「ChatGPTは2021年9月までの情報しか持ってないって本当？」「ChatGPTが最新の情報を答えてくれるようにする方法はある？」
このような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
今回PROMPTYでは、ChatGPTは2021年9月までの情報しか持っていないこと、ChatGPTで2021年9月以降の情報を利用可能にする方法について解説します。
ChatGPTは2021年9月までの情報しか持っていない
ChatGPTが持つ情報は2021年9月までという制約があります。
これは、ChatGPTが訓練されたデータセットがこの時点までの情報しか含まないためです。
この制約は、「知識のカットオフ」と呼ばれ、全ての機械学習モデルに共通する概念です。
この制約は、ChatGPTがリアルタイムの情報を更新したり、インターネットに接続して新しい情報を取得する能力がないことから来ています。
これは、ユーザーのプライバシーを保護するために設計されたもので、現在進行中の事象や最新の情報については知らないということになります。
検証：本当にChatGPTは2021年9月までの情報しか持っていないのか？
ここでは、本当にChatGPTは2021年9月までの情報しか持っていないのか検証します。
①日本の今の総理大臣は？
まずは、日本の今の総理大臣は誰かChatGPTに聞いてみましょう。
岸田首相という正しい情報は得られませんでした。やはり、最新の情報はもっていないようですね。
②2022年のプロ野球で3冠王を取った選手は？
次に2022年のプロ野球で3冠王を取った選手は誰か、ChatGPTに聞いてみます。
村上宗隆選手という正しい情報は得られませんでした。
③阿部元首相が銃撃されて亡くなった事件で問題となった宗教団体は何ですか？
最後に、阿部元首相が銃撃されて亡くなった事件で問題となった宗教団体は何かという質問をChatGPTにしてみます。
統一教会という正しい情報は得られませんでした。
検証の結果、やはりChatGPTは2021年9月以降の情報を持っていないということが分かりました。
ChatGPTに質問するのに向いていないこと
ChatGPTは2021年9月までの情報しか持っていないことについて解説しましたが、ここではそのことを踏まえて、ChatGPTに質問するのに向いていないこととして下記の5つを紹介します。
①最新のニュースや出来事に関する質問
②新しい技術や製品に関する質問
③最近の政策変更や法律の更新に関する質問
④2021年9月以降の特定の人々の活動についての質問
⑤最新の科学的発見や医学的進歩についての質問
①最新のニュースや出来事に関する質問
ChatGPTは2021年9月までの情報しか持っていないため、それ以降の最新のニュースや出来事については情報を提供できません。
例えば、2023年の大統領選挙の結果や新型ウイルスの発生、最新の国際政治の動向など、ChatGPTはこれらの情報を提供することができません。
②新しい技術や製品に関する質問
2021年9月以降に開発またはリリースされた新しい技術や製品についての質問は、ChatGPTには答えられません。
例えば、新しいスマートフォンのリリース情報、AI技術の最新の進歩、または最新の電子車の性能についての情報などは、ChatGPTが提供できる情報の範囲を超えています。
③最近の政策変更や法律の更新に関する質問
ChatGPTは2021年9月以降の法律や政策の変更についての情報を持っていません。
たとえば、新しい環境法の制定、税法の改正、または最近の労働法の変更など、この種の最新の法的または政策上の変更についてはChatGPTが回答することはできません。
④2021年9月以降の特定の人々の活動についての質問
例えば、最近の著名人の行動、新たに注目を集めているアーティストの作品、または特定のビジネスリーダーの最近の戦略についての質問は、ChatGPTが対応できない問い合わせの範囲になります。
⑤最新の科学的発見や医学的進歩についての質問
2021年9月以降の科学的発見や医学的進歩についての質問は、ChatGPTには答えられません。
例えば、新しい種の発見、気候変動に関する最新の研究、または新しい疾患治療法の開発などについての情報は提供できません。
ChatGPTで2021年9月以降の情報を利用可能にする方法
ここまで、ChatGPTが2021年9月までの情報しか持っていないことを解説してきましたが、実は拡張機能を使うことで、ChatGPTで2021年9月以降の情報を利用することが出来ます。
ここでは、ChatGPTで2021年9月以降の情報を利用可能にする方法をご紹介します。
WebChatGPTを利用する
WwbChatGPTとは
WebChatGPTとは、検索エンジンの結果をChatGPTのプロンプトに反映させる拡張機能で、リアルタイムの情報を取り込むことができます。
これにより、2021年9月までの情報しか持っていないChatGPTが、下記画像のように、最新情報にも対応できるようになります。
WebChatGPTの使い方
WebChatGPTの拡張機能を追加すると、ChatGPTの画面に「Web access」という表示が増えます。
試しにこれをオフにしたまま「日本の今の総理大臣を教えてください。」と質問をしてみます。
すると、下記画像のようにChatGPTは2021年9月までのデータしか持っていないため、欲しい回答が得られません。
今度は「Web access」をオンにして同じ質問をしてみます。
今度は、「日本の今の総理大臣は岸田文雄である」という適切な回答を得られました！
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ChatGPTpluginsを利用する
ChatGPTpluginsとは
ChatGPTpluginsとは、OpenAI社が2023年3月23日に公表した、ChatGPTの拡張機能です。
ChatGPTプラグインを使用することで、最新情報にアクセスしたり、計算を実行したり、サードパーティのサービスを利用したり様々なことが出来るようになります。
ChatGPTpluginsを利用するにはwaitlsitに登録する必要がある
ChatGPTpluginsを利用するためには、ChatGPTpluginsのwaitlsitに登録する必要があります。
waitlsitに登録する方法は下記の通りです。
（１）ChatGPT pluginにアクセスします。
（２）「Join plugin waitlist」をクリックします。
（３）First name（名前）、Last name（苗字）、メールアドレスなど必要事項を入力して、「Join the waitlist」をクリックします。
（４）「Thank you. You’ll hear from us soon!」（和訳：ありがとうございます。近日中にご連絡を差し上げます！）と表示されたら、ウェイトリストへの登録完了です。
（５）OpenAI社から、「Thank you for joining the ChatGPT Plugin waitlist. To balance capacity with demand, we’ll be sending invites gradually over time.」（和訳：ChatGPT Pluginのウェイティングリストに参加していただき、ありがとうございます。容量と需要のバランスをとるため、時間をかけて徐々に招待状を送る予定です。）というメールが届いていることを確認しましょう。
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まとめ
今回PROMPTYでは、ChatGPTは2021年9月までの情報しか持っていないことや、ChatGPTで2021年9月以降の情報を利用可能にする方法などについて解説しました。
ChatGPTは今回紹介したような拡張機能を使うことで、2021年9月以降の情報についても利用することが可能になります。
ChatGPTpluginsはwaitlistに登録する必要があるため、すぐには利用できないので、まずはWebChatGPTの拡張機能を追加してみてください！
