中国、生成AIに対する規制を開始 学習データによる偏りを懸念か 

中国政府は、生成AIに対する新しい管理規則を15日に施行しました。

この規則は、AIが自ら文章や画像などを作成する能力に関連し、その利用者や提供者に対して「社会主義核心価値観」を守ることを求めています。

※「社会主義核心価値観」・・・中国の社会主義理念に基づく価値体系で、共産党と政府が推進する道徳的な指針。

この動きは、生成AI技術が急速に進展する中で、国家の価値観や安全に対する懸念からの規制強化の一環と見られています。

参考:YAHOO!ニュース,産経新聞

新規則で定められている禁止事項

新規則では、生成AIによって作成される内容に対して特定の制限が設けられています。

具体的には、「社会主義を倒し、国家の安全と利益に危害を加えるような内容」が禁止されていると明記されています。

これにより、政府としての価値観や方針に反する情報の拡散を抑制する狙いがあると考えられます。

既存の制限

中国では以前から生成AI「チャットGPT」の利用が制限されており、新しい規則の施行により、これらの制限がさらに強化される可能性があります。

生成AIに対する規制は、国家の利益と安全を守るという観点から、今後も様々な議論とともに進展すると予想されています。

国際ルールへの関与

規則には「関連する国際ルールの制定に関与する」と明記され、中国に有利なルールの制定を進める狙いがあると考えられます。

中国外務省も世界的な協力への意欲を見せています。

生成AIの学習データによる偏り

生成AIは、訓練する際の学習データによって出力内容に偏りが出るとされており、最近ではChatGPTが左翼的が左翼的であると指摘されています。

生成AIを多くの人々が利用するようになると、出力内容の偏りから人々の行動に影響を及ぼすことも考えられます。

中国政府はこれらのことを考慮して、法的整備を行っていると考えられ、また独自の生成AIの開発をしているとされています。