近年、AI技術の進化によりAIエージェントという言葉が注目を集めています。ビジネスや日常生活で活用される場面が増え、その可能性に期待が高まっています。
今回、PROMPTYではAIエージェントとは何かを解説し、Googleが提供する代表的なAIエージェントを5つ紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
AIエージェントとは
AIエージェントとは、人工知能(AI)を活用した自律的に動作するシステムやプログラムのことを指します。人間の指示を待つだけでなく、環境を感知し、状況に応じて適切な判断や行動を自ら行える点が特徴です。
例えば、スマートホームのデバイス管理やカスタマーサポートの自動化など、私たちの身近な場面で活躍しています。AIエージェントは、単なるツールを超え、人間と協働しながらタスクを遂行する「パートナー」としての役割を果たします。
Googleが提供するAIエージェント5選
Googleは、AIエージェントを数多く展開しており、企業の業務効率化から個人の生活支援まで幅広いニーズに応えています。ここでは、その中から代表的な5つを紹介します。
① Google Agentspace
Google Agentspaceは、企業向けに設計されたAIプラットフォームで、社内データを統合し、業務の自動化を支援します。

Googleの検索技術とGeminiモデルを活用し、GoogleドライブやMicrosoft SharePoint、Jiraなどのツールと連携ができます。従業員が必要な情報を迅速に見つけられるようサポートし、複雑なタスクを効率化します。
② Project Mariner
Project Marinerは、ブラウザベースのAIエージェントで、ウェブ上のタスクを自動化する研究プロトタイプです。

Project Marinerは、Chrome拡張機能として提供され、テキスト、画像、フォームなどウェブ画面を理解し、ユーザーに代わって操作を行うことができます。
例えば、オンラインでのデータ入力やフォーム記入を自動化し、時間を大幅に節約できます。
③ Jules
Julesは、開発者向けのAIエージェントで、コーディング業務を自律的に支援します。

タスクを与えると実装計画を立て、コード生成やバグ修正を自動で行います。GitHubとの統合も実現しています。プログラマーが仕様書を渡すだけで、Julesがコードを書き上げるため、開発スピードが飛躍的に向上します。
④ Project Astra
Project Astraは、日常生活をサポートするユニバーサルAIエージェントを目指したモデルです。

マルチモーダル対応で、音声や画像を通じてユーザーと対話しながらタスクを遂行します。
Google検索やマップとも連携していることで、情報提供能力が強化されており、より日常生活のサポートに特化したAIエージェントとなっています。
例えば、旅行中にカメラに映している建物について質問すると、Astraが詳細を説明するといった使い方が可能です。
⑤ Gemini Deep Research
Gemini Deep Researchは、高度なリサーチを支援するAIエージェントとして、膨大なデータを解析し洞察を提供します。

ウェブや社内データを深掘りし、信頼性の高い情報を短時間でまとめます。Geminiアプリの一機能として使用することができます。
市場調査や競合分析を迅速に行い、ビジネス戦略の意思決定をサポートします。
実際に使ってみた[Gemini Deep Research]
Gemini Deep Researchを実際に使ってみました。 現在(2025年2月26日)、Gemini Deep Research以外の紹介したAIエージェントは実験段階で、テスターとして応募することで使用することができます。
一般公開はされていないため注意してください。
Gemini Deep Researchを使う方法
Gemini Deep ResearchはGeminiアプリの一機能として使用することができるため、まずは下記リンクからGeminiにログインしてください。
https://gemini.google.com/?hl=ja
ログインすることができたら、画面左上にある「Gemini Advanced」をクリックしてください(ここは現在使用しているモデルが表示されているため、表記が違う場合があります。)

「Gemini Advanced」をクリックすれば下記のような画面になりますので、「1.5 Prom with Deep Research」をクリックしてください。

これで事前設定は完了です。あとは「Geminiへのプロンプトを入力」からプロンプトを入力するだけです。
実際に使ってみた
今回は、「現時点での物価の安い都道府県ランキングを作成して」と入力してみました。すると、下記の画像のようにリサーチ計画を出してくれます。特に問題はなかったので、「リサーチを開始」をクリックしました。

「リサーチを開始」をクリックすると下記のような画面になります。だいたいこの画面でリサーチが完了するまで数分待つことになります。
・リサーチ中画面

・出力されたレポート

リサーチが完了しました。このリサーチでは物価の安い都道府県ランキングだけでなく、物価の高い都道府県ランキングや、家賃・食料品・光熱費・最低賃金に関するランキングも作成してくれました。
また、画面右上にある「Googleドキュメントで開く」をクリックすればGoogleドキュメント上で出力された回答を読むことができました。

使ってみた感想
使ってみて一番に感じたのは、出力された回答の質の高さです。回答の質が高く非常に驚きました。このレベルの質感であれば、プレゼンテーションの資料作成など様々な場面で有効活用できると思います。
また、UIがシンプルで使いやすく、AIエージェントを使ったことがないような方でも、Gemini Deep Researchは簡単に使えそうな印象を受けました。そのため、AIエージェントに興味はあるが、使ったことはないといった方は、Gemini Deep Researchを初めに使ってみるのがおすすめです。
以上、Gemini Deep Researchを実際に使ってみた感想でした。
まとめ
今回PROMPTYでは、AIエージェントとは何かを解説し、一挙にGoogleが提供する代表的なAIエージェントを5選紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
以下がこの記事のまとめです。
- AIエージェントとは、人工知能を活用した自律的に動作するシステムやプログラムのことを指す
- AIエージェントには「自立性がある」や「学習能力がある」などの特徴がある
- Gemini Deep ResearchはUIがシンプルで使いやすく、AIエージェントに興味はあるが、使ったことはないといった方はGemini Deep Researchを初めに使ってみるのがおすすめ
AIエージェント導入時には信頼性の高いベンダーを選ぶことが重要であり、Googleの提供するAIエージェントを導入するのは有力な選択肢の一つです。
最後に、PROMPTYでは他にも生成AIのサービスなど、AI関連の情報に関する記事を多く取り扱っていますので、ぜひご覧ください。