【プロンプト解説】ChatGPTで製品・サービスのネーミング案を考える

「新しい製品のネーミングに悩んでいる…」「ChatGPTでネーミング案を考えることができるの?…」そう思う方もいるのではないでしょうか。

実は、ChatGPTを利用すれば、創造力を刺激し、魅力的なネーミング案を考えることができます。

今回PROMPTYでは、ChatGPTを用いて製品・サービスのネーミング案を考える方法を例文を使ってご紹介します。

プロンプト

プロンプトテンプレ:

#命令文
あなたは企業の広報担当者です。
#制約条件に従って製品・サービスのネーミング案を考えてください。
#制約条件
*#製品・サービス情報に基づいて作成すること
*端的で覚えやすい名前とすること
*人々が簡単に発音し、スペルを書ける名前にすること
*他の製品やサービスと区別がつくような、独特で魅力的な名前をすること
*既存の商標や権利と衝突しない名前にすること
*ネームはブランドのイメージや値観と一致する名前にすること
*ターゲット市場の文化、言語、価値観に適合する名前にすること
*{提案数を入力}ネーミング案を考えること
*ネーミング案を考えたあと、#評価基準の項目についてネーミング案同士を5段階で相対評価すること

#製品・サービス情報
{製品・サービス概要を入力}
{ターゲットとなる消費者を入力}
{競合する製品・サービスを入力(必要あれば)}
{ブランドイメージや価値観}

#評価基準
1.簡潔さ、明瞭さ
2.独自性
3.ブランドとの一貫性
4.ターゲット市場との適応性
5.名前の響き

#出力形式
表形式で出力してください。
 1列目:ネーミング案
 2列目~6列目:各評価基準の5段階評価
 7列目:総合得点
 8列目:総合評価(100字程度)

実際のChatGPTへの入力例

① 新製品のネーミング案を考える

例として、ChatGPTにエコフレンドリーな電動スクーターのネーミング案を考えてもらいます。

ターゲットは、都市部の若者やエコ意識が高い人々とし、エコロジー・スピーディー・スタイリッシュをブランドイメージとして設定しました。

入力文:

#命令文
あなたは企業の広報担当者です。
#制約条件に従って製品・サービスのネーミング案を考えてください。
#制約条件
*#製品・サービス情報に基づいて作成すること
*端的で覚えやすい名前とすること
*人々が簡単に発音し、スペルを書ける名前にすること
*他の製品やサービスと区別がつくような、独特で魅力的な名前をすること
*既存の商標や権利と衝突しない名前にすること
*ネームはブランドのイメージや値観と一致する名前にすること
*ターゲット市場の文化、言語、価値観に適合する名前にすること
*5つのネーミング案を考えること
*ネーミング案を考えたあと、#評価基準の項目についてネーミング案同士を5段階で相対評価すること

#製品・サービス情報
*製品カテゴリ:エコフレンドリーな電動スクーター
*ターゲット:都市部の若者やエコ意識が高い人々
*ブランドイメージ:エコロジー、スピーディー、スタイリッシュ

#評価基準
1.簡潔さ、明瞭さ
2.独自性
3.ブランドとの一貫性
4.ターゲット市場との適応性
5.名前の響き

#出力形式
表形式で出力してください。
 1列目:ネーミング案
 2列目~6列目:各評価基準の5段階評価
 7列目:総合得点
 8列目:総合評価(100字程度)

GPT-4の出力:

ネーミング案簡潔さ、明瞭さ独自性
ブランドとの一貫性ターゲット市場との適応性名前の響き総合得点総合評価
1. GreenGlide5454321“GreenGlide”はエコフレンドリーな移動を象徴し、簡潔でブランドと一貫性がありますが、響きが平均的です。
2. EcoSprint4554220“EcoSprint”はエコロジーと速さを連想させる独自性がありますが、名前の響きにやや弱さが見られます。
3. SwiftGreen4355421“SwiftGreen”はブランドイメージに一貫性があり、ターゲット市場に適応性が高いが、独自性がやや劣ります。
4. VelocityVeg3543520“VelocityVeg”は速さとエコロジーを独自に表現しますが、市場適応性と簡潔さにやや課題があります。
5. TurboTree4544421“TurboTree”はエコ意識と速さを独自な形で表現します。市場適応性や響きも平均以上ですが、ブランドのスタイリッシュさを完全には表現していません。

