AI生成作品の投稿を許可/禁止するウェブサイトまとめ

生成AIは、多くのクリエイティブな分野での新しい可能性をもたらしています。しかし、AI生成作品が多く公開されることにより、ウェブサイトやプラットフォームにおいて、新しい議論やガイドラインの必要性を引き起こしています。

今回PROMPTYでは、AI生成作品の投稿を許可または禁止している主要なウェブサイトをまとめました。

AI生成作品への対応分類

今回、AI生成作品への対応を3つの分類に分けています。

  • 〇AI生成作品許可
    利用規約等で特段の制限が設けられていない場合
  • ×AI生成作品禁止:
    画像生成AIなどで作成した作品を投稿・販売することが全面的に禁止されている場合
  • △制限あり:
    一部禁止や一時的に停止されているなど、制限が設けられている場合

イラスト投稿サイト

サイト名生成AIへの対応公開日
pixiv2023年5月31日
ニコニコ静画/動画△(一部禁止)2022年10月14日
Xfolio×2023年5月18日
ニジエ×2022年10月6日
pictBLand×2023年6月27日
ArtStation
DeviantART

pixiv

pixivは日本最大級のイラスト投稿サイトです。pixivでは、AI生成作品の投稿は禁止されていませんが、昨今の生成AIの潮流を受け、「投稿時にAI生成作品であることを設定する機能」「AI生成作品の検索フィルター機能」が追加されています。

参考:AI技術等に関する、サービス共通利用規約、pixivガイドライン改定のお知らせ

ニコニコ

ニコニコは株式会社ドワンゴが運営するイラスト投稿サイトです。AI生成作品の投稿は禁止されていませんが、収益化に対しては制限が設けられており「生成AIでの出力物をそのまま作品収入申請し奨励金を得る」ことは禁止されています。

参考:AIを利用した作品のクリエイター奨励プログラム・作品収入の奨励金付与について

Xfolio

Xfolioは株式会社BookLiveが運営するイラスト・小説投稿サイトです。AI生成作品の投稿は禁止されています。

参考:コンテンツ生成AIに対する対応方針について

ニジエ

ニジエはR-18イラストが中心のイラスト投稿サイトです。利用規約でAI生成作品の投稿は禁止されています。

参考:AIで生成されたイラストの投稿について

pictBLand(ピクトブランド)

pictBLand(ピクトブランド)はBL作品が中心のイラスト・小説投稿サイトです。投稿ガイドラインでAI生成作品の投稿は禁止されています。

参考:AI生成作品について作品投稿ガイドラインへ追加のお知らせ

Arttation

ArtStationはEpicgamesを親会社とするイラスト投稿サイトです。多くのユーザーからAI生成作品に反対する声が上がっていましたが、投稿の禁止には至っていません。

DeviantArt

deviantART社が運営するイラスト投稿サイトです。AI生成作品の投稿は禁止されていませんが、AI作品の表示を減らす機能や、クリエイターが自分の作品に対して「学習させたくない」という意思を表示できる仕組みが作られています。

参考:UPDATE All Deviations Are Opted Out of AI Datasets

作品販売サイト

サイト名生成AIへの対応公開日
DLsite△(一部禁止)2023年5月11日
FANZA2023年3月4日
メロンブックス×2023年6月26日
とらのあな△(一時停止)2023年5月12日
BOOTH2023年5月16日

DLsite

株式会社エイシスが運営する同人作品販売サイトです。独自の基準を設けて「AI生成作品」の販売を停止し、「AIを一部利用した作品」については継続して販売をしています。

参考:AI生成作品の販売に関して

FANZA

株式会社デジタルコマースが運営するアダルト作品販売サイトです。AI生成作品の投稿は禁止されていませんが、AI生成作品の公開制限等を行っています。

メロンブックス

同人ショップを展開している企業です。実本・電子作品共にAIを使った同人作品の取り扱いを一時停止しています。

参考:【重要なお知らせ】AIツールを使用したとされる同人作品の取り扱いを一時停止致します。

とらのあな

同人誌を中心とした作品販売サイトです。AIツールを使用した作品の登録受付を一時停止しています。

参考:電子書籍におけるAI作品の登録受付を一時停止いたします。

BOOTH

pixivと連携したショップ作成サービスです。AI生成作品の販売は禁止されていませんが、創作物の販売機会が脅かされていることを懸念し、「同一の制作技術を用いたことによる他と差別化されていない作品を出品するショップ」は検索結果から除外されることになっています。

参考:AI生成作品に対する、BOOTHにおける今後の対応とお願い

コミッションサービス

サイト名生成AIへの対応公開日
skeb×2023年3月1日
pixivリクエスト×2023年5月12日
SKIMA×
つなぐ×

Skeb

Skeb(スケブ)は、クリエイターにイラストや音声・動画作品などの制作を依頼できるコミッションサービスです。skebはAI生成作品の納品は禁止されており、AI画像検知するAI「HIVE」の導入も行っています。

参考:SkebのAIに対するスタンスとAI生成データを検出するAIの導入につきまして

pixivリクエスト

pixivのリクエスト機能です。一度AI生成作品の投稿が許可されていましたが、現在はAI生成作品の取り扱いを禁止されています。

参考:AI生成作品に対する、pixivリクエストにおける今後の対応

SKIMA

イラスト捜索を依頼できるコミッションサービスです。AI生成作品の出品、掲載、売買は禁止されています。

参考:画像生成AIなどを使用した商品について

ココナラ

デザイン・動画・サイト制作などができるスキルマーケットです。AIを用いたイラスト生成を行うサービスは禁止されています。

参考:知的財産権、著作権等を侵害するサービス

つなぐ

イラスト制作、ホームページ制作、アプリ開発ができるクラウドソーシングです。著作権を有していないAIイラストの販売は禁止されています。

参考:よくある質問

クリエイター支援サイト

サイト名生成AIへの対応公開日
FANBOX×2023年7月25日
FANTIA×2023年5月23日
ci-en×2023年5月11日
Fantasfic2023年7月5日

FANBOX

株式会社ピクシブが運営するクリエイター支援サイトです。規約の改定により、AI生成作品の投稿が禁止されました。

参考:pixivFANBOX個別規約改定のお知らせ

FANTIA

株式会社虎の穴が運営するクリエイター支援サイトです。投稿ガイドラインでAI生成作品が全面禁止されています。

参考:【重要】投稿ガイドラインの改定について

ci-en

株式会社エイシスが運営するクリエイター支援サイトです。AI生成作品の取り扱い及びAI生成作品のための別サイト誘導が禁止されています。

参考:AI作品の取り扱い一時停止について

Fantasfic

株式会社ミツヤ商会が運営するクリエイター支援サービスです。AI生成作品の投稿は禁止されておらず、AIを駆使した創作活動をサポートする声明を公表しています。

参考:PRTIMES

まとめ

今回PROMPTYでは、AI生成作品の投稿を許可または禁止しているウェブサイトの一覧を紹介しました。

この情報を参考にして、皆さまもAI生成作品の公開場所を選ぶ際の参考にしていただければと思います。

PROMPTYでは、他の生成AIや最新のトレンドについても詳しく解説しているので、関心がある方は是非ご覧ください。