テキストや画像から動画を生成できるAIサービス「Ruway Gen2」がアップデートされました。
テキストや画像から動画を生成する機能が向上したことにより、忠実性の改善 、一貫性も大幅に向上されています。
参考:VentureBeat
Runway Gen2とは
「Runway Gen-2」は、2023年6月7日にリリースされた画像やテキストを用いて動画を生成することができるマルチモーダルAIです。
Gen-1は動画から動画を生成する機能に留まっていましたが、Gen-2はさらなる機能拡張を実現しています。従来の「Video to Video」機能に加えて、「Text to Video」という新機能が導入されており、これにより単なる画像や指定されたテキストを組み合わせた動画制作が可能になりました。
Runway Gen-2の無料版では、解像度768×448で一回4秒、合計105秒の映像を作成できます。
11月2日、Gen-2はテキストからビデオへの生成と画像からビデオへの生成の両方のアップデートをリリースし、ビデオ結果の忠実性と一貫性の両方に大きな改善をもたらしました。
海外の反応
旧バージョンとの比較
旧バージョンとアップデート後の動画を比較すると、鮮明さと一貫性が顕著に向上しています。
ただ、一部の場面ではダイナミックな動きが失われているように感じます。
Midjourneyで生成した画像から生成した動画
Midjourneyで生成した画像を動画に変換できます。画像からハイクオリティな動画を生成することができています。人物の顔や表情も元画像から違和感がありません。
実際に動画を作成してみた
無料版のRunway Gen2を使って実際に動画を生成しました。
①Text to Video
はじめに、テキストから動画を生成します。未来の東京を走行する車をイメージしたプロンプトを入力します。
プロンプト
futuristic flying cars zipping through the skyline of a technologically advanced Tokyo, with skyscrapers adorned with holographic signs and LED lights, as pedestrians on transparent skywalks watch above.
Runway Gen2で生成した動画(圧縮済)
車の動きには違和感がありますが、テキストでプロンプトを入力だけで、滑らかでクオリティの高い動画を生成することができました。
②Image to Video
次に画像から動画を生成します。画像はDALL・E3を使って生成した男性の画像を使用します。
DALL・E3で生成した画像:
Runway Gen2で生成した動画(圧縮済)
リモートで会話をする男性の動画が出力されました。参照した画像から大きく崩れることなく、表情が変わっています。
まとめ
動画を生成できるAI「Ruway Gen2」がアップデートされました。テキストや画像から動画を生成する機能が向上したことにより、忠実性の改善 、一貫性も大幅に向上されています。
このような動画生成AIの機能が発展することにより、広告クリエイターやマーケターは、このツールを使って、キャンペーンのビジュアル素材を迅速に製作し、短時間での動画コンテンツ提供が可能になります。初期のコンセプトテストやアイデアのビジュアライズには十分活用できるため、広告企画の段階での利便性が向上するでしょう。
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