「ChatGPTのプロンプトが上手く書けない…」「ChatGPTを上手く使いこなすためのプロンプトの定型を知りたい」という方も多いのではないでしょうか。
プロンプトの方法をしっかりと理解することで、ChatGPTのパフォーマンスを向上させることが期待できます。
今回PROMPTYではChatGPTへ行うプロンプトの例文を解説します。
ChatGPTとは
ChatGPTとはOpenAIが開発した自然言語処理モデル「GPT」を使用した、AIチャットボットサービスです。
まるで人間がしゃべっているような、自然な言語の使用ができ、様々な用途に活用することができます。
しかし、ChatGPTの能力を最大限引き出すためには、しっかりしたプロンプトが不可欠です。
ChatGPTの基本情報については以下の記事で詳しく解説しています。
ChatGPTとは、人間に近い自然な会話を実現するAIチャットツールで、先進的なAI技術が活用されています。 2022年11月に登場し、その無料でアクセス可能な画期的な性質が話題を呼び、SNS上で高品質な文章生成や人間らしい回答が評[…]
ChatGPTプロンプト5つの例文
ChatGPTに使うことのできるプロンプトの例文をご紹介します。
①ChatGPTに命令する
②ChatGPTに条件を付与する
③ChatGPTの出力方法を限定する
④ChatGPTに例示を与える
⑤ChatGPTの工程を分ける
この5つについて解説します。
①ChatGPTに命令する
ChatGPTにプロンプトを行う際、まずはChatGPTの役割を明確にしてあげることが大切です。
ChatGPTに役割を与えるためには、以下の例文を参考にプロンプトを行ってみましょう。
#命令書
あなたはプロの{自由に入力}です。
以下の#制約条件や#{自由に追加}に従い、○○を行ってください。
このような文章をプロンプトの最初に記述してあげることで、ChatGPTは「今から自分が何をすべきであるか」ということを理解しやすくなります。
実際にPROMPTYで紹介しているプロンプトにも文頭にはこの命令文が書かれています。
ChatGPTに役割を与えるメリットについては以下の記事で詳しく解説しています。
ChatGPTに役割を与えるメリットは? ChatGPTに役割を与えるメリットは、ChatGPTの行動や思考パターンを明確化し、理想通りの挙動を引き出せることです。 ChatGPTは確率論的に文章を出力するため、最初の定義や出[…]
②ChatGPTに条件を付与する
ChatGPTのパフォーマンスを向上させるためには条件設定をしっかりと行うことも重要です。
条件設定の部分には、今回の行為をするにあたっての更に詳細な情報やChatGPTの知らないであろう専門的知識を書くと効果的です。
#制約条件
・{自由に記入}
・{自由に記入}
制約条件の文章には条件を好きなだけ追加することができます。
③ChatGPTの出力方法を限定する
ChatGPTから狙った応答を引き出すためには命令分と条件設定に加え、出力形式を指定する必要があります。
出力形式は行わせたいことや、その時々によって変わるため定型を作りづらいものではありますが、基本的には以下のように入力すれば大丈夫です。
#出力形式
*題目
*各セクションのタイトル(所要時間)
詳細な内容
目的
例:○○とは何か?(15分)
詳細な内容:○○の起源。現在の活用場所を説明する。
目的:○○について初めて聞いた人にも概要が分かるようにする。
このように入力してみた結果、ChatGPTからは以下のように出力形式を踏襲した形式での回答が行われます。
しっかりと出力形式が守られていることがわかります。
④ChatGPTに例示を与える
命令文、条件設定、出力形式の指定だけではChatGPTが満足のいく回答を出力できない場合もあります。
その原因の一つが、あまりにも出力したいもののオリジナリティが高い場合です。
一般的な情報だけで対処できない場合は、出力してほしい形式のモデルを例示として提供してあげましょう。
例えば記事における良いリード文を作成させる際、厳密な定義を与えるより、以下のように「良いリード文の例」を提示してあげる方が効果的であったりします。
#例
「キーワード: SEOとは」の場合
「SEOって何か分からない…」「SEOって難しそう…」
そう思う方も多いのではないでしょうか。
実は、SEOのノウハウをしっかり身につければ誰でも売上を大幅に向上することが可能です。
今記事では、SEOとは何か、メリット、デメリットについてご紹介していきたいと思います。
例示を行うことで、使用者が求める回答の解像度を上げることができ、ChatGPTもよく理解ができます。
⑤ChatGPTの工程を分ける
満足のいく回答が得られないもう一つの原因は、回答を出力するまでの工程が一息でやるにはあまりに複雑すぎる時です。
この場合は工程を細分化してあげることで解決する可能性があります。
#プロセス[1]
○○をXXXして□□にする。
#プロセス[2]
□□になったものを△△にする。
#プロセス[3]
最後に△△になったものを#出力形式に従って出力する
このように工程の細分化を行うことで、ChatGPTも1つ1つを丁寧に行うことができるようになります。
深津式プロンプト・システムを活用しよう
深津式プロンプトとは、ChatGPTに入力するプロンプトの構文のようなものであり、noteのCXOである深津貴之さんによって考案されました。
深津式プロンプトは上記で紹介した①~③の例文を使用しており、④~⑤の例文も必要に応じてそのまま追加することができます。
覚えておくと大変便利なプロンプトの方法であるため、是非練習してみてください。
深津式プロンプト・システムについては以下の記事で詳しく解説しています。
ChatGPTに入力するプロンプトのフレームワークの一つに、noteのCXOである深津貴之さんによって考案された「深津式プロンプト・システム」があります。 今回PROMPTYでは、ChatGPTの「深津式プロンプト・システム」とは何[…]
まとめ
今回PROMPTYでは、ChatGPTに入力するプロンプトの例文をご紹介しましたがいかがだったでしょうか。
例文や構文を覚えて使いこなせるようになることで、ChatGPTの使い勝手が更に良くなることが期待できます。
是非参考にしてみてください。
PROMPTYでは他のChatGPTについての記事も多く扱っているので、是非ご覧ください。