【プロンプト解説】ChatGPTの回答をマークダウン記法で出力する

「ブログや文書を綺麗に整形したい…」「ChatGPTの回答をマークダウン記法で出力するにはどうすればいいの?」 そう思う方もいるのではないでしょうか。

実は、ChatGPTに入力する質問文を工夫することで、回答をマークダウン記法で出力することができます。

今回PROMPTYでは、ChatGPTの回答をマークダウン記法で出力する具体的な方法を、実際の例を交えてを詳しくご紹介します。

マークダウン記法について

マークダウン記法とは何か

マークダウン記法は、テキストを装飾するための軽量マークアップ言語の一つです。HTMLのように複雑なタグを使わずに、シンプルな記号を用いてテキストを整形することができます。特に、GitHubやブログ、Wikiなどのプラットフォームで広く採用されています。

この記法を使うことで、見出しやリスト、リンクなどの要素を簡単に作成することができます。マークダウン記法の最大の特徴は、そのシンプルさと直感的な記述方法にあります。コードのような専門的な知識がなくても、誰でも簡単に文書を装飾することができます。

よく使われるマークダウン記法

名前Markdown記法の記号簡単な説明
H1見出し#文書の最上位の見出しを作成します。
H2見出し##2番目のレベルの見出しを作成します。
H3見出し###3番目のレベルの見出しを作成します。
リスト(順序なし)- or *点で項目をリスト化します。
リスト(順序あり)1.数字で項目をリスト化します。
リンク[テキスト](URL)リンクを挿入します。
斜体*テキスト* or _テキスト_テキストを斜体にします。
ボールド**テキスト** or __テキスト__テキストを太字にします。
打消し線~~テキスト~~テキストに打消し線を追加します。
コード`` `テキスト` ``テキストをコード形式で表示します。

ChatGPTの回答をマークダウン記法で出力するプロンプト

基本的な使い方

ChatGPTの回答をマークダウン記法で出力するためには、通常の質問文に次のような文を追加します。

プロンプト

{質問を入力}
回答はマークダウン記法をで出力してください。

#出力形式
------
ここに回答を出力
------

実際の例を使って結果を確認します。今回はUberEATSの使い方を質問しました。

ChatGPTの回答(GPT-4):

リスト表示で、UberEATSの使い方と商品が届くまでの流れを説明してくれました。プロンプトで出力形式を指定しない場合でも、このようにマークダウンで出力されることもありますが、基本的に形式はランダムです。プロンプトで出力形式を指定することによって、毎回希望通りの形式で回答を出力してくれます。

出力形式を指定してChatGPTの回答をコピペする

ChatGPTの回答をマークダウン記法で出力することで、出力結果にHTMLのH2タグやリストを含めることができます。

この回答を、WordPress等にコピペすれば、Wordpress側でh2タグなどを指定する作業時間を短縮することでき、うまく利用すれば文書やブログの作成を大幅に効率アップすることができます。

プロンプト例:

江戸時代に起こった出来事を解説する文書を作成してください。
回答はマークダウン記法をで出力してください。

#出力形式
------
h2:江戸時代とは
h2:江戸時代に起こった出来事
h3:江戸初期に起こった出来事
h3:江戸中期に起こった出来事
h3:江戸後期に起こった出来事
h2:徳川15代将軍の名前は?
表形式で出力
1列目:名前
2列目:在位時期
------

ChatGPTの回答(GPT-4):

この回答をWordpressに直接コピペすると、指定したマークダウン記法で貼り付けることができます。

指定通りに段落や表が出力されていることが分かります。

ちなみに、チャット画面の開いた状態で「Ctrl+Shift+C」を押すことで、最新のChatGPTの回答をそのままコピーできます。

数式をLaTeXで記述する

マークダウン記法の出力に加えて、数式をLaTeX形式で出力するようにChatGPTに指定することで、数式の記述にも対応できます。

プロンプト例:

二次方程式ax^2+bx+c=0の解の導出方法ついて
回答はマークダウン記法をで出力してください。
数式はLaTeX形式で出力してください。

#出力形式
------
ここに回答を出力
------

ChatGPTの回答(GPT-4):

数式のフォントやリスト形式、重要な箇所をボールドで示しながら、二次方程式の解について解説してくれました。

回答をマークダウン記法で出力することに加えて、数式をLaTeX形式で出力するようにプロンプトで指定することで、非常に見やすい形式で回答が出力されます。

マークダウンを使ったChatGPTの意外な使い方

プロンプトでマークダウン記法を指定することで、ChatGPTで画像を出力することができます。

例えば、ChatGPTにURLを入力してQRコードを出力してもらうことができます。

プロンプト例:

以下の#文字列のQRコード画像を表示してください。
#制約条件に必ず従うこと
#制約条件
*#サイズ通りに出力すること
*Markdown形式を組み立てること。Google Chart APIを使用してください。
https://chart.apis.google.com/chart?cht=qr&chs={サイズ}x{サイズ}&chl={文字列}
*コードではなくMarkdown形式で出力すること
*必ずプレビュー表示をすること
#文字列
https://chat.openai.com/
#サイズ
300ピクセル×300ピクセル

ChatGPTの回答(GPT-4):

チャット画面で画像が出力されました。問題なくQRコードを読み込んでアクセスすることができます。

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まとめ

今回PROMPTYでは、ChatGPTの回答をマークダウン記法出力する方法を紹介しました。

ChatGPTの出力形式は、プロンプトで出力形式を指定しない場合には、基本的にランダムになります。そこで、出力形式をマークダウン記法で出力するように指示することによって、毎回希望通りの形式で回答を出力してくれます。

この方法を活用して、より見やすく整形された文章を生成してみてはいかがでしょうか。