2023年5月29日日に、NVIDIAが、AIを活用してNPC(非プレイヤーキャラクター)に知性をもたらす新サービス「NVIDIA Avatar Cloud Engine(ACE)for Games」(以下、ACE for Games)を発表しました。
今回PROMPTYでは、この「ACE for Games」について解説します。
NVIDIAが新サービス「ACE for Games」を発表
NVIDIAが、AIを活用してNPC(非プレイヤーキャラクター)に知性をもたらす新サービス「NVIDIA Avatar Cloud Engine(ACE)for Games」(以下、ACE for Games)を発表しました。
このサービスを利用すれば、ゲームの開発者はカスタマイズされた音声、対話、アニメーションのAIモデルを作成し、ソフトウェアやゲームに導入することが可能になります。
参考:NVIDIA,NVIDIA ACE for Games Sparks Life Into Virtual Characters With Generative AI
ACE for Gamesが搭載する3つのAI基盤モデル
ACE for Gamesには「NVIDIA NeMo」「NVIDIA Riva」「NVIDIA Omniverse Audio2Face」の3つのAI基盤モデルが含まれています。
中でも「NVIDIA NeMo」は独自のデータを用いて言語モデルを作成・展開し、知識やキャラクターのバックストーリーを利用したカスタマイズが可能です。
これにより、NPCが物語に適したリアルな反応を示すことが可能になります。
「ACE for Games」の実用例とその可能性
ACE for Gamesは、その全体を一つのパッケージとして統合したり、必要なコンポーネントのみを選択して利用したりする柔軟性を持っています。
「NVIDIA Omniverse Audio2Face」はすでに実際のゲーム開発で採用されており、GSC Game Worldの「S.T.A.L.K.E.R 2 Heart of Chernobyl」などで使用されています。
これは、ACE for Gamesのポテンシャルが既に現場で認識されている証でしょう。
デモ映像「Kairos」も公式リリース
サービス公開と同時に、ACE for Gamesの技術デモの映像「Kairos」も公開されました。
デモでは、プレイヤーがラーメン店の店主であるNPC「ジン」と会話します。
ジンは生成AIの力を用いて自然な会話を展開し、クエスト情報をプレイヤーに伝える様子が確認できます。
まとめ
今回PROMPTYでは、NVIDIAが発表した新サービス「ACE for Games」について解説しました。
このサービスはNPCに知性をもたらし、開発者は音声、対話、アニメーションのAIモデルをソフトウェアやゲームに導入可能です。
ゲーム内のキャラクターがAIになることで、今後よりパーソナライズされたゲーム体験が可能になるでしょう。