ニューヨークのイエール大学が実施した一連の調査から、企業経営者達が人工知能(AI)に対して深刻な懸念と期待を寄せていることが明らかとなりました。
AIに対する深刻な懸念
イエールCEOサミットと呼ばれるオンラインイベントで行われた調査によると、参加した119人のCEOのうち42%が、5~10年以内にAIが人類を破滅させる潜在的な危険性を指摘しました。
この調査には、ウォルマートのダグ・マクミリオン氏やコカ・コーラのジェームズ・クインシー氏を含むIT、医薬品、メディア、製造業などの各種業界のCEOが協力しています。
AIが人類を壊滅させる可能性についてのアンケート
しかし、これらの意見は大いに分かれており、CEOの34%が「10年以内」、8%が「5年以内」にAIが人類を破滅させる可能性があると回答しました。一方で、「そのような可能性はない」と心配していないCEOは58%に上りました。
AIの潜在的なチャンスについてのアンケート
一方で、AIの潜在的なチャンスについては、13%のCEOが「誇張されすぎ」と感じているのに対し、「誇張ではない」と考えているCEOは全体の87%を占めました。
AIによる業界変革の可能性
そして、AIが変革させる可能性がある業界については、ヘルスケアが最も高いとされ、その比率は48%に上りました。次いで、プロフェッショナルサービス/IT業界が35%、メディア/デジタル業界が11%でした。
以上の結果から、AIに対する懸念と期待が混在する現状が明らかになりました。これからのAIの進化とその影響について、引き続き注目が集まることでしょう。
まとめ
イエール大学の調査では、企業経営者たちがAIの将来について混在する見解を持っていることが明らかとなりました。
42%がAIが5〜10年以内に人類を破滅させる潜在的危険性を指摘する一方で、AIの潜在的なチャンスについては87%が「誇張ではない」と感じています。
また、AIが最も変革をもたらすと考えられている業界はヘルスケアであり、その他にもITやメディア等での影響が期待されています。これらの結果からも、AIの進化とその可能性については企業経営者たちの間で高い関心が寄せられていることが伺えます。