Google Bardとは?日本語対応?はじめ方や使い方についてご紹介

関連記事

「Googleの生成AI『Bard』とGPT-3.5、GPT-4の性能ってどれが優れているの?」、「これらのAI技術にどのような違いがあるのか知りたい!」 そう思う方もいるのではないでしょうか。 今回PROMPTYでは、Googl[…]

ブックマーク必須!PROMPTYとは
国内最大級のChatGPTなどの生成AIのプロンプトエンジニア専門メディアです。
「プロンプトのテンプレ集」「生成AIの開発・活用ノウハウ」「海外の時事ニュース」など幅広い内容を取り揃えています。
一般的なニュースなどでは取り扱っていない最新情報を多数取り扱っているので要チェック!
PROMPTY TOPへ

Bardとは?

グーグルが、質問に自然な文章で答える生成AI「Bard」を、5月10日から日本語でのサービス提供を開始すると発表しました。生成AI「Bard」は近日中に40言語に対応予定で、日本語と韓国語は5月10日からサービスが利用可能になります。また、英語版は180以上の国や地域で利用できるようになるとしています。

生成AIでは文章での回答作成だけでなく、指示に応じてオリジナル画像を生成したり、画像のキャプションを自動で作成する機能が追加される予定です。生成AIに関しては、アメリカのベンチャー企業オープンAIやマイクロソフト、メタ(旧フェイスブック)なども参入し、競争が激化しています。

関連記事

引用:TruthGPT公式 イーロン・マスク氏は、17日に「TruthGPT」というAIチャットボットを公開し、サービスが始まったことを明らかにしました。18日現在、WebアプリやTelegramの統合機能を通じてアクセス可[…]

関連記事

「メタバース×AI」新たな生成AIの誕生か 引用:DINOv2公式 2023年4月17日、自己教師あり学習を活用した映像モデルトレーニングの新技術「DINOv2」がMetaから発表されました。この革新的な手法は、将来的[…]

実際に日本語版Bardを試してみた

日本料理についての質問を行ってみる

実際にBardにアクセスするとタイトルが「Bard試験運用中」と表示されており、日本語に対応しているkとが分かります。また全ての表示が標準で日本語になっています。

実際にUIについても私たちが使い慣れている「Google検索エンジン」と似ていて非常にシンプルで分かりやすい見た目をしています。実際に何かプロンプトを入力してみたいと思います。

プロンプト:

日本料理って例えばどんな料理がある?

出力文:

日本料理は、日本の風土と社会で発達した料理です。洋食に対して「和食」とも呼ばれ、食品本来の味を活かし、旬などの季節感を大切にする特徴があります。

日本料理には、寿司、刺身、天ぷら、焼き魚、煮物、麺類、ご飯ものなど、さまざまな種類があります。寿司は酢飯に魚介類などの具を載せた料理で、日本料理の代表格です。刺身は生魚を薄切りにした料理で、日本料理の定番です。天ぷらは衣をつけて揚げた魚介類や野菜の料理で、日本料理の人気料理です。焼き魚は魚を焼いた料理で、日本料理の家庭料理です。煮物は野菜や豆腐などを煮込んだ料理で、日本料理の定番です。麺類はラーメン、うどん、そばなどがあり、日本料理の人気料理です。ご飯ものは、ご飯におかずを載せた料理で、日本料理の定番です。

日本料理は、食材の鮮度と味を大切にした、繊細な料理です。また、季節感を大切にした料理で、食材の旬を活かした料理が数多くあります。日本料理は、世界中で人気のある料理で、日本文化を代表する料理の一つです。

このように、しっかりと日本料理について説明してくれました。

ニュースについての質問を行ってみる

他にも、以下のようなニュースの質問を行ってみました。

プロンプト:

面白い最近のニュースを教えて。

出力文:

ここにいくつかの楽しい最近のニュースがあります:

100歳の男性が、100歳の妻と一緒に100回目の結婚記念日を祝いました。
子猫が地元の動物保護施設で新しい家を見つけるのを手伝った警察官に感謝するために、地元の企業が警察官に無料のピザをプレゼントしました。
地元の高校生が、地元の公園の汚染を減らすためのアイデアで科学コンテストで優勝しました。
地元のボランティアグループが、地元のコミュニティセンターを改装するために資金を集めるために、慈善ランニングイベントを開催しました。
地元の企業が、地元の学校に新しいコンピューターラボを寄贈しました。
これらは、世界中の人々が善のために行動している多くの例のほんの一部です。これらのストーリーは、希望と楽観主義に満ちており、私たちが世界に変化をもたらすことができるということを思い出させてくれます。

プロンプト:

それぞれデータのソースは出せる?

