パナソニック ホールディングスとPanasonic R&D Company of Americaは、AIが未学習の物体に対して「知ったかぶり誤認識」を防ぐための新しいAI技術を開発しました。
AIモデルが学習しておらず「本質的に認識ができない」物体を「未知物体」として認識させることで、より画像認識AIモデルの信頼性を高める技術として期待されます。
参考:YAHOO!ニュース
現在のAIは「知らない」と判断することが苦手
画像認識AIモデルは、学習済みの対象に対しては高い認識率を持っていますが、すべての物体をあらかじめ学習させることは困難です。
このため、未知の物体に対して誤認識をすることが避けられません。
さらに、AIモデルが「知らない」と判断するのが苦手で、誤動作につながることが大きな課題となっています。
問題を解決するために開発された技術が「FlowEneDet」
この問題を解決するために、画像認識結果の信頼性を高める技術「FlowEneDet」が開発されました。
この技術は、未知物体に付与された誤ラベルを棄却し、学習済の物体のみを正しく認識できるようにします。
また、学習済の画像認識AIモデルの後段に追加するだけで拡張が可能で、高速に動作する特徴があります。
新技術の今後の展望
今後、この技術は車載、住居、B2Bなどの多岐にわたる分野での利用が期待されています。
特に、未知の物体に遭遇して誤認識することが重大事故に繋がる可能性がある車載カメラなどでの利用が注目されています。
この技術は、AI・機械学習技術のトップカンファレンスであるUAI2023で発表されるようです。