ChatGPTはノーコードツールとして活躍するの?外部サービス連携をする法方もご紹介

「ノーコードツールとしてAIを活用したい…」「ChatGPTを外部サービスと連携して効率化することはできるの?」 そう思う方もいるのではないでしょうか。

実は、ChatGPTのノーコードツールとして活躍させることが可能です。

今回PROMPTYでは、ChatGPTと外部サービスとの連携の可能性やそのメリットについて詳しくご紹介します。

ノーコードツールとは

ノーコードツールは、プログラミングの知識がない人でもウェブサイトやアプリを簡単に開発できるツールのことを指します。従来のコーディング技術が不要で、ドラッグアンドドロップやビジュアルインターフェースを使って、デジタルプロダクトを手軽に作成することができます。

このツールの登場により、製品の開発が迅速化され、多くの人々がデジタル製品の制作に関わることが可能となりました。デジタル変革の波に乗り、ノーコードツールはビジネスや個人のニーズに応える画期的な技術として急速に普及しています。これらのツールとChatGPTを連携させることで、よりインタラクティブなユーザー体験やより人間の回答に近いチャットボットサービスを開発できるようになります。

ChatGPTとは

ChatGPTは、OpenAIが開発した大規模な言語モデルの一つであり、自然言語処理の技術を用いてユーザーとの会話を実現します。ChatGPTの最大の特徴は、広範な知識と高度な文章生成能力を持つことです。これにより、質問応答や文章の生成、翻訳など、多岐にわたるタスクを効果的にこなすことができます。

ChatGPTは簡単な手順かつ無料で始めることができます。ChatGPTの始め方、基本的な使い方を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

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ChatGPTはノーコードでデータ分析や図の作成が可能

ChatGPTはテキスト形式の対話で注目を集めていますが、2023年7月にリリースされた「Code Interpreter」という機能を利用することで、ノーコードで高度なデータ分析や図の作成が可能となりました。

ChatGPTの Code Interpreterとは

Code InterpreterはChatGPTの公式プラグインの1つで、「 Pythonが扱えて、ファイルのダウンロードやアップロードが可能なプラグイン」です。Code Interpreterを使用することにより、デフォルトのChatGPTでは難しかったプログラムの実行が可能になっています。

Code Interpreterの機能は、2023年8月現在はChatGPT Plus(有料版)の加入者のみ利用できます。ChatGPT Plusのサブスクリプション料金は月額20ドルとなっています。

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Code Interpreterの活用方法

ChatGPTのCode Interpreterでは、Pythonを実行できるため、これまでChatGPTにできなかった幅広い範囲の活用が考えられます。具体的にな活用例をいくつかご紹介します。

  • コードの実行
    Pythonコードをアップロードして、コードを実行することができます。セキュリティの都合上、使用できるライブラリは現在制限されています。
  • データ分析
    ChatGPTにcsvやexcel形式のファイルをアップロードすることで、データの分析を行ってくれます。
  • ファイルの編集
    csvやexel形式のファイルの内容を変更して、保存することができます。さらに、テキスト形式で内容を指示するだけでpowerpointを出力することも可能です。
  • グラフの作成
    csvやexel形式のファイルの内容を元に、グラフを作成することができます。
  • QRコードの生成
    特定のwebページのQRコードを作成することができます。また、PythonでQRコードを生成するためのコードまで示してくれます。
  • 画像内のテキストの検出(OCR)
    画像内のテキスト検出(OCR)をすることができます。この機能は、現在日本語には対応していないようです。
  • 画像から色を自動で抽出
  • 画像から色の情報を抽出して、カラーコードをを出力してくれます。
  • Webサイト作成
    簡単なwebサイトを作成することができます。ChatGPTにウェブサイト構築の指示を行い、全体のコードをZIPファイルとしてダウンロードできます。
  • 画像ファイルの処理
    画像のフォーマットを変更やテーマを指定した画像を処理、物体の輪郭を検出など、簡単に画像ファイルの処理を行うことができます。
  • 音声ファイルの処理
    音声ファイルを編集や音声の波形のプロット、スペクトログラムを作成など、音声ファイルの編集や解析をChatGPT上で行うことができます。

Code Interpreterの具体的な使い方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

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ChatGPTはノーコード開発ツールと連携できるの?

