AWS 企業向けのAIアシスタント「Amazon Q」を発表

Amazon Web Service(AWS)は、11月27日から12月1日にかけて開催された年次イベント「AWS re:Invent 2023」のおいてAIアシスタント「Amazon Q」を発表しました。

Amazon Qは企業向けの業務支援用のチャットボットで、OpenAIのChatGPT EnterpriseやMicrosoftのCopilot、GoogleのDuet AIなどと競合するサービスになります。

AmazonQは現在、AWSのウェブサイトでプレビュー版が公開されています。

参考:AWS

Amazon Qの主な特長

①ビジネスシーンでの活用

Amazon Qは、企業の様々なニーズに対応する先進的なAIツールとして開発されました。Salesforce, Google Drive, Microsoft 365など40種類以上のアプリケーションとの連携を通じて簡単にカスタマイズできます。

Amazon Qは、マーケティング担当者、プロジェクトマネージャー、営業担当者などビジネスユーザーにとって有益です。Amazon Qを活用して問題解決、コンテンツ作成、行動実施などを行うことができ、ユーザーがアクセス可能なシステムに応じた具体的で適切な情報を提供することができます。

②AWSとの統合

Amazon QはAWSの枠組み、ベストプラクティス、ドキュメント、ソリューションの実装を支援し、新サービスや技術の学習、ソリューションの設計を効率化にします。AWS管理コンソールやIDEなど、AWSでの作業内容に合わせて利用できます。

③Amazon QuickSightとの連携

Amazon Qは、クラウド向けの統合BIサービスのAmazon QuickSightと連携することができます。これによってビジネスアナリストやビジネスユーザーの生産性が向上し、迅速に視覚的な表現を作成し、データの質問に答え、データストーリーを構築できます。

④Amazon Connectでのサポート

Amazon Connectでは、Amazon Qが顧客サービスエージェントの業務を支援します。リアルタイムの会話データと企業コンテンツを組み合わせ、顧客への適切な対応やアドバイスを自動的に提供します。

Amazon Qの価格

Amazon Qの料金プランは、ビジネス向けプランが月額20ドル、AWSやCodeWhispererなどにAmazon Qを利用できるビルダー向けプランが月額25ドルとなっています。

引用:AWS

MicrosoftのCoplilotとGoogleのDuet AIは月額30ドルとなっているため、Amazon Qは競合サービスと比べて安価に提供されます。

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プレビュー版を利用した人の反応

実際にAmazon Qのプレビュー版を使った人のX(Twitter)での反応を紹介します。

問題解決のためのアイデア出しの支援や開発分野でのトラブルシューティングなど広い分野でAmazon Qが活躍しそうです。正式版のリリースに期待が高まります。

まとめ

AWSは、生成AIを使った企業向けのアシスタントツール「Amazon Q」を発表しました。

OpenAIやMicrosoft、Googleと競合するサービスであり、その活用シーンや価格、他アプリケーションとの連携など様々な面でどのサービスが覇権を握るのか、興味深いですね。

Amazon Qは、ビジネスユーザーにとって強力なサポートツールであり、業務の効率化や生産性の向上に大きく貢献しています。今後もさらなる進化が期待されるこのツールは、多くの企業にとって価値ある資源となるでしょう。