「ChatGPTを始めたはいいものの、上手く使えない」「欲しい答えが返ってこない」という経験をしたことはないでしょうか。
ChatGPTに求める答えを出力させるためには、適切な方法で質問をしなければいけません。今回PROMPTYではそんな質問(プロンプト)のコツについて解説していきたいと思います。
プロンプトとは?
そもそもプロンプトって何?」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
プロンプトとは、ChatGPTを始めとした生成AIを使用する際に行う「指示」のことです。
ChatGPTのプロンプトは簡単にいうと「質問」のことで、例えばChatGPTに「おすすめのご飯は?」聞いた場合、これも広義の意味でプロンプトに当てはまります。
ただし、短文や箇条書きのような形式のプロンプトでは望む返ってこない時があります。ある程度しっかりした答えや、精度の高いパフォーマンスを行わせたい場合は、こちらもそれ相応の指示の仕方をしてあげなければいけません。
ChatGPTのプロンプトのコツは?
プロンプトがどんなものであるか分かった所で、次にプロンプトのコツについて解説します。プロンプトのコツとして以下の要素が挙げられます。
①具体的な質問
②専門用語の解説
③条件の提示
④長すぎる文章
⑤問答法を意識
⑥ファクトチェック
①具体的な質問
ChatGPTにプロンプトを入力する際、最も意識すべき点は内容が具体的か否かです。
ChatGPTを教育に活用する方法を知りたい時、「ChatGPTは何ができるか」と聞くよりも「ChatGPTは教育の領域で何ができるのか」と質問する方がいいでしょう。
所謂「5W1H」を意識してプロンプトをすると、求める答えが返ってきやすくなります。
②専門用語の解説
ChatGPTは2021年までのWebデータを基に思考しているため、2021年時点で情報量が少ない領域の話や単語を多く含めて質問されると、正確な情報を出力できない可能性があります。
専門的な情報を基にしてChatGPTを動かしたい場合は、先にその専門用語について解説してあげるといいでしょう。
以下の画像のように、2021年以降の情報であっても、補足してあげることでChatGPTはそれを用いて動作します。
③条件の提示
ChatGPTから望む回答を引き出すためには、細かな条件を設定してあげることも重要です。
「#制約条件」と見出しを作ったり、文中で「文字数は150字以内」のように条件設定を行うようにしましょう。
④長すぎる文章
プロンプトの文章が短すぎるのはChatGPTの回答の精度が落ちる要因の1つですが、長すぎるのもChatGPTが何を重視すべきかが分からなくなってしまうため、あまり良くありません。
長々と文章を書くよりも、ChatGPTに伝えたいことの要点を洗い出して、できるだけ端的かつコンパクトな文章を意識するようにしましょう。
⑤問答法を意識
上記のポイントを意識しても、ChatGPTが良い回答を出力しない場合もあります。
その場合は根気強くチャットを続けて、修正点を詳細に伝えるようにしましょう。
修正点を伝えることでChatGPTは回答をブラッシュアップしていくため、いずれ求める回答を出力することができます。
⑥ファクトチェック
求める回答が出力されたとしても、その回答を鵜吞みにしてはいけません。
ChatGPTは自分が分からないことを推測して情報を提供するため、時として間違った情報を伝えてしまうことがあります。
そのため、出力された回答の事実確認はしっかりと行い、その上で情報を活用するようにしましょう。
「深津式プロンプト・システム」を使ってみよう
「深津式プロンプト・システム」とはnoteのCXOである深津貴之さんが考案したプロンプトの方法です。
この方法を使うことで、単純な文章形式のプロンプトを入力するよりも、求める回答が出力される確率をグッと高めることができます。
PROMPTYで紹介しているプロンプトにも深津式を採用しているものが多くあり、使えるようになると便利なプロンプトの方法です。
ChatGPTを使用するのであれば、是非とも身に着けておきたい質問方法であるため、最初は難しいと感じるかもしれませんが、少しずつ練習してみましょう。
深津式プロンプト・システムについては以下の記事で詳しく解説しています。
ChatGPTに入力するプロンプトのフレームワークの一つに、noteのCXOである深津貴之さんによって考案された「深津式プロンプト・システム」があります。 今回PROMPTYでは、ChatGPTの「深津式プロンプト・システム」とは何[…]
ChatGPTの使い方は人と話すときと同じように!
ここまで様々なコツや方法について紹介してきましたが、何よりも意識してほしいのは「他人と会話する時に自分が困ってしまうこと」です。
抽象的な質問ほど答えづらいものはないし、自分の知らない専門用語が飛び交う会話は理解できずに疲れてしまいます。
ChatGPTを使うときは、友人や同僚と話す時のように、できるだけ端的で分かりやすい言葉遣いや内容を意識するようにしましょう。
まとめ
今回はChatGPTの使い方のコツや効果的なプロンプトの方法について解説しました。ChatGPTを使いこなすことができれば様々な事を効率化することができます。
色々な形式のプロンプトを試すようにして、上達していきましょう。