6月6日、サントリー食品インターナショナルはAIチャットサービス「ChatGPT」を活用した新感覚のWebCMを公開しました。このCMの制作にあたっては、キャスティングからCM案の生成まで、AIの力を最大限に活用したといいます。
参考:ITmedia
AIの提案によるキャスティング
制作の初期段階でChatGPTにキャスティングの提案を求めたところ、声優の白井悠介さんの起用が強く推薦されました。その結果、サントリー食品インターナショナルはChatGPTの推薦を取り入れ、白井さんをキャスティングしました。
AIが考えたCM案の映像化
引用:ITmedia
その後、ChatGPTに「理想の部長としてふるまう」よう指示を与え、「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」のWebCM案を出力させました。ChatGPTは次のような一連の修正案を提供しました:
- 白井悠介が靴下を手に履いて遠くから歩いてくる
- 突如バレエダンサーになって高速回転
- 渾身の逆立ちにテロップ「タイムトラベルパスタスパゲッティが出てくる」
- 踊るボウリングのピンに囲まれながらやさしい麦茶を一口
- サンタのアニメをプロジェクターで映して満足
- 突然キウイフルーツが降ってくる
- 白井「突然のキウイフルーツみんなで食べよう!」
- 回転するドーナツに乗って旅に出る
- 白井「エレファントダンスパーティー、ここに極まれり!!」
- 荒野で踊る白井悠介
- 麦茶天国。蓋の上でスプリットジャンプ
- やさしい麦茶に向かって人々を導く白井悠介
- テロップ「やさしい麦茶、発芽大麦入りました。」
AIと共同制作の成果
このような一連のフィードバックをもとに、サントリー食品インターナショナルはWebCMを制作しました。白井さんが突如バレエダンサーになって高速回転するシーンや、荒野で踊るシーン、蓋の上でスプリットジャンプするシーンなどを映像化しました。
最終的に完成したCMについて、同社は「予想外の展開が次から次へと起こる新感覚すぎるなかなか人間では思い付かないCMとなった」との感想を述べました。これにより、AIが持つ創造力と人間が持つ制作能力の融合によって、新たな形のエンターテイメントが生み出されることが示されました。
まとめ
サントリー食品インターナショナルの新CM制作は、AIと人間が共同で行うことで新しい創造力を引き出す試みと言えます。
声優のキャスティングからCM案の生成まで、AI「ChatGPT」の活用が見事に成功し、人間では思いつかない新感覚のCMを生み出しました。
これはAIの可能性を示す一例であり、今後、AIと人間が共同で作り上げるエンターテイメントが増えることでしょう。