ChatGPTのAPIを利用することで、自社のアプリケーションや自身のウェブサイトにChatGPTの自然言語処理機能を組み込むことができます。

APIは、外部のシステムでChatGPTを活用するためのインターフェースとして機能します。このAPIは「、Application Programming Interface(アプリケーションプログラミングインタフェース)」の略で、異なるプログラム同士での情報共有をサポートします。

例として、自身のウェブページで訪問者との対話を実現したい時、ChatGPTの全てのコードを書くことなく、ChatGPTのAPIを通じて、先に開発されているChatGPTの特性を採用し、チャット機能を簡単に取り込むことができます。

ChatGPTのAPIを利用する方法

ChatGPTのAPIは、次のような簡単な手順で利用することができます。

  • OpenAI(https://openai.com/)にアクセスして、Log inまたはSign upをする。
  • パーソナルページから、APIキーを取得
  • 支払い情報を登録する
  • Pythonなど、自身のプログラムにAPIキーを入力する。

ChatGPTのAPIキーを取得する詳しい手順や料金の情報は、こちらの記事で詳しく解説しています。

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ChatGPTのAPIを利用する注意点

ChatGPTのAPIを利用したノーコード開発ツールと組み合わせは、多くのメリットを持つ一方で、注意点もいくつか存在します。

ChatGPTの生成する文章は、元データの偏見を持つ恐れがあり、また、その学習範囲外のトピックについての正確さに欠けることも考えられます。

ノーコードツールを使用する際、データの質やその適切性を見極める必要があります。ノーコードの技術的な背景が不足している場合、最大限の効果を期待するのは難しいかもしれません。

ChatGPTのAPI利用時のセキュリティは大変重要で、APIキーの適切な管理、暗号化通信の採用、利用制約の設定など、多くのセキュリティ対策を講じる必要があります。セキュリティの専門知識が足りない場合、プロのアドバイスを受けることが望ましいです。

ChatGPT APIを使用する際は、OpenAIのガイドライン(https://openai.com/brand#api)を確認して、その安全性を理解してから活用することをおすすめします。

ChatGPTとノーコード開発ツールを連携するメリット

前章で説明した通り、ノーコード開発はプログラミングの専門知識を持たない人でも、直感的なインターフェースを利用してアプリケーションやウェブページを構築できます。さらに、ChatGPTとの連携を通じて、自然言語を解析する高度なアプリやチャットボットの構築が手軽になります。

この方法を採用することで、開発時間を短縮できます。また、費用は、OpenAIにChatGPTのAPIの使用料金を支払うため、プログラマーやエンジニアなど専門家を雇用するコストを削減することができます。

ChatGPTの高度な自然言語処理能力を活かし、柔軟な機能開発ができます。ビジネスのニーズに迅速に対応するアプリケーションの作成や、スムーズなコミュニケーションの実現が可能となります。

信頼性についても、ChatGPTはOpenAIにより多数のテストを経て開発されているため、信頼性は非常に高いものとなっています。ただし、突発的なネットワークエラーなどには注意が必要です。

ChatGPTとノーコード開発ツールの活用例

近頃、ChatGPTのAPIを活用したノーコードの開発手法が人気を集めています。ChatGPTをノーコード技術で取り入れることにより、さまざまなアプリが生まれることが可能です。

①チャットボットの開発

ChatGPTはリアルタイムの対話を実現できるため、Einstein BotsやChatfuel、ManyChat、Dialogflowとの組み合わせで高度なチャットボットを手軽に開発できます。例えば、顧客からのよくある質問にChatGPTを用いて自動で回答するシステムをノーコードツールで作成します。これにより、顧客サポートの手間や待ち時間を大幅に削減できます。

