米国の研究機関OpenAIは、開発者が自社の技術を基に作成したAIモデルを販売できるマーケットプレイスの開設を計画していると発表しました。
この情報は、ニュースサイトのThe Imformationが関係者の話として報じたものです。
ChatGPTの活用と開発者への提供
現在、ChatGPTを利用する法人顧客の間で、AIを用途に合わせて変更・カスタマイズする行為が増えています。例えば、オンライン取引データから金融詐欺を特定するために使用したり、内部資料を基に特定の市場に関する質問に答えるために使用するなどです。
新しいマーケットプレイスでは、開発者がこうしたカスタマイズされたAIモデルを他社に提供できるようになるとのことです。
マーケットプレイス計画の背景
OpenAIの最高経営責任者(CEO)サム・アルトマンは先月、ロンドンでの開発者との会合でこの計画について言及しました。新たなマーケットプレイスは、セールスフォースやマイクロソフトなどOpenAIの顧客や技術パートナーが運営するアプリストアと競合する可能性があります。
しかし、この計画の進展により、OpenAIの技術がより多くの顧客層に届く可能性が見込まれています。
まとめ
OpenAIの新たなマーケットプレイス開設計画は、AI開発者にとって革新的なステップです。これにより、ChatGPTをベースにしたカスタマイズされたAIモデルを広く共有し、販売する機会が生まれます。
既存のアプリストアとの競合はあるものの、これはOpenAIの技術がより広範な顧客に届く手段となります。この動きはAI産業において、新しいビジネスモデルと協力の可能性を切り開くものとなり、技術の進化と普及を加速させる可能性があります。