Amazon 画像生成AI「Titan Image Generator」を発表 Amazon Bedrockユーザー向けにプレビュー版を公開

Amazon Web Service(AWS)は、11月27日から12月1日にかけて開催された年次イベント「AWS re:Invent 2023」において画像生成AI「Titan Image Generator」を発表しました。

Titan Image Generaterは現在、らAWSの生成AIサービス「Amazon Bedrock」のユーザー向けにプレビュー版が公開されています。

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参考:AWS, The Verge

Titan Image Generatorの機能

Titan Image Generatorには、テキストを基に画像を生成する新しいAIモデル「Titan」が使用されています。このモデルは、OpenAIのDALL-Eのような消費者向けの画像生成AIではなく、企業ユーザーをターゲットにしているとのことです。

AWSのデータベース、アナリティクス、機械学習担当バイスプレジデントであるスワミ・シヴァスブラマニアン氏は、基調講演の中でTitan Image Generatorをプレビューし、自然言語のプロンプトから画像を作成するだけでなく、背景を変更することもできるモデルの機能を紹介しています。

「雪山にあるログハウスの画像を生成して」というプロンプトに対して、指示に沿った画像を生成できています。

背景をそのままに、テキストによる指示から画像を編集できます。ここではログハウスを赤い列車に変更しています。

背景を編集することも可能です。(雪山を熱帯雨林に)

別のデモでは、バックパックを探しているユーザーに対して幾つかの選択肢を提案しています。

一つを選択して、テキストで解説を生成してもらうことができます。

背景を変更し、最後にインスタグラムの投稿文まで一つの会話で出力することができます。

テキスト生成機能とのうまく併用することで様々な場面での活用が期待できます。

安全性や倫理への配慮

アマゾンによると、Titan Image Generatorから出力される画像には、デジタルの透かしが挿入されています。そのため、誤情報の拡散やAIで生成した画像の悪質な使用を防ぐことができます。

また、Titan Image Generatorユーザーに対して著作権補償を提供します。さらに、アマゾンが作成したAIアプリケーションを使用する場合、たとえそのアプリがMetaのLlama 2やAnthropicのClaude 2のように、同社のBedrock AIモデルリポジトリにある別の基盤モデルを使用していたとしても、法的な補償を提供すると述べています。

まとめ

AWSは、年次イベント「AWS re:Invent 2023」において新しい画像生成AI「Titan Image Generator」を発表しました。

Titan Image Generatorはテキストから画像を生成できるほか、リサーチやテキスト生成も行うことができ、様々な場面での活用が期待できます。

「AWS re:Invent 2023」では、生成AIを使った企業向けのアシスタントツール「Amazon Q」も発表されています。

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