【検証】Google「Bard」vs Microsoft「Bing AI」URL参照機能を徹底比較!

「BardやBing AIをどのように活用するの?」「BardやBing AIはWebページを参照して利用できるの?」そう思う方もいるのではないでしょうか。

Googleの「Bard」とMicrosoftの「Bing AI」はURLを送信すると、ページの情報から質問に回答してもらうことが可能となっています。

今回PROMPTYでは、このツールの使い方を実際に試してみたので、その結果をご紹介します。

はじめに:ChatGPTの場合

ChatGPTでは、Webページへのアクセスやブラウジングすることはできません。そのため、指定されたURLの内容を読むことはできません。URLを入力して質問すると、次のような回答が出力されました。

ChatGPT(GPT-4)の回答

実際にBardとBing AIを使って検証してみた

本記事では、WBCの優勝に関するニュースのURLを送信しました。

BBCニュース

野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は21日(日本時間22日)、米マイアミで決勝があり、日本が前回優勝のア…

検証①:キーワードを出力する

入力文:

次の#URLのページの内容から、キーワードを3つ教えてください。
#URL:https://www.bbc.com/japanese/65047579

Bardの出力:

Bing AIの出力:

Bard、Bing AIともにキーワードを3つ出力してくれました。ピックアップした単語に違いはありますが、記事の内容に即したキーワードです。

検証②:内容を要約する

入力文:

次の#URLのページの内容を300字以内で要約してください。
#URL:https://www.bbc.com/japanese/65047579

Bardの出力:

Bing AIの出力:

Bardの出力は一見、上手に要約できているように見えますが、決勝戦の日付や対戦スコアなど誤った情報が出力されました。文字数も374字と超過しています。

Bing AIの出力は、端的にまとまっていますがページの内容の要約としては不十分です。文字数は82字と大きく不足しています。

検証③:関連記事を探す

入力文:

次の#URLのページの内容から、関連記事を3つ教えてください。
#URL:https://www.bbc.com/japanese/65047579

Bardの出力:

Bing AIの出力:

Bardの出力は、それらしい見出しを出力していますが、関連記事は存在しません。日本が4度目の優勝と書かれており見出しの内容から誤りです。

Bing AIの出力は、実際に公開されている記事のリンクを提示してくれました。見出しからもWBCの準決勝や予選の内容だとわかり、適切な関連記事だとわかります。

まとめ

今回PROMPTYでは、Googleの「Bard」とMicrosoftの「Bing AI」に対して、URLを送信してその内容からキーワードや要約、関連記事を出力してもらいました。出力の精度に限界はありますが、Webページを参照して質問に答えてもらうことができました。

BardもBing AIもリリースしたばかりのサービスであるため、今後の改善が期待できます。今回の検証はあくまで2023年5月13日現在の性能比較なので、是非皆様も実際にそれぞれのサービスを使用して比較してみることをお勧めします。