イラスト投稿SNS「pixiv」で生成AIに対応するためのガイドライン改定か

何があったのか

pixiv事務局は、イラスト・マンガ・小説などの作品投稿SNS「pixiv」において、画像生成技術を悪用して特定のクリエイターの利益を阻害する行為について、多数のお問い合わせを受けていると発表しました。これを受けて、pixivはサービス共通利用規約・ガイドライン類の改定を行う予定とのことです。

参考:pixiv公式

pixiv事務局は、先立って改定内容一部を記載していますが、細かい変更が起きる可能性もあるので、詳細は公式HPから確認するようにしましょう。

・運営者、他のユーザー、その他の第三者になりすます行為、またはそのように誤認されるおそれがあると当社が判断する行為
・特定のクリエイターの画風・作風を模倣した作品発表を、反復・継続して行うことで、当該のクリエイターの利益を不当に害すると当社が判断する行為
・特定のクリエイターの画風・作風を模倣した作品発表を幇助するツール等を配布・販売することで、当該のクリエイターの利益を不当に害すると当社が判断する行為

引用元:pixiv公式

急激な技術の発展により、調査や規定・ガイドラインの改定、機能変更が追いついておらず、ユーザーに迷惑がかかっていると述べています。

法的な制約や一般的な心情を考慮し、ユーザーが安心して創作を楽しめるように取り組むとしています。

この声明により、pixiv事務局は画像生成技術の悪用に対して明確な姿勢を示し、ユーザーの創作活動を守るための対策を進めていることがわかります。今後のサービス共通利用規約・ガイドライン類の改定により、具体的な取り組みがどのように展開されるかが注目されます。

まとめ

pixiv事務局が発表した声明は、生成AI技術の悪用に対処するための具体的な取り組みを示すものであり、ユーザーの創作活動を守る姿勢が強調されています。特に、悪質な行為に対して利用制限を行うことを明確にし、クリエイターの利益を守る方針が打ち出されています。

しかしながら、現状では生成AI技術に関する法整備がまだ整っていないため、企業やプラットフォームが独自に対策を講じることが求められています。このような状況下で、pixiv事務局が法的制約や一般的な心情を考慮して規約やガイドラインを改定することは、適切な対応と言えるでしょう。

しかし、法整備が追いついていない現状では、個別の企業やプラットフォームの対応にばらつきが生じる可能性があり、クリエイターやユーザーにとって統一的なルールが不在となることが懸念されます。生成AI技術に関する法整備が進めば、より明確なルールの下で創作活動が行われることが期待されます。