【プロンプト解説】ChatGPTでプレゼンの想定質問を考える

「プレゼンテーションの想定質問を考えるのが難しい…」「ChatGPTで想定質問を作成できるの?」そう思う方もいるのではないでしょうか。

実は、ChatGPTを利用することで、想定される質問を効率的に考えることができます。

今回PROMPTYでは、ChatGPTでプレゼンの想定質問を考える方法と具体的な活用例について紹介していきます。

プロンプト

次のようなプロンプトを使って、プレゼンテーションの想定質問を作成することができます。

プレゼンテーションの形式と内容を入力するだけで、10個の質問を考えてくれます。

#制約条件に従ってプレゼンテーションの想定質問集を考えてください。

#制約条件
*#プレゼンの形式に従って聴衆の立場で質問を考えること
*#プレゼン内容に基づいて作成すること
*好意的な質問を盛り込むこと
*批判的な質問を盛り込むこと
*具体的な数値に対する質問を盛り込むこと
*今後の行動についての質問を盛り込むこと
*#出力形式に従うこと

#出力形式
*10個の想定質問

#プレゼン形式
*場所:{自由記述}
*聴衆:{自由記述}

#プレゼン内容
{自由記述}

例①:大衆に向けたプレゼンテーション

例として、大衆に向けた新しい空気清浄器 “AirPure 5000の製品紹介をする場合を考えます。

ライブ配信で、不特定多数の聴衆に向けてプレゼンを想定しました。

入力文:

#制約条件に従ってプレゼンテーションの想定質問集を考えてください。

#制約条件
*#プレゼンの形式に従って聴衆の立場で質問を考えること
*#プレゼン内容に基づいて作成すること
*好意的な質問を盛り込むこと
*批判的な質問を盛り込むこと
*具体的な数値に対する質問を盛り込むこと
*今後の行動についての質問を盛り込むこと
*#出力形式に従うこと

#出力形式
*10個の想定質問

#プレゼン形式
*場所:ライブ配信
*聴衆:競合メーカーの社員から一般消費者まで不特定多数の参加者

#プレゼン内容
*プレゼンテーションのトピック:新しい空気清浄器 "AirPure 5000の製品紹介
*AirPure 5000の概要 : AirPure 5000は、最新のテクノロジーを駆使して設計された次世代型の空気清浄器です。我々のチームが開発した独自の「PureBreeze」技術を搭載し、これまで以上に高い効率と効果を発揮します。市場に出回っている標準的な空気清浄器と比較して、AirPure 5000は空気中の有害物質を99.99%取り除くことが可能であり、これは我々のフィールドテストによる結果です。
*技術と機能:AirPure 5000は、革新的な「PureBreeze」技術を利用しています。これは、高効率のフィルタリングシステムと先進のAIを組み合わせたもので、空気中の微粒子を効果的に取り除きます。さらに、AIは空気品質をリアルタイムでモニタリングし、必要に応じてフィルタリングレベルを調節します。これにより、消費電力を最小限に抑えつつ最大の効果を発揮することが可能となります
*ユーザー体験:AirPure 5000の使用は非常に簡単で、ユーザーフレンドリーな設計が特徴です。スマートフォンアプリを通じてリモート操作が可能で、空気の品質レポートやフィルタの交換通知等の便利な機能も提供します。さらに、静音モード機能により、就寝中でも安心して使用することが可能です。
*コストと利益:AirPure 5000の導入による初期投資は比較的高いですが、その運用コストは驚くほど低くなっています。フィルタの耐久性が高く、交換の頻度は他の製品と比べて半分以下です。さらに、エネルギー効率の高さから電力費を大幅に節約できます。健康への利益と合わせて、長期的な視点から見れば非常にコスト効果が高いと言えます。

GPT-4の出力:

