NVIDIAの株価急騰の概要
技術先端企業である米国NVIDIAの株価が、2023年5月24日の夜に突如として急上昇を見せました。時間外取引においては、株価は305.38ドルから一気に390ドルまで上昇、これは約26%の大きな伸びを示しています。
この大幅な株価上昇の背後には、NVIDIAが示した第2四半期(5月から7月)の売上見通しが、アナリストの予測71億5000万ドルを大幅に上回る110億ドルという驚くべき数字だったことが大きな要因となりました。
この結果、NVIDIAの時価総額は約2000億ドル(27兆円)も増え、合計で9500億ドルを超えてしまい、米国上場企業としては5番目の評価を受けるに至りました。
NVIDIA株価急騰の背景
株価が急騰した背後には、AI対応のGPUに対する需要増が大きな役割を果たしています。特にデータセンター向けのGPUへの需要が著しく増大しており、これはChatGPTなどの大規模言語モデル(LLM)がその動作にGPUを必要とするからです。
GPUはLLMの学習だけでなく、ユーザーとの対話を生成する推論プロセスにも使用されるため、その需要は今後も高まると見られています。NVIDIAは米ロイターとのインタビューで、「1月には突如として需要が増加し、追加注文を余儀なくされた」と語っています。
まとめ
AI向けのGPUにおいては、NVIDIA製品が事実上の標準となっている状況です。AIのブームが続く中、NVIDIAはその中心に位置し、ゴールドラッシュの時に欠かせないショベル製造企業に例えられるほどの存在となっています。今回の株価の急騰は、そのNVIDIAへの信頼と期待が市場に反映された結果と言えるでしょう。