ChatGPTのCode Interpreterを活用して様々なファイルの作成・編集を行う

「ChatGPTのCode Interpreterの活用方法がわからない…」「ChatGPTのCode Interpreterを使ってファイル編集ができるの?」そう思う方も多いのではないでしょうか。

実は、ChatGPTのCode Interpreterを活用することで、様々な種類のファイルを簡単に作成・編集することができます。

今回PROMPTYでは、ChatGPTのCode Interpreterを用いたファイル作成・編集について例を使って紹介します。

Code interpreterの概要について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

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①ChatGPTの会話内容をtxtファイルに保存する

ChatGPTのCode Interpreterを活用することで、ChatGPTとの会話の内容をテキストファイルに保存することができます。

プロンプト:

ここまでの会話の内容をtxtファイルに保存してください

“こちら”クリックすると、これまでのChatGPTとの会話の内容のtxtファイルが保存されます。

また、新しいチャットを始める際に、保存したテキストファイルを読み込ませることができます。

このように、初めにファイルの内容を読み込んで会話をスタートできます。

② PowerPointを作成する

ChatGPTのCode Interpreterを活用することで、PowerPointでのプレゼンテーションを作成することができます。今回は架空の製品「AirPure 5000」の製品紹介スライドを作成します。

プロンプト:

#プレゼンテーション案をもとに効果的なプレゼンテーションを行うためのpowerpoint資料を作成してください。作成した資料をpptファイルに出力してください。

ステップ1:それぞれページのタイトルを考えて、左上に28ptで表示する
ステップ2:それぞれページの内容から重要な部分を抽出する
ステップ3:箇条書きで20ptで表示する。

#プレゼンテーション案
テーマ:新しい空気清浄器 "AirPure 5000の製品紹介
1ページ目:AirPure 5000の概要 
 AirPure 5000は、最新のテクノロジーを駆使して設計された次世代型の空気清浄器です。我々のチームが開発した独自の「PureBreeze」技術を搭載し、これまで以上に高い効率と効果を発揮します。市場に出回っている標準的な空気清浄器と比較して、AirPure 5000は空気中の有害物質を99.99%取り除くことが可能であり、これは我々のフィールドテストによる結果です。
2ページ目:技術と機能
AirPure 5000は、革新的な「PureBreeze」技術を利用しています。これは、高効率のフィルタリングシステムと先進のAIを組み合わせたもので、空気中の微粒子を効果的に取り除きます。さらに、AIは空気品質をリアルタイムでモニタリングし、必要に応じてフィルタリングレベルを調節します。これにより、消費電力を最小限に抑えつつ最大の効果を発揮することが可能となります
3ページ目:ユーザー体験
AirPure 5000の使用は非常に簡単で、ユーザーフレンドリーな設計が特徴です。スマートフォンアプリを通じてリモート操作が可能で、空気の品質レポートやフィルタの交換通知等の便利な機能も提供します。さらに、静音モード機能により、就寝中でも安心して使用することが可能です。
4ページ目:コストと利益
AirPure 5000の導入による初期投資は比較的高いですが、その運用コストは驚くほど低くなっています。フィルタの耐久性が高く、交換の頻度は他の製品と比べて半分以下です。さらに、エネルギー効率の高さから電力費を大幅に節約できます。健康への利益と合わせて、長期的な視点から見れば非常にコスト効果が高いと言えます。

GPT-4の出力(Code interpreter):

出力されたPowerPoint資料:

スライドのタイトルはプロンプトのままで、左上の配置になっていませんが、指示通り28ptで表示されています。箇条書きは、プロンプトで入力した内容から重要箇所を抜き出してくれています。文字の大きさも指示通り20ptとなりました。

ほかのページも問題なく作成できています。プロンプトでより具体的な指示や仕様を入力することで、質の高いプレゼンテーション資料を自動で作成することができます。

③ Excelファイルを読み込んで編集する

ChatGPTのCode Interpreterを活用することで、Excelファイルを読み込んで編集することができます。

データの平均値・標準偏差を出力する

Excelファイルを読み込んで、データの平均値と標準偏差を入力します。また、新しいファイルを名前を指定して保存します。

元のExcelファイル:

プロンプト:

このファイルを読み込んでください。
4列目にsample1~3までの平均値、5列目に標準偏差を入力してください。
新しいファイル名はnew_samplesとしてください

GPT-4の出力(Code interpreter):

出力されたExcelファイル:

プロンプトの指示通り、4列目に平均値と5列目に標準偏差(何も指定しない場合はSTDEV.S)が入力されています。

顧客の名前の姓と名を分ける

Excelファイルを読み込んで、顧客の氏名から姓と名を分けて出力します。また、新しいファイルを名前を指定して保存します。

元のExcelファイル:

プロンプト:

このファイルを読み込んでください。
2列目に顧客の氏名が記載されているので、姓名を分けて3列目に姓、4列目に名に入力してください。
新しいファイル名はnew_customersとしてください

GPT-4の出力(Code interpreter):

出力されたExcelファイル:

Code Interpreterを活用することで、関数を入力する必要なく、姓と名に分けることができました。

スケジュール調整をする

Excelファイルを読み込んで、スケジュール調整を行います。ChatGPTに第1候補日と第2候補日を教えてもらい、候補日を塗りつぶして、新しいファイルを保存します。

元のExcelファイル:

プロンプト:

このファイルを読み込んでください。
各日付の〇の数をカウントして、日程の候補日を決めます。
第一候補日と第二候補日を教えてください。
第一候補日の列を赤色に、と第二候補日の列を黄色に塗りつぶしてください。
新しいファイル名はnew_scheduleとしてください

GPT-4の出力(Code interpreter):

出力されたExcelファイル:

プロンプトの指示通り、第1候補日と第2候補日を塗りつぶしして出力できました。今回は〇×のみで簡単な場合でしたが、△や空いている時間を入力した場合でも、同様にCode Interpreterを使ってスケジュール調整ができるでしょう。

まとめ

今回PROMPTYでは、ChatGPTのCode Interpreterを活用して様々なファイルの作成・編集を行う方法を紹介しました。

コーディングの知識がなくても、このツールを使用することで、簡単にファイルを操作することが可能です。

今回の例を参考に、皆さまもChatGPTのCode Interpreterを使ったファイル操作を試してみてはいかがでしょうか。