②文章の自動生成

文章の生成機能を活かし、WordpressやWixでのブログコンテンツや、ShopifyやMagentoでの商品の説明の自動生成も可能です。ほかにも、クリエイティブなアイデアやコンセプトを求める際に、ChatGPTに質問することでインスピレーションを得られるツールをノーコードで作成できます。

③感情分析

ChatGPTを用いて、ユーザーからのフィードバックやレビューを分析し、その感情の傾向や要点を抽出するアプリケーションを開発できます。

④イベントやセミナーの助手

参加者の質問にリアルタイムで回答するバーチャルアシスタントをノーコードツールで作成します。

⑤自動翻訳アプリケーションの開発

ChatGPTは多言語サポートを備えているため、BubbleやZapierと組み合わせて翻訳アプリの開発もできます。

総じて、ChatGPTをノーコード環境に導入することで、多様なアプリケーションが手軽に開発でき、高度な自然言語の技術を駆使することが可能です。

ChatGPTと連携可能なAIチャットボット5選

AIチャットボットは、企業の業務効率化や顧客対応の向上に貢献しています。さらにChatGPTとの連携により、より自然で質の高い対話が実現されています。今回は、ChatGPTとの連携が可能なAIチャットボット5つをピックアップしてご紹介します。

①ObotSERVE

「ObotSERVE」は、ChatGPTのエンジンを実装した新しい接客向けAIチャットボットです。顧客の不安要素を打ち消しながら、スムーズな会話を通して購入決定を後押しするAIチャットで、商品やサービスを魅力的に伝え、AIが顧客にリピートさせるような「おもてなし」接客を多言語で演出することができます。

さらに、管理画面に会話履歴を保存することで、顧客ニーズを可視化し、サービス向上やコンバージョン率のアップに役立てることができます。

出典:ObotSERVE

②HiTTO

「HiTTO」は、バックオフィス部門を対象としたチャットボットです。従業員からの定型的な質問をご担当者様の代わりにチャットボットが対応することで、対応工数の削減できます。さらに、チャットボットの活用を通じて社内ナレッジを体系化することで、従業員様へのスムーズな情報共有を実現できます。

出典:HiTTO

③MediaTalk

「MediaTalk」は、Webサイトなどにチャットウィンドウを設置して、お困りごとを抱えたお客さまからのお問い合わせに対し、チャットボットでの効率化と有人チャットでの高い解決率の両立を実現するツールです。サポート工数の削減や顧客満足度の向上など、カスタマーサポートの課題へのアプローチに役立ちます。

出典:Media Talk

④hitobo

「hitobo」では、言い換えも認識できるボットが、質問をその場で解決するか、問い合わせ内容に合った誘導先に自動で振り分けします 。1次対応の自動化で、運営者は業務を効率化できると同時に、利用者が情報を探す手間も削減できます。また、管理者が会話の履歴をみて、利用者の質問内容を確認できます。

出典:hitobo

⑤KARAKURI

「KARAKURI」では、AIチャットボットにより、顧客自身で解決できるように促すため、増える問い合わせに対し、対応品質も落とすことなく効率的に対応できることが特徴です。さらに、管理画面もシンプルでわかりやすく、使えるまで徹底したサポートがあるため、はじめての方でも安心してかんたんに運用できます。

出典:KARAKURI

これらのAIチャットボットは、それぞれ異なる特徴や機能を持っています。ChatGPTとの連携により、より高度な対話が実現されているため、企業や自分のニーズに合わせて選択することが重要です。

まとめ

今回PROMPTYでは、「Code interpreter」を利用してChatGPTをノーコードツールとしての活用する法方法や、APIの利用による外部サービスとの連携について解説しました。また、ChatGPTと連携したAIチャットボットを5つ取り上げました。

今回の例を参考に、新たなアプローチを取り入れて、皆さまの業務効率化やサービス向上への一歩として試してみてはいかがでしょうか。