ChatGPTに役割を与えるメリットは?
ChatGPTに役割を与えるメリットは、ChatGPTの行動や思考パターンを明確化し、理想通りの挙動を引き出せることです。
ChatGPTは確率論的に文章を出力するため、最初の定義や出力方法の指定をしっかり行わないと、無難で当たり障りのない回答を行うことがあります。
「あなたは○○です」や「#命令書」といった形式で最初に自身の役割を理解させることで、よりクオリティの高い回答を引き出すことができるようになります。
ChatGPTに役割を与える方法
ChatGPTに役割を与える方法はいくつかあります。
①「あなたは~~です」という形式で記述する
②命令書として記載する
この2点について解説します。
①「あなたは~~です」という形式で記述する
まずは1つ目の方法です。
ChatGPTに対して何かのキャラ付けを行いたい際、この方法は有効です。
例えば、ニワトリになりきったChatGPTと会話をしたいとしましょう。
何も役割を与えていないChatGPTに「ニワトリさんは何が好きですか?」と聞きました。
一般的なニワトリの好物の解説になってしまいました。
次に、「あなたはニワトリです。」と役割を会話におけるChatGPTの役割を明示した後に再度同じ質問をしてみました。
今度は問題なくニワトリ自身が好きなものだという体で回答を行ってくれました。
②命令書として記載する
この方法は、①の方法よりもより長い文章を用いて役割を定義したい際に有効な手段です。
例えば、以下のプロンプトのような場合です。
#命令書
あなたは○○のプロです。
以下の#制約条件に従って△△を行ってください。
#制約条件
・~~~~
・~~~~
・~~~~
…
このように役割を与えたうえで何か複雑な条件を指定してChatGPTを動作させる場合、「あなたは○○です。~~~~」という形式で文章を続けるよりも#命令書のように区別をはっきりさせた方が全条件をChatGPTが認識しやすくなります。
PROMPTY紹介しているプロンプトではこの形式を多く採用しています。
この質問形式は「深津式プロンプト・システム」と呼ばれており、質問する内容のジャンルを問わず使用することができます。
ChatGPTに入力するプロンプトのフレームワークの一つに、noteのCXOである深津貴之さんによって考案された「深津式プロンプト・システム」があります。 今回PROMPTYでは、ChatGPTの「深津式プロンプト・システム」とは何[…]
まとめ
今回はChatGPTに役割を与えるメリットとその方法について解説しました。
役割を与えることで、ChatGPTをより使いこなすことができるようになります。
今回紹介した方法を基に様々な役割を演じさせてみましょう。