ChatGPTの能力を上回る?アリババグループがリリースした通义千问(トンギーチェンウェン)を徹底解剖

2023年4月7日、中国の大手テック企業であるアリババ・グループ・ホールディングは、Microsoftが支援するOpenAIによるChatGPTへの対抗策となる新たなチャットAI「通义千问(トンギーチェンウェン)」のリリースを発表しました。

通义千问(トンギーチェンウェン)とは

通义千问(トンギーチェンウェン)は、中国語および英語で会話ができる大型のチャットAIで、大量の中国語テキストデータセットを用いて学習しています。最初に、「DingTalk」ビジネスチャットアプリと「Tmall Genie」スマートスピーカーへの実装が予定され、その後はアリババの全製品に展開されると言われています。

引用:通义千问公式

その公式ウェブサイトには、「私は通义千问(トンギーチェンウェン)、人間の指示に応える大規模AIモデルです」と「私は人類に仕え、より美しい人生を実現することに努めています」といったフレーズが掲載されており、その目的を伝えています。

通义千问(トンギーチェンウェン)の性能

通义千问の性能について、Zhiweiというユーザーがこのサービスを試用し、Baiduの「Ernie Bot」やOpenAIのChatGPTと比較検証を行いました。その結果をまとめると以下の通りです。

・Ernie Botと比較してコンテンツ生成タスクにおいて優秀な結果を示した。
・ChatGPTと比較して高度な中国語の理解力を発揮した。

アリババグループによると、
パラメータ数がChatGPTが1750億個なのに対して、通义千问(トンギーチェンウェン)は10兆以上のパラメータ数を誇る
と主張しています。

ChatGPTが1750億個のパラメータを持つことを考慮すると、通义千问の驚異的な性能が期待することができます。

参考:scmp.com

参考:technode

通义千问(トンギーチェンウェン)に実際にアクセスしてみた

公式サイトにアクセスして見ると以下のような画面が表示されました。

実際に画面中央の「使用邀请码」というボタンを押して見ると以下のような画面が表示されました。

実際にIDとパスワードを入力することでサービス利用が開始できそうですが、中国の電話番号でないと登録はできないようです。