プロンプトの指示通り、「GreenGlide」「EcoSprint」「SwiftGreen」「VelocityVeg」「TurboTree」という5つのネーミング案が提案され、それぞれの項目の評価が出力されました。

評価内容については、2番目の「EcoSprint」はエコロジーと速さを表し、ブランドイメージや独自性の観点で高評価となっていますが、響きは低評価となっています。また、4番目の「VelocityVeg」響きがよく覚えやすいネーミングで高評価ですが、簡潔さの観点で低評価になっています。このような評価内容からも、ネーミング案同士を適切に相対的に評価できていると思います。

② Webサービスのネーミング案を考える

もう一つの例として、ChatGPTに生成AI活用メディアのネーミング案を考えてもらいます。

ターゲットは若いプロフェッショナル向けとし、「パーソナライズされた学習体験」「職業訓練」「若いプロフェッショナル向け」をブランドイメージとして設定しました。

入力文:

#命令文
あなたは企業の広報担当者です。
#制約条件に従って製品・サービスのネーミング案を考えてください。
#制約条件
*#製品・サービス情報に基づいて作成すること
*端的で覚えやすい名前とすること
*人々が簡単に発音し、スペルを書ける名前にすること
*他の製品やサービスと区別がつくような、独特で魅力的な名前をすること
*既存の商標や権利と衝突しない名前にすること
*ネームはブランドのイメージや値観と一致する名前にすること
*ターゲット市場の文化、言語、価値観に適合する名前にすること
*5つのネーミング案を考えること
*ネーミング案を考えたあと、#評価基準の項目についてネーミング案同士を5段階で相対評価すること

#製品・サービス情報
*サービスカテゴリ:生成AI活用メディア
*ターゲット:若いプロフェッショナル向け
*ブランドイメージ:「パーソナライズされた学習体験」「職業訓練」「若いプロフェッショナル向け」

#評価基準
1.簡潔さ、明瞭さ
2.独自性
3.ブランドとの一貫性
4.ターゲット市場との適応性
5.名前の響き

#出力形式
表形式で出力してください。
 1列目:ネーミング案
 2列目~6列目:各評価基準の5段階評価
 7列目:総合得点
 8列目:総合評価(100字程度)

GPT-4の出力:

ネーミング案簡潔さ、明瞭さ
独自性ブランドとの一貫性ターゲット市場との適応性名前の響き総合得点
総合評価
1. SkillAmp5454321“SkillAmp”はスキルを強化するというブランドイメージを具現化していますが、名前の響きが平均的です。
2. ProfessioNet4545220“ProfessioNet”は独自性が高く、ターゲット市場に適応していますが、名前の響きには改善の余地があります。
3. LearnCrafter4355421“LearnCrafter”はブランドイメージに一貫性があり、ターゲット市場に高い適応性がありますが、独自性にやや欠けています。
4. AIProPath3553521“AIProPath”はAIとプロの道を象徴し、独自性と響きが強いですが、市場適応性にやや課題があります。
5. SmartCareerBoost2444519“SmartCareerBoost”は名前からブランドの意図が明確に伝わり、名前の響きが良いですが、簡潔さに課題があります。

「SkillAmp」「ProfessioNet」「LearnCrafter」「AIProPath」「SmartCareerBoost」とい5つのネーミング案が提案され、例①と同様にそれぞれの評価が出力されました。

評価内容については、例えば「SkillAmp」はスキル強化を具現化する名前で、ブランドイメージとよく一致していると評価されましたが、名前の響きについては平均的な評価でした。このような点から、各ネーミング案はブランドイメージ、ターゲット市場との適応性を中心に、適切かつ詳細な評価することができていると思います。

これらの例を参考にして、今回のプロンプトを活用することで、製品・サービスのネーミング案を作成し、気に入ったものを選ぶことができます。