無料の範囲でプロンプトを試すことができます。もし気に入れば、有料プランにアップグレードしてさらに多くの画像生成を楽しむことができます。
3. 一度に4枚の画像が生成される
Midjourneyでは、一度に4枚の画像が表示されるため、さまざまなアイデアを試すことができます。例えば、「宇宙飛行士が月面でダンスをする=Astronauts Dance on the Moon」というプロンプトを入力すれば、4枚の異なるシチュエーションの画像が生成され、それぞれの画像から新たなインスピレーションを得ることができます。
Midjourneyは商用利用はできるのか?
無料プランのユーザー | ・商用利用は不可 ・公開する場合はMidjourneyへのリンクが必須 |
有料プランのユーザー | ・著作権は画像生成した本人に帰属 ・商用利用が可能 |
参考:Midjourney
Midjourneyは有料プランのみ商用利用を行うことができます。無料プランの方は、ビジネスで使用はできず、無料プランのユーザーが生成した画像を公開する際にはMidjourneyへのリンクを画像と一緒に表示する必要があります。
こちらの記事で法人利用、詳細な規約についてまとめています。
「Midjourneyって商用利用できるの?」「規約や条件はどうなっているの?」 そう思う方もいるのではないでしょうか。 実は、Midjourneyの商用利用は可能ですが、その際に把握しておくべき規約や条件が存在します。今回P[…]
Midjourneyの登録方法
1. Midjourney公式サイトにアクセスする
まずは、MIdjourneyの公式サイトにアクセスしましょう。アクセスしたら、右下にある「Sign In」と表示されているボタンをクリックします。
2. Discordにログイン
Discordのログイン画面が表示されたら、アカウントをすでにお持ちの方はログインを行いましょう。アカウントを持っていない方は、下に小さく表示されている「アカウントが必要ですか?登録」と表示されているボタンをクリックしましょう。
アカウント作成には、メールアドレス、ユーザー名、パスワード、生年月日の登録が必要です。
入力が完了すると、メールに確認メールが届くので、確認メールにあるリンクにアクセスすると「Email Verified!」という表示が出てきます。これで会員登録の完了です。
4. Discordにアクセスする
Discordへのログインが完了したら、公式サイトの「Join the Beta」というボタンをクリックします。
アプリをお持ちの方はブラウザの画面はそのままDiscord起動完了と表示され、Discordアプリが起動します。ブラウザでもDiscordは仕様することができます。
「USERNAME」に自分の表示名を記入した上で「Continue」と表示されているボタンをクリックします。これでMidjourneyへの登録が完了です。
Midjourneyで画像を生成する方法
1. チャットルームに参加する
MidjourneyはDiscord上のチャットルームでテキストを受け取り、画像を作成するシステムです。そのため、まずチャットルームにアクセスが必要です。
無料でMidjourneyを利用する際には、「NEWCOMER ROOMS」内の赤い枠で囲まれた「newbies-〇〇(数字)」というチャットルームを選択します。newbiesとは新規参加者や初心者を意味し、これは初心者向けのチャットルームであることを示しています。
プレミアム版ではダイレクトメッセージで画像生成が可能ですが、無料版の場合はチャットルームのみ利用できます。 世界中から参加者が集まるチャットルームなので、個人情報などは共有しないように注意が必要です。
2. 命令文の入力
チャットルーム(newbies-〇〇)に参加できたら、赤枠の部分に対してメッセージ入力欄があります。ここに画像を生成する命令文を入力します。
画像生成のための命令文:
/imagine prompt
「/imagine」とメッセージ入力欄に入力すると自動的に候補が出てくるので、こちらをクリックしても「/imagine prompt」の命令文を入力することができます。
3. プロンプトの入力
「/imagine prompt」の後ろに画像生成のプロンプトを入力します。今回は、簡単に猫の画像を作成したいと思います。
猫の画像生成プロンプト:
/imagine prompt cat
1分ほど待つと、画像が完成します。画像が完成すると、チャット画面の一番下に黄色く表示されます。他のユーザーも同じ画面で画像を作っているため、流れてしまわないように注意してください。
Midjourneyには、画像を高解像度にする「アップスケール」機能、にた画像の生成を行う「バリエーション」機能が標準で搭載されています。以降の4ではアップスケール、5でバリエーションについて解説していきます。
4. 画像の「アップスケール」の作成
生成した画像の下に9つのメニューが配置されています。画像のアップスケールを行うためには「U1」「U2」「U3」「U4」のいずれかのボタンをクリックします。U1〜U4はそれぞれ以下の画像に対応しています。
U1:左上
U2:右上
U3:左下
U4:右下
今回は例として「U1:左上」の画像のアップスケールを行ってみたいと思います。ボタンをクリックして数秒待つと画像の生成が完了します。
完成した画像はこちらです。
5. 画像の「バリエーション」の作成
画像のバリエーションの作成を行うためには「V1」「V2」「V3」「V4」のいずれかのボタンをクリックします。V1〜V4はそれぞれ以下の画像に対応しています。
V1:左上
V2:右上
V3:左下
V4:右下
今回は例として「V4:右下」の画像のバリエーションの作成を行ってみたいと思います。ボタンをクリックして数秒待つと画像の生成が完了します。
右下と近い画像を4つ生成することができました。ここから同様にU1〜U4、V1〜V4の操作を行うことも可能です。
6. 同じプロンプトで画像の再生成を行う
画像の矢印マークをクリックすると、もう一度同じプロンプトで画像を再生成することが可能です。実際にクリックしてみると、
全く別の新しい画像を作成することができました。
現在のMidjourneyの使用回数を調べる方法
メッセージ入力欄に以下のコマンドを入力しましょう。
/info
上記のメッセージで実際に現在の使用量を調べることができます。
まとめ
今回PROMPTYでは、画像生成AI「Midjourney」の使い方、登録方法、メリットなどについてご紹介してきました。今後の画像生成で役に立てば幸いです。