【プロンプト解説】Stable Diffusionでロゴを制作する方法

Stable Diffusionで簡単にロゴを作成する方法をご紹介します。1からロゴを生成するとなるとかなり時間がかかりますが、Stable Diffusionを使うと簡単に複数パターン生成することができます。

ロゴを制作する上での注意点

ロゴを作成する上で著作権や商標の問題が発生する場合があります。Stable Diffusionは学習データを元に画像を生成するため既存の画像が元にあります。既にあるロゴと酷似している場合は問題になる可能性がありますがすべてを把握できるわけではないので念頭に置いておきましょう。

また、使用するモデルによっては商用利用不可能のものもあります。モデル配布サイトで確認できるのでこちらの記事でご確認ください。

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ロゴ作成でよく使うプロンプト

ロゴを生成する上で利便性の高いプロンプトをご紹介します。組み替えながら試してみてください。

プロンプト意味
logoロゴとして生成されます。文字を含んだ画像が生成されやすい印象。
iconアイコンが生成されます。
gradationグラデーションのある色で生成されます。
monochrome白黒の2色で生成されます。
circle around円の縁があるロゴが生成されます。
3D illustration立体感のあるロゴが生成されます。
flat illustration2Dシンプルなロゴが生成されます。

比較画像:

動物、モノのロゴを作成する

ロゴを作成するにあたってどのような情報を組み込みたいのかを考えます。文字で伝えたいのか、モノや動物を組み込みたいのかある程度イメージを持って生成することをおすすめします。

今回、ネガティブプロンプトとそのほかの設定は下記のように固定します。

ネガティブプロンプト:

real, nsfw, text, EasyNegative

Sampling method:DPM++ 2M Karras
Sampling steps:30
Width:512
Height:512
Batch count:1
Batch size:1
CFG Scale:9
Script:None

①動物のロゴ

まず、動物のロゴを生成します。

モデル:

chilloutmix_NiPrunedFp32Fix.safetensors [fc2511737a]

プロンプト:

high quality icon, dog, blond, simple illustration, circle around

生成画像:

円で囲まれたロゴが生成されました。ロゴとして使えそうです。

②モノのロゴ

次に、車のロゴを生成してみます。

モデル:

realisticVisionV20_v20NoVAE.safetensors [c0d1994c73]

プロンプト:

high quality logo, racing car, red, simple illustration, circle around

生成画像:

一目で車だとわかるシンプルでおしゃれなロゴが生成されました。

文字を使ったロゴを生成する

Stable Diffusionでは「img2img」を使用することで指定した画像を元に画像生成することができます。今回は「LOGO」という文字をスクリーンショットしてStable Diffusionに読み込ませそこから画像を生成していきます。

「Denoising strength」の項目で画像とプロンプトの比重を決定することができ、数値が低いほど元の画像に忠実に生成されるためマイナーチェンジになります。数値が高いほどプロンプト寄りになるので文字が読めなくなりますが、より芸術的なロゴになります。

ネガティブプロンプトとそのほかの設定は下記のように固定します。

ネガティブプロンプト:

real, nsfw, text, EasyNegative

Just resize
Sampling method:Euler a
Sampling steps:20
Width:512
Heigh:512
Batch count:3
Batch size:3
CFG Scale:7

①文字をメインにロゴを生成する

まず、フォントや色といったちょっとした変更を加えてみます。あまり大きく変更したくないのでプロンプトもシンプルに作成します。

Denoising strength:0.8

モデル:

realisticVisionV20_v20NoVAE.safetensors [c0d1994c73]

プロンプト:

high quality logo, leaf, green, simple illustration

生成画像:

LOGOの文字がしっかり残されたロゴが生成されました。手作業では時間のかかるデザインも簡単に生成できます。

②文字にほかのイラストを追加したロゴを生成する

次にプロンプトの比重を大きくして文字が読める程度のロゴを生成してみます。

Denoising strength:0.85

モデル:

realisticVisionV20_v20NoVAE.safetensors [c0d1994c73]

プロンプト:

high quality logo, leaf, green, simple illustration

生成画像:

文字は読める形を残したまま葉の要素を組み込んだロゴが生成されました。

③デザインに凝ったロゴを生成する

最後に芸術性に振ったロゴを生成してみます。

Denoising strength:0.8958

モデル:

realisticVisionV20_v20NoVAE.safetensors [c0d1994c73]

プロンプト:

high quality logo, house, circle, luster, orenge, 3D illustration

生成画像:

文字は変わってしまっていますが、ロゴとして使えそうな画像が生成されました。ロゴのイメージが無い場合にはおすすめです。

ロゴをベクター化する方法

Stable Diffusionで生成したロゴを看板や商品として使用する場合、ベクターという画像を数値化した形式に直す必要があります。ベクター化するとサイズに合わせて数値が調整されるので画像のサイズを変更しても画像の劣化がありません。またイラストレータといったサービスで変更を加えることもできます。ベクター化方法はこちらの記事をご覧ください。

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まとめ

今回はStable Diffusionでロゴを作成する方法をご紹介しました。テキストだけのシンプルなものから動物や建物といった様々なものを組み合わせた質の高いオリジナルのロゴが生成できます。

自分で作るとデザインが難しいし、発注すると意外とお金がかかりますが、Stable Diffusionでは簡単に無料でいろんなパターンで生成できます。ぜひ唯一無二のオリジナルロゴを作成してみてください。

~Stable Diffusionで素早く画像生成するには~

Stable Diffusionの画像生成スピードや画像サイズは、グラフィックボード(GPU)の性能によって大きく変わります。
このため、より効率的かつ快適な画像生成を望むユーザーにとって、最適なグラフィックボードの選択が重要となります。
推論処理やLoRAなどの追加学習処理といった大量の計算を効率よく行うためには、12GB以上のVRAMを持つグラフィックボードを選ぶことを強くおすすめします。
2GBや4GBのVRAMを持つグラフィックボードでは、学習プロセスや高解像度の画像生成に支障が出る可能性が高いです。
コスパを重視する方は、RTX 3060を選ぶと良いでしょう。
このグラフィックボードを使えば、Stable Diffusionの画像生成機能を最大限に活用することが可能となります。