Midjourneyで背景透過した画像を生成する方法まとめ

Midjourneyでは適切なプロンプトを作ることで自由に画像を生成することができます。

今回PROMPTYではMidjourneyで生成した画像を背景透過した画像にする流れを実験的にご紹介します。

Midjourneyで背景透過した動画を作ることはできない

残念ながらMidjourneyでは現在背景透過した画像を生成することができません。しかし、Photoshopや無料のサービスを使って背景透過した画像に作り替えることができます。そのために背景透過に適した画像の生成方法をご紹介します。

背景透過に適した画像を生成する

画像生成するにあたって背景を統一したり、被写体と背景の区別がつく画像を生成する必要があります。

プロンプト①:背景を一色に設定する

まずは背景を緑一色にするプロンプト「緑背景=green background」を使用します。緑は肌の色と補色の関係にあるため人を切り抜く場合に適した色です。「green background」では背景が植物で溢れることが多いので「単純=simple」を間に入れて生成してみます。

「白背景=white background」では真っ白の背景が生成されますが、くり抜いた時の荒さが「green background」よりも大きくなりました。

プロンプト:

young lady, green simple background –ar 3:2 –v 5.1

生成画像:

「simple」と言う言葉を組み込んでも全てがグリーンバックのような背景には生成されませんでした。左下の画像を透過してみます。

プロンプト②:ぼやけた背景を生成する

次に背景をぼやかして画像を生成してみます。背景をぼやかして生成することによって被写体との区別をつけることができ、透過しやすくなります。

プロンプト:

young lady, blurred simple background –ar 3:2 –v 5.1

生成画像:

背景のぼやけた画像が生成されました。ここまでぼやけていると膝下入りと透過ができます。左上の画像を使用します。

プロンプト③:普通に画像を生成する

最後に実験的に背景に関するプロンプトは使用せずに画像を生成してみます。

プロンプト:

young lady --ar 3:2 --v 5.1

生成画像:

背景と被写体の曖昧の境があいまいな右上の画像を使用します。

背景透過できるサービスを使用する

3種類の透過できるサービスを使用してそれぞれを透過してみます。

PicWishを使用する

まずはPicWishという無料サービスを使用してみます。使用の際にGoogleアカウントなどでの登録が必要です。

PicWishの使い方

画像をサイト上にドロップします。

アップロード後に透過された画像をダウンロードすることができます。

グリーンバックの画像

グリーンバックの画像をPicWishで透明化した画像がこちらです。

しっかり透過されました。緑の服を着ているのにも関わらずしっかりとくり抜くことができました。

背景のぼやけた画像

背景のぼやけた画像をPicWishで透明化した画像がこちらです。

コントラストの激しい背景でしたが、しっかり人物だけがくり抜かれました。

普通の画像

最後に背景のプロンプトを組み込まなかった場合の画像がこちらです。

少し背景と一緒に残っている部分があります。曖昧な部分や詳細までは綺麗に透過させられませんでした。

Photoshopを使用する

次に有料サービスであるadobeのPhotoshopを使用して透過させてみます。

Photoshopの使い方

次にフォトショップを使用して透過してみます。まず初めにフォトショップに画像をドロップし、「オブジェクト選択ツール」をクリックし、被写体を囲います。

そして左上の「選択とマスク」をクリックします。

すると選択していない部分が他の色で表示されます。そのまま一番下の項目で「新しいレイヤー」を選択します。

このような画像ができました。このままpng形式で書き出すことで背景透過の画像が作れます。

グリーンバックの画像

グリーンバックの画像をPhotoshopで透明化した画像がこちらです。

緑の服を着ているのにも関わらずしっかりとくり抜くことができました。

背景のぼやけた画像

背景のぼやけた画像をPicWishで透明化した画像がこちらです。

背景の一部が一緒に残ってしまいました。この場合はも言う一度「選択とマスク」でくり抜く部分を調整することができます。

左上の項目で「+=くり抜く」「−=透過する」を選択しなぞることで調整できます。

余分な部分を排除した画像がこちらです。

このようにPhotoshopでは透過部分をカスタマイズすることができます。

普通の画像

最後に背景のプロンプトを組み込まなかった場合の画像がこちらです。

このように曖昧な部分は背景も一緒にくり抜かれるようです。しっかりくり抜く部位を調整していきます。

調整した画像がこちらです。

人物をしっかりくり抜くことができました。やはり、背景に関するプロンプトを組み込まないと、背景の透明化が難しくなるようです。

まとめ

今回は背景に関するプロンプトと背景透過のサービスでどのように投下されるかと言うのを試してみました。やはり、「グリーンバック=green background」を使用するのが最も綺麗に投下画像に適していると言えます。

PicWishは被写体の認識をしっかりとしている印象で、綺麗に透過することができましたが、曖昧な部分は変更できませんでした。

一方Photoshopは透過範囲を選択できるので、より詳細な作業で綺麗な透過画像が生成できます。