OpenAI 新たな検索システム「SearchGPT」を発表

OpenAIは7月26日、GPTを用いた検索機能「SearchGPT」を発表しました。

SearchGPTでは、ChatGPTと同様にチャットをしながら情報検索を行うことができます。

この記事では、SearchGPTについて解説します。

SearchGPTとは

SearchGPTとはOpenAIが開発した情報検索が可能なGPTモデルで、ユーザーの質問に対し、AIが適切なキーワード検索を行い情報を提供します。

参考:OpenAI

GoogleやYahoo!といった従来の検索エンジンでは、求める情報を得るためにユーザー自身が適切なキーワードを入力する必要がありました。

SearchGPTでは会話ベースでの情報収集が可能になり、情報収集にかかる時間が大幅に削減できることが期待されます

動作もかなり高速なようで、自身で調べるよりも早く検索をすることができそうです。

引用:Kesku

現在は一部ユーザーのみに公開されており、ウェイトリストに登録することで順次利用可能になる見込みです。

SearchGPTの特徴

SearchGPTの特徴として、以下の3点が挙げられます。

  • リアルタイム検索・ソースの表示
  • フォローアップ質問
  • 画像・動画の出力が可能

この3点について解説します。

①リアルタイム検索・ソースの表示

SearchGPTでは質問に基づくリアルタイムでの検索、ソースの提供が可能です。

回答出力の際には情報元も記載されており、すぐに元サイトを確認することができます。

参考:OpenAI

SearchGPTの開発にあたり、OpenAIは大手メディアや出版社と提携し、情報の信頼性を担保できるようにしています。

②フォローアップ質問

SearchGPTではフォローアップ質問を行うことが可能になっています。

AIからの回答に対して更に深ぼるための質問を行うことができ、情報検索をSearchGPT内で完結させることが可能です。

参考:OpenAI

③画像・動画の出力が可能

SearchGPTでは回答出力の際に画像や動画を出力することができます。

ユーザーの質問に対応した画像や動画の表示によって、視覚的に分かりやすく情報を理解することができます。

参考:OpenAI

天気や株価のグラフといった画像は勿論、YouTube動画の検索も可能なようです。

SearchGPTの今後

冒頭でも述べた通り、SearchGPTの公開は現在一部ユーザーに限定されています。

2024年7月26日時点では、少数のユーザーと出版社を対象に試験運用されている状況であり、一般ユーザーはウェイティングリストへの登録のみ可能となっています。

一般公開については段階的に行われることが予想されるため、定期的にリリースを確認することが良さそうです。

また将来的にはChatGPTとの統合が予定されており、その他にも位置情報を用いた検索、ビジネスで活用可能な機能の追加など様々なアップデートが予定されています。

現行のChatGPTでもWebブラウジング機能は利用できますが、SearchGPTとの統合により、より確度の高い情報検索ができるようになると思われます。

まとめ

OpenAIは7月26日、GPTを用いた検索機能「SearchGPT」を発表しました。

SearchGPTでは従来の検索エンジンと比べ快適な情報収集が可能になることが期待されます。

OpenAIはSearchGPTにおいて独自のクロール・インデックスを行う予定であると述べており、従来のSEO対策の在り方が大きく変容する可能性もあります。

今後のOpenAI、SearchGPTの動向には注目していきましょう。