生成AIを活用した情報提供
パナソニックホールディングスは3月11日、2025年度の新卒採用計画と2024年度入社のキャリア採用計画を策定しました。
その中で、初期配属におけるマッチングをより高めることを目的として、生成AIを活用した採用に関する情報提供を新たに試験導入することを発表しました。学生の専攻・志向・行動特性に適した事業や職種を提案するなど、学生の初期キャリアの選択を支援する計画です。
パナソニックホールディングスは、今後は人と生成AIのようなテクノロジーとの最適なバランスを考慮した、ハイブリッドな採用活動を展開する、と述べています。
パナソニックホールディングスの生成AI活用
パナソニックホールディングスは積極的に生成AIを活用しています。2023年6月には、パナソニックコネクト株式会社は、自社のAIアシスタントサービス「ConnectAI」を試験運用することを発表しています。Connect AIは、OpenAIの大規模言語モデルを元に開発され、ウェブサイトやニュースリリース、公式ホームページなどの情報を基にした回答が可能。
試験運用の結果を基に、2023年10月以降には、社外秘情報にも回答できるAIの利用を開始する予定です。特に、カスタマーサポートのデータをもとに、お客様対応の業務改善や効率化を目指す考えです。さらに、2024年度からは、個人の役割に合わせた回答が可能なAIの導入が予定されています。
「ChatGPTは業務の役に立つの?」「実際のところ、大企業が生成AIをどう活用しているのか知りたい!」 そう思っている方も少なくないでしょう。 実は、多くのトップ企業が生成AIを様々な形で導入し、その成果を上げています。 […]
採用活動における生成AI活用
今回のパナソニックの例のように、採用活動において様々な場面で生成AIの活用が見込まれます。
- 学生ニーズの可視化:
生成AIを活用することで、学生の質問やSNS投稿などの大量のデータから、潜在的なニーズを効率よく抽出できます。これにより、企業は学生の志向性を正しく捉え、求められる求人情報を発信することができます。 - 求人情報の作成:
生成AIを活用すれば、個々の学生の専攻、経歴、スキルなどに基づき、最適化された求人情報をカスタマイズして作成できます。求職活動に役立つ具体的な情報を盛り込むことで、魅力的な求人を作成できます。 - 問合せ対応の自動化:
採用活動では様々な問い合わせが寄せられ、企業側の手間も膨大になります。しかし生成AIがよくある質問に自然な言葉で回答すれば、多くの問合せを自動で効率的に処理することができます。
実際に生成AIを活用することで求人掲載の文章作成の工数削減に成功している例もあります。
今回はフリーランスとして、生成AIを用いたプロダクト改善や業務効率化のプロダクトマネージャーを行っているYamasakiさんにお話を伺いました。 「工数削減可能性が高いかつ生成AIで効率化出来そうな部分を発見する」プロセスについてな[…]
まとめ
パナソニックホールディングスは、新卒採用活動に生成AIを活用する方針を発表しました。
採用活動や求人情報の作成において、生成AIを様々な場面で利用することができます。
皆さまもこのような例を参考にして自身の業務や作業に生成AIを取り入れてみてはいかがでしょうか。