米国のクラウドサービス大手AWSが9月28日に、AWS上で生成AIが使えるサービス「Amazon Bedrock」の一般提供を開始しました。
このサービスは、以前4月に発表されており、それ以降はプレビュー版として利用できていました。
Amazon Bedrockの概要
API経由で様々な生成AIを利用できる
Amazon BedrockはAmazonや主要なAIスタートアップが提供する基盤モデル(FM)をAPIを通じて利用できる完全マネージド型サービスです。
具体的には、Amazonの「Amazon Titan」や米Anthropicの「Claude 2」、イスラエルのAI21 Labsの「Jurassic-2」、および画像生成AI「Stable Diffusion」などを利用できます。
また、一般提供に際して、米Metaの「Llama 2」の70億パラメータモデルと13億パラメータモデルも近日中にサポートされることが予告されています。
引用:Amazon
デベロッパー向けの機能
Amazon Bedrockは、デベロッパー向けの強力なツールとして設計されています。このサービスのフルマネージド型のエージェントは、デベロッパーが独自の知識源を基にした最新の解答や応答を生成するのを助けます。
これにより、独自の回答ロジックを持つ生成系AIアプリケーションの構築が大幅に簡略化され、短時間でのデプロイが可能となります。
さらに、APIの連携やカスタマイズも容易で、多様なアプリケーションやウェブサービスへの組み込みがストレスフリーで実現します。
AWSとの連携
Amazon BedrockはAWSの他のサービスとのシームレスな連携が可能です。特に、「Amazon CloudWatch」との連携をはじめ、利用状況をリアルタイムで確認できる機能が提供されています。
しかし、ユーザーのデータベースと生成AIを直接接続する機能は、引き続きプレビュー版として提供されています。
Amazon Bedrockのユースケース
Amazon Bedrockはその機能性を活かし、多様なユースケースでの利用が可能です。テキストの生成から会話型のチャットボット、高速な検索やテキストの要約、言語プロンプトを基にした画像生成や商品推薦など、多岐にわたる業務やタスクに活用できます。
これにより、AWSは生成AI技術のさらなる普及を促進することを目指しています。
引用:Amazon
AWS上で生成AIが使える「Amazon Bedrock」
AWSは、頼りにできるクラウド環境を提供しており、要求される豊富な計算資源にも柔軟に対応しています。このため、計算ニーズが高いAIタスクも効率よく遂行できます。
さらに、AWSは多くのAIおよび機械学習のツールと併用できるため、これらを組み合わせることで生成AIの機能を拡充できます。データの保存から処理までを一貫した環境で行うことは、セキュリティと効率性の両面において利点があります。
つまり、AWSで生成AIを使うことができるAmazon Bedrockは、強力な計算能力、多様なツール、安全な環境を活かした先進的なAI利用を可能にします。