出力文:


申し訳ありませんが、これは単なるフィクションです。ソースは提供できません。

実際にニュースについての質問ですが、フィクションの回答を生成されてしまいました。時事問題についても扱えるのか試してみました。今回は以下のようなプロンプトを入力してみます。

時事ネタに関する質問を行ってみる

プロンプト:

2023年5月11日現在、最新のソフトバンクの取り組みについてのニュースを教えて。

出力文:

ソフトバンクは、5月11日に2023年3月期の決算説明会を開催します。説明会では、ソフトバンクの業績や今後の取り組みについて説明される予定です。注目すべきポイントは次のとおりです。

ソフトバンクの2023年3月期の業績は、売上高が前年比12%増の10兆8,900億円、営業利益が前年比20%増の6,900億円となりました。
ソフトバンクは、今後も通信事業、インターネットサービス事業、AI事業などの成長分野に投資を継続していく方針です。
ソフトバンクは、5GやAIなどの技術を活用して、社会課題の解決にも取り組んでいく方針です。
ソフトバンクの決算説明会は、ソフトバンクの公式サイトやYouTubeでライブ配信されます。

引用元:ソフトバンク

実際のデータを見てみる売上高は「4%増収」と書いているので、実際のデータは異なっていることが分かります。他にも、日本の総理大臣についての質問を行ってみると、

プロンプト:

現在の日本の総理大臣の名前を教えて。

出力文:

マイク・タイソンは、アメリカ合衆国のニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン区ベッドフォード・スタイベサント地区で生まれました。

このように、実際の事実異なる回答を行われるハルシネーションが起きていることが多数確認できました。

関連記事

ハルシネーションとは ハルシネーションとは、AIが生成する情報が現実や事実に基づいていない場合を指します。この現象は、言語モデル(特に大規模なもの)が正確な情報を提供するのではなく、文脈に適合するように見える回答を生成することから生[…]

またPROMPTYでは実際のBardの性能をChatGPTやBing AIと比較した記事を公開予定ので気になった方はブックマークをお願いします。

関連記事

「Googleの生成AI『Bard』とGPT-3.5、GPT-4の性能ってどれが優れているの?」、「これらのAI技術にどのような違いがあるのか知りたい!」 そう思う方もいるのではないでしょうか。 今回PROMPTYでは、Googl[…]

Bardのはじめかた

Bardの登録方法は最短で3分程度で完了します。それでは1つづつ説明していきたいと思います。

①Bard公式サイトにアクセスする

Bard公式サイトにアクセスして、右上にあるログインボタンをクリックします。

公式サイトURL:https://bard.google.com/

②Googleアカウントにログイン

Googleのいつものログイン画面が表示されるので、Googleアカウントでログインをしてください。2023年5月11日現在、18歳未満のアカウントか、企業向けアカウント(Google Workspace)では権限上利用できない場合が多いようです。具体的な権限設定方法についてはPROMPTY編集部による調査中です。

③「Bardを試す」をクリック

認証が完了するとトップページに戻るので、画像赤枠の「Bardを試す」ボタンをクリックします。

④プライバシポリシーへの同意を行う

利用規約とプライバシーポリシーが表示されるので、最後までスクロールした上で同意を行ってください。

⑤Bard利用開始

プライバシーポリシーの確認が終わるとすぐに利用開始することができます。

Bardの使い方

Bardに質問を行う方法

Bardにアクセスするとまずは画像赤枠の「ここにメッセージを入力してください」と表示されている空欄がありあます。ここにメッセージを入力を行うことによってBardに質問を行うことができます。

回答をエクスポートする方法

回答文の下部に表示されている「回答をエクスポート」ボタンをクリックすることにより回答を出力することができます。

エクスポート形式は「Googleドキュメント」か「Gmail」の形式で出力ができるようです。

他の回答案を表示する方法

Bardは回答を複数パターンに分けて出力する機能があります。例えば、プロンプトに対する出力文に満足がいかなった場合は他の回答案を見ることによって最も最適な回答を選択することができます。

解答案を出力する方法は、Bardの回答の上部に表示されている「他の回答案を表示」ボタンをクリックすると他の回答案を出力することができます。

回答案の一番右にある矢印マークをクリックすることによって、新しい回答を生成することも可能です。

プロンプト(質問文)を編集する方法

Bardにはプロンプト(質問文)を編集して再度質問をし直す機能があります。編集方法は、質問文の右側にある鉛筆マークをクリックすることによりテキストの編集を行うことができます。

「テキストを編集」ボタンをクリックすると文章を変えることができ、そのまま更新を押すことによって再度Bardに対して再度編集したプロンプトで質問を行うことができます。

編集前の質問文や過去の質問文は後ほど説明する「Bardアクティビティ」で見ることができます。

自動保存機能

Bardアクティビティは、ユーザーが入力した情報の保管と管理についての設定を行うことが可能な機能です。この機能が有効になっていると、Bardはユーザーが提供した情報を記憶します。保存を避けたい場合は、Bardアクティビティを無効にするとよいでしょう。

自動削除は、Bardへの質問履歴を一定期間で削除する機能で、デフォルトではこの機能は有効(18ヶ月)になっています。自動削除をクリックすると、自動削除のオンオフ、オンの場合の自動削除の期間を設定することができます。

Bardの質問履歴を閲覧する方法

Bardの過去の質問履歴を閲覧するには、まずは「Bard アクティビティ」をクリックします。Bardアクティビティが開けたら、下にスクロールを行うと、過去の質問履歴を見ることができます。

ただし、「自動削除」をオンにしていていて設定した期間が過ぎている場合は履歴を閲覧することはできません。また、送信したメッセージ(質問文)を見ることはできますが、Bardによる出力文を見ることはできません。

Bardの回答の精度は?

