生成AIサービスを提供しているRunwayは7月1日、「Gen-3 Alpha」の一般提供を開始しました。
「Gen-3 Alpha」はRunwayが6月17日に発表した動画生成AIです。
現在は有料プランでのみ利用可能であり、月額12ドル(1,940円程)が必要となります。
Gen-3 Alphaの特徴
- クリエイティビティに対応
- Gen-2からの大幅な改善
この2点について見ていきます。
①クリエイティブな動画制作に対応
Gen-3 Alphaの開発には、研究者やエンジニアだけではなくアーティストも参画しています。
それによって映画用語などの映像制作に関する単語への理解がより進んでおり、映像製作者のクリエイティビティを存分に活かした動画生成が可能になっています。
引用:Runway
こちらはGen-3 Alphaによって作成された動画です。
ゴジラシリーズの1幕のような臨場感ある動画が作成できることがわかります。
②Gen-2からの大幅な改善
現行モデルであるGen-2からも様々な改善が実施されています。
以下が主な改善点です。
Gen-2 | Gen-3 Alpha | |
生成可能な動画時間 | 最大16秒 | 最大10秒 |
Motion Brush機能 | 静止画の特定部分を動かす | Gen-2と比べ更に細かな動きが可能 |
Director Mode機能 | カメラのシュミレート機能 | 映像構図などの指定も可能 |
安全機能 | 記載なし | C2PA準拠のAI倫理基準 |
カスタマイズ機能 | なし | エンタメ・メディア業界向けのカスタマイズ機能 |
学習インフラ | 記載なし | 大規模マルチモーダル学習用の高性能インフラ |
Gen-3 Alphaは、基本的にはGen-2のアップグレードモデルだと考えていいでしょう。
ただし、生成可能な動画の最大時間がGen-2と比べ短くなっているため、用途に応じて使い分ける必要もありそうです。
まとめ
生成AIサービスを提供しているRunwayは7月1日、「Gen-3 Alpha」の一般提供を開始しました。
Gen-3 AlphaはGen-2に大幅な改善を行ったモデルであり、より高度な動画生成が可能になっています。
Runwayは今回のモデル発表に関して「General World Model(汎用世界モデル)」を構築するための一歩となると述べており、今後の発展にも期待ができます。
↓動画生成AIについて参考記事(メタバース総研)