文部科学省は、生成AI(人工知能)の学校教育での取り扱いに関する暫定的なガイドラインを公表しました。これにより、生成AIの活用が一部の学校で検証され、限定的な利用が推奨されています。また、生成AIを使いこなす力を育てることが重要であるとの立場を明確にしています。
参考:NHK
不適切な利用とされる例
ガイドラインでは、生成AIを利用する際の不適切な例として以下の点が挙げられています。
- 生成AIのメリットやデメリットを子どもたちに教えずに使用させること。
- 読書感想文などのコンクールやレポートで、生成AIが作成した文章を自分の成果として提出すること。
- 定期考査や小テストで子どもたちに生成AIを使用させること。
これらの利用方法は、教育の質を低下させる可能性があるとされ、避けるべきであるとされています。
適切な利用とされる例
一方で、以下のような利用方法が適切であるとされています。
- グループ学習で、足りない視点を見つけるために生成AIを活用すること。
- 英会話の練習相手として生成AIを利用すること。
- 情報モラル教育の一環として、教師が生成AIの誤った回答を使用し、その性質や限界について教えること。
これらの方法は、教育の質を向上させる可能性があると考えられています。
今後の課題
文部科学省は、情報の真偽を確認するファクトチェックなどの教育活動を充実させること、および教員のAIリテラシーを向上させることを今後の課題として挙げています。