Stable Diffusionで線画を出力したい際に、線画に特化したLoraであるAnime Lineart Styleを取り入れることで効果的に画像を出力することが出来ます。
今回PROMPTYでは、Anime Lineart Styleの導入方法から、正しく線画を出力する方法について詳しく解説していきたいと思います。
導入方法
1.Anime Lineart Styleをダウンロードする
以下のリンクより、Anime Lineart Styleをダウンロードします。
https://civitai.com/models/16014/anime-lineart-style
2.ダウンロードしたファイルをディレクトリに保存する
ファイルのダウンロードが完了したら、stable-diffusion-webui内のLoraのディレクトリに保存します。
これで導入は完了です。
実際に使用してみる
上で導入したものを複数のモデルで実際に使用してみます。今回は複数のモデルを使用してみます。
環境は以下の通りです。
Sampling method:DDIM
Sampling steps:20
Width:512
Height:512
Batch count:1
Batch size:1
CFG Scale:7
Seed:-1
Script:None
Counterfeit-V2.5を使用して線画を出力する
まず、アニメ調の画像を得意とするモデルを使用して線画を出力してみます。
導入したLoraを使用するには、通常のプロンプトの後ろに、使用するLoraを入力するだけです。今回は<lora:animeoutlineV4_16:1>を入力します。
プロンプト
1girl, frontal face, wallpaper,monochrome,<lora:animeoutlineV4_16:1>
ネガティブプロンプト
(worst quality, low quality:1.4), (zombie, sketch, interlocked fingers, comic), nsfw,
生成画像
問題なく線画を出力することが出来ました。
Basilmix
次に、実写調のモデルであるBasilmixを使用して線画を出力してみます。
プロンプト:
1girl, frontal face, wallpaper,monochrome,<lora:animeoutlineV4_16:1>
ネガティブプロンプト:
(worst quality, low quality:1.4), (zombie, sketch, interlocked fingers, comic), nsfw,
生成画像
アニメ調の線画とは異なった雰囲気の線画を出力することが出来ました。
chilloutmixを使用して線画を出力する
最後に、リアル調のモデルをもう一つ使用して、線画を出力してみます。
プロンプト:
1girl, frontal face, wallpaper,monochrome,<lora:animeoutlineV4_16:1>
ネガティブプロンプト:
(worst quality, low quality:1.4), (zombie, sketch, interlocked fingers, comic), nsfw,
生成画像
basilmixとは異なった雰囲気の線画を出力することが出来ました。
~Stable Diffusionで素早く画像生成するには~
Stable Diffusionの画像生成スピードや画像サイズは、グラフィックボード(GPU)の性能によって大きく変わります。
このため、より効率的かつ快適な画像生成を望むユーザーにとって、最適なグラフィックボードの選択が重要となります。
推論処理やLoRAなどの追加学習処理といった大量の計算を効率よく行うためには、12GB以上のVRAMを持つグラフィックボードを選ぶことを強くおすすめします。
2GBや4GBのVRAMを持つグラフィックボードでは、学習プロセスや高解像度の画像生成に支障が出る可能性が高いです。
コスパを重視する方は、RTX 3060を選ぶと良いでしょう。
このグラフィックボードを使えば、Stable Diffusionの画像生成機能を最大限に活用することが可能となります。