Stable Diffusionでは画像を生成する過程で意図せずNSFW絵と呼ばれる成人向け画像が生成されてしまうことがあります。
このような事例はプロンプトによって防ぐことが可能です。
今回はNSFW絵を回避するためのプロンプトを解説していきます。
NSFWとは?
NSFWは「Not safe for work」の頭文字をとった言葉で、仕事や学校といったフォーマルな場所に不適切であるコンテンツを指す言葉です。
Stable Diffusionでは、年齢制限がかかるような成人向け画像のことを「NSFW絵」と呼びます。
Stable Diffusionは基本的に全年齢対象ですが、使用しているモデルによってはNSFW絵の生成に対応している場合があります。NSFW絵に対応しているモデルには画像赤枠部分のような表記があります。
意図せずNSFW絵が生成されてしまった際、不快感を覚えたり、Google colabなどのオンライン環境で使用していた場合、アカウント停止につながる可能性もあります。
NSFW絵の生成を望まない場合はしっかりとプロンプトを入力し、出力されないようにすることが重要です。
NSFW絵を回避するためのプロンプト
ここではNSFW絵を防ぐためのプロンプトを紹介します。
NSFW絵やセンシティブな絵を防ぐためには、下記のプロンプトをネガティブプロンプト入力するようにしましょう。
プロンプト | 対策できる画像 |
nsfw | nsfw絵 |
nude | 裸の画像 |
revealing clothes | 露出の多い服装の画像 |
bed | ベッドでの画像 |
on bed | |
bed room |
回避プロンプトを用いない場合
プロンプト:
masterpiece,high quality,1 cute girl,black hair,black eyes
ネガティブプロンプト:
(worst quality, low quality:1.4), zombie, sketch,interlocked fingers
NSFW絵がかなり多くなってしまったため、掲載は割愛しますが、上記表のプロンプトを特に入力せずに画像を30枚ほど生成してみた結果、約5割がNSFW絵、残り15枚の内、3~4割がNSFW絵ではなくともかなり際どい画像でした。
回避プロンプトを用いる場合
プロンプト:
masterpiece,high quality,1 cute girl,black hair,black eyes
ネガティブプロンプト:
(worst quality, low quality:1.4), zombie, sketch,interlocked fingers,(nsfw,nude)
生成画像:
次はNSFW絵を回避するプロンプトを入力し、同じく30枚画像生成を行いました。
回避プロンプトを用いた結果、際どい画像も含めて、NSFW絵の生成は4枚に抑えることができました。
回避プロンプトをネガティブプロンプトに組み込んでおくことは、NSFW絵の生成を防ぐために重要であることが分かります。
Stable Diffusionで素早く画像生成するには
Stable Diffusionの画像生成スピードや画像サイズは、グラフィックボード(GPU)の性能によって大きく変わります。このため、より効率的かつ快適な画像生成を望むユーザーにとって、最適なグラフィックボードの選択が重要となります。
推論処理やLoRAなどの追加学習処理といった大量の計算を効率よく行うためには、12GB以上のVRAMを持つグラフィックボードを選ぶことを強くおすすめします。2GBや4GBのVRAMを持つグラフィックボードでは、学習プロセスや高解像度の画像生成に支障が出る可能性が高いです。
コスパを重視する方は、RTX 3060を選ぶと良いでしょう。このグラフィックボードを使えば、Stable Diffusionの画像生成機能を最大限に活用することが可能となります。