OpenAIが新モデル「GPT-4o mini」を発表
OpenAIは7/18、新モデル「GPT-4o mini」を発表しました。GPT-4o miniはOpenAI社が5/13に発表した高性能マルチモーダル(画像や動画、音声など様々な情報を一つのモデルで処理できるモデルのこと)モデル「GPT-4o」の軽量化版です。
すでにChatGPTを利用しているユーザーはモデル選択画面で選択して利用することができます。
GPT-4o miniの特長として、以下の点が挙げられます。
①高性能かつ低コスト
②回答の速度が早い
③大量の文字数を出力できる
それぞれ解説していきます。
GPT-4o miniの特長①:高性能かつ低コスト
GPT-4o miniはGPT-4よりも性能が高いモデルです。(軽量モデルのため、GPT-4oには性能が劣る。)
GPT-4o miniの特筆すべき点は、API利用料金が入力100万トークンあたり0.15ドル / 出力100万トークンあたり0.60ドルとなっており、これはGPT-4oの5ドル / 15ドルと比較して約30分の1となっています。
GPT-4oよりも性能が高いと話題になっているClaude 3.5 Sonnetと比較しても、約25分の1程度のコストとなっています。
引用:ChatGPT研究所
GPT-4o miniの特長:②回答速度が早い
GPT-4oはGPT-4と比較して回答の速度が早い点も話題になりましたが、GPT-4o miniはさらに回答を生成する速度が速くなっています。
引用:moz | AI×効率化
GPT-4o miniの特長③:一度に大量の文字数を出力できる
GPT-4o miniは出力トークン数が最大16,383トークンとなっており、一度に大量の文字数を出力することができます。(GPT-4oが4096トークン、Claude 3.5 Sonnetが8,192トークン)
企業のLLM導入におけるコスト課題を解決へ
GPT-4o miniの特筆すべき点は、性能が高いモデルを従来よりも圧倒的に低いコストで利用できると言う点です。(GPT-4よりも性能が高く、GPT-4oよりもコストが30倍安い)
これまで企業のLLM導入については、性能の高いモデルを利用したいが、コストが高くなってしまうという課題がありました。(LLMは従量課金性のため、利用人数・回数が増えるほどコストが高くなってしまう。)
GPT-4oはGPT-3.5 turboと比較しても60%コストが低くなっており、GPTモデルのコストはどんどん低くなってきています。
まさに今回のGPT-4o miniの発表によって、企業が心置きなく、性能の高いモデルを利用できる環境が整ったと言えるのではないでしょうか。