以前からOpenAIの生成AI「ChatGPT」のモデルGPT-3.5などで散見されていたハルシネーション問題はBardではどうなのでしょうか。ハルシネーションとは、AIが生成する情報が現実や事実に基づいていない現象を指します。この現象は、言語モデル(特に大規模なもの)が正確な情報を提供するのではなく、文脈に適合するように見える回答を生成することから生じます。

関連記事

ハルシネーションとは ハルシネーションとは、AIが生成する情報が現実や事実に基づいていない場合を指します。この現象は、言語モデル(特に大規模なもの)が正確な情報を提供するのではなく、文脈に適合するように見える回答を生成することから生[…]

以前PROMPTYでは、ChatGPTのGPT-3.5やGPT-4と比較してどのような回答の差があるのか検証を行いましたが、Bardでも2023年5月12日現在、少なからず嘘の回答がたまに返ってくることがあるようです。

例えば、

以下の数式をそれぞれ計算してください。
Q1. 1+1
Q2. 200*200
Q3. 12345+14543*2-5
Q4. 22222を11で割ったあまり

といった計算問題をBardに対して質問してみると、以下のような回答が返ってきました。

出力文:

はい、喜んで。数式の答えは次のとおりです。

Q1. 1+1 = 2
Q2. 200200 = 40000
Q3. 12345+145432-5 = 38072
Q4. 22222を11で割ったあまりは12

他に何かお手伝いできることはありますか?

正解は22222を11で割った余りは「2」で不正解となります。他にもAppleの創設者が誰なのかを質問してみると

Appleの創設者は誰ですか?

以下のような回答が返ってきました。

スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックは、1976年にアップルを共同で設立しました。2人はカリフォルニア州マウンテンビューにあるジョブズのガレージで会社を設立し、最初の製品であるApple Iマイクロコンピュータを販売しました。Apple Iは商業的に成功し、アップルは世界で最も成功したテクノロジー企業の1つに成長しました。ジョブズは2011年に亡くなりましたが、彼の遺産は世界中の人々に生き続けています。

と出ましたが、正確にはロナルド・ウェイン氏含めた合計3名です。現地点ではChatGPTなどの他の生成AI同様に、回答の精度は100%ではないため、常に情報の真実チェックは必要です。

関連記事

「Googleの生成AI『Bard』とGPT-3.5、GPT-4の性能ってどれが優れているの?」、「これらのAI技術にどのような違いがあるのか知りたい!」 そう思う方もいるのではないでしょうか。 今回PROMPTYでは、Googl[…]

今後Bardに追加される機能は?

今後、Bardはより多くの言語に対応し、画像付きの出力にも対応します。また、現地時間2023年5月10日に開催されたGoogle I/O 2023では、GmailやDocsなどのGoogleアプリに生成AI「Duet AI」が導入される、Google Photoに新機能「Magic Editor」が登場する、など様々な情報が発表されました。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

関連記事

米国のGoogleは5月10日(現地時間)に、ハイブリッド形式で年次開発者イベント「Google I/O」を実施しました。 今回の講演は、ハードウェアの発表も含まれていましたが、全体としてAIを中心に据えたものでした。オープニングで[…]

Bardと他の生成AIの違いは?

①BardとChatGPTの違い

BardとChatGPTの主な機能の違いは、データソースにあります。Bardはインターネットから継続的に情報を収集し、回答の生成に最新情報を使用しています。一方、ChatGPTのデータソースは2021年までの情報であり、それ以降の情報を反映していません。

このため、最新情報を求めるユーザーにはBardが適していると言えます。また、BardはGoogleのLaMDAモデルを基盤にしており、ChatGPTはOpenAIが開発したモデルを使用しているため、搭載するAIのモデル自体が異なります。

関連記事

「Googleの生成AI『Bard』とGPT-3.5、GPT-4の性能ってどれが優れているの?」、「これらのAI技術にどのような違いがあるのか知りたい!」 そう思う方もいるのではないでしょうか。 今回PROMPTYでは、Googl[…]

②BardとBing AIの違い

BingとBardの主な機能の違いは、Bing AIはMicrosoftが開発した検索エンジン「Bing」に搭載されているGPT-4ベースのAIであるのに対し、BardはGoogleが開発した対話型AIサービスで、LaMDAモデルを基盤にしています。両方ともインターネット検索に対応していますが、回答の精度には違いがあるようです。

こちらの記事でBingとBardの違いを検証しています。

関連記事

「AIは時事ネタに対して正確に答えられるのか?」「Googleの「Bard」とMicrosoftの「Bing AI」、どちらが時事ネタに対して正確なの?」そう思う方もいるのではないでしょうか。 今回PROMPTYでは、Googleの[…]

まとめ

今回PROMPTYではBardとは何か、使い方、他の生成AIサービスとの違いなどについて説明してきました。是非Bardは便利なツールなので、使ったことがない方は試してみてください。