Slack 生成AI機能「Slack AI」を2024年に一般公開予定と発表

Slackは9月6日、組織の「成長と顧客満足度を維持しながら効率化したい」というニーズに対応するために、新たな生成AI機能「Slack AI」を導入すると発表しました。

「Slack AI」は今冬にパイロット版をリリースし、2024年に公開予定です。

またその他、「Slack Sales Elevate」、「Workflow Builder」、「Slack lists」についても発表し、「Slack Sales Elevate」と「Workflow Builder」はすでに利用可能で、「Slack lists」は「Slack AI」と同様、今冬にパイロット版をリリースし、2024年に公開予定のようです。

参考:Slack

「Slack AI」の機能

Slackは、メッセージの送り方やキャンバスの共有方法、クリップの保存方法など、Slackは会社全体の知識の集まりとなっており、この知識を最大限に活用するために、「Slack AI」を取り入れることにしたとしています。

Slack AIの具体的な機能は下記の3つです。

  1. 「channel recaps」
  2. 「thread summaries」
  3. 「search answers」

それぞれ解説します。

下記はSlackのブログで掲載されている「Slack AI」の実際の利用動画です。

引用:Slack

①「channel recaps」

「channel recaps」機能によって、ユーザーは任意のチャンネルの主要なハイライトを生成して、最も重要な情報をすぐに把握することができます。

例えば、顧客からのフィードバックのチャンネルから主要なハイライトを瞬時に抽出することで、組織はその情報に基づいて顧客中心の意思決定を迅速に行うことができます。

②「thread summaries」

「thread summaries」機能によって、ユーザーは瞬時にスレッド内のメッセージの要約を生成して、どんな会話にも追いつくことができます。

例えば、カスタマーサポートチームが顧客とのトラブルになってしまった場合、スレッドに法律の専門家を追加したとします。

スレッドサマリーがあれば、専門家はすぐにやり取りを理解し、問題解決のために動くことができます。

③「search answers」

「search answers」機能は、ユーザーが質問を行うことで、AIが関連するSlackメッセージに基づいて明確で簡潔な回答を生成してくれます。

例えば、新しいプロジェクトに参加する際に、プロジェクトの目的、関与する主要なステークホルダーなど必要な情報を迅速に把握するのに役立ちます。

その他のSlackの新機能

「Slack Sales Elevate」

Slack Sales Elevateは、営業活動の生産性を向上させるためのCRM機能です。

Sales CloudのデータをSlackで集約することで、営業チームは情報を一元管理し、成約までの時間を短縮することができます。

担当者からリーダーまで、全員が重要な指標や案件進捗をリアルタイムで追跡・可視化可能であり、さらに、自動化されたプロセスとリアルタイムの通知機能により、営業担当者は案件の優先順位を迅速に設定し、Salesforceの更新も簡単に行うことができます。

引用:Slack

「Workflow Builder」

「Workflow Builder」は、連携ツールや、テンプレート、ワークフローの共有を容易にしてくれる機能です。

「Workflow connectors」を使えば、SlackやGoogle Sheets、DocuSign、Jira、Asanaなどのツール間で、コーディング不要で簡単にタスクを自動化できます。

また、Salesforceのプラットフォームを通じて、社内システムに組み込むカスタムアプリの構築とデプロイも容易になります。

構築したアプリやワークフローは一元的なオートメーションハブからアクセスでき、他のユーザーのワークフローも利用することができます。

引用:Slack

「Slack lists」

「Slack lists」は、チームの作業追跡と連携を強化する機能です。クロスファンクションプロジェクトやITリクエスト、法的承認のレビューなど、様々な作業をシームレスに追跡できます。

チームが既に一緒に働いている場所で作業を追跡することで、プロジェクトマネージャーやリーダー、など業務に関わる人が進行中の作業を追跡し、連携するための必要な情報を持つことができます。

「Slack lists」は今冬にパイロット版がリリースされ、2024年に一般公開予定です。

引用:Slack

今回の記事はSlackのブログを参考に執筆しています。気になる方は原文を参照してください。

参考:Slack