さくらインターネット株式会社は、2024年1月以降に生成AI向けのクラウドサービスを開始すると発表しました。
このプロジェクトは、経済産業省から認定された経済安全保障推進法に基づく「クラウドプログラム」の供給確保計画に基づくものです。
この記事はさくらインターネットのホームページに掲載されているニュースをもとに執筆しています。
参考:さくらインターネット
約135億円事業費のうち経済産業省から約68億円の補助
このプロジェクトには約135億円の総事業費がかかり、そのうち約68億円の補助を経済産業省から受けるようです。
経産省はクラウドを構成するさまざまな要素を「クラウドプログラム」と呼称し、特定重要物資として安定供給の確保を目指しています。
支援条件の1つとして、スタートアップなどの開発を促すために安価な市場価格で提供することが挙げられています。
石狩データセンターでの大規模クラウドインフラ整備
さくらインターネットは、2025年度までに約135億円を投じて、石狩データセンター内で「NVIDIA H100 Tensor コア GPU」を2000基以上備えた大規模クラウドインフラを整備する計画を立てています。
このデータセンターは、北海道の冷涼な外気を活用した外気冷房および水力発電を中心とした再生可能エネルギー電源100%のCO2排出量ゼロを実現しています。
AIに関わるコンピューティングリソースの安定供給
さくらインターネットは、AIに関わるコンピューティングリソースを安定供給確保することが、日本のデジタル社会を発展させるために必要不可欠と考えているようです。
このプロジェクトは、日本のデジタル分野における約4.7兆円もの貿易赤字を減らし、AIの発展を加速させるための重要な一歩となることが期待されています。
まとめ
さくらインターネットの生成AI向けクラウドサービス開始の発表から、生成AI分野の技術革新を日本が主導となって進めていくことが期待されます。
経済産業省の68億円もの補助から国の生成AI分野に対する熱量もくみ取れます。
国と企業が一体となって、生成AI分野で各国をリードしていって欲しいですね。