1.「PureBreeze」技術が非常に魅力的ですが、この技術は特許を取得していますか?
2.他の空気清浄器と比較して、AirPure 5000が有害物質を99.99%取り除けるとのことですが、どのような有害物質に対して効果的ですか?
3.AIを用いたリアルタイムの空気品質モニタリングが魅力的ですが、ユーザーのプライバシーはどのように保護されますか?
4.スマートフォンアプリを通じたリモート操作が可能とのことですが、どの種類のスマートフォンに対応していますか?
5.静音モード機能はとても便利ですが、その際の空気清浄能力はどの程度低下しますか?
6.初期投資は比較的高いとのことですが、具体的にどの程度の価格を想定していますか?
7.フィルタの交換頻度が他の製品と比べて半分以下とのことですが、具体的にどの程度の期間でフィルタ交換が必要ですか?
8.エネルギー効率が高いとのことですが、具体的にどの程度の電力消費を見込んでいますか?
9.この製品の長期的な利益について具体的に説明できますか? 例えば、健康への影響や電力費の節約等。
10.AirPure 5000が成功した場合、次のステップは何ですか?新しいモデルや機能追加の予定はありますか?

プレゼンの内容を踏まえて、好意的な質問から批判的な質問、具体的な数値に関する質問、今後の行動についての幅広い質問が出力されました。内容を見てみると、入力文で設定した通り、消費者目線の質問と生産者目線の質問があることが分かります。

例②:上司に向けたプレゼンテーション

もう一つの例として、上司に向けてTVバラエティ番組「Smile Challenge」の企画書をプレゼンする場合を考えます。

入力文:

#制約条件に従ってプレゼンテーションの想定質問集を考えてください。

#制約条件
*#プレゼンの形式に従って聴衆の立場で質問を考えること
*#プレゼン内容に基づいて作成すること
*好意的な質問を盛り込むこと
*批判的な質問を盛り込むこと
*具体的な数値に対する質問を盛り込むこと
*今後の行動についての質問を盛り込むこと
*#出力形式に従うこと

#出力形式
*10個の想定質問

#プレゼン形式
*場所:会社のオフィス
*聴衆:直属の上司2人

#プレゼン内容
*プレゼンテーションのトピック:TVバラエティ番組「Smile Challenge」の企画書
*企画概要 : "Smile Challenge"は、人々の日常生活に笑顔とポジティブなエネルギーをもたらすことを目的としたTVバラエティ番組の企画です。日常の中に隠れたユーモラスな瞬間を探し出し、視聴者に笑顔を提供するための、様々なチャレンジを特集します。視聴者はリアルタイムで参加することができ、共感とエンゲージメントを生み出すことを目指します。
*ターゲット視聴者:主なターゲット視聴者は、20代から40代の男女で、毎日の生活の中でストレスを感じているか、新たなエンターテイメントを求めている人々です。この年齢層は、テレビ視聴時間が長く、また、ソーシャルメディアでの情報共有が活発であるため、口コミによる番組の拡散が期待できます。
*番組内容:番組は、一流のコメディアンと一般視聴者が参加する各種の「Smile Challenge」を特集します。毎週、新たなチャレンジが提案され、視聴者はリアルタイムで参加して結果を共有することができます。また、コメディアンたちが、日常生活の中からユーモラスな瞬間を探し出し、視聴者に紹介するコーナーもあります。
*出演者:出演者としては、国内外の人気コメディアンを起用する予定です。彼らのユーモラスなパフォーマンスと、視聴者とのリアルタイムなインタラクションが、番組の魅力を高めます。
*制作スケジュール:制作は、企画承認から約3ヶ月後に開始予定です。最初の1ヶ月は出演者のオーディションと契約、次の1ヶ月はシナリオ作成とリハーサル、最後の1ヶ月は本番収録と編集に費やす予定です。
*予算と資金調達  :  全12回の制作には約1億円の予算が必要と予想されます。スポンサーからの広告収入、番組グッズの販売、視聴者からの投稿ビデオの有料化などで資金調達を行
*広告とマーケティング戦略:番組の成功には強力なマーケティング戦略が必要です。ソーシャルメディアを中心に、番組のティーザー映像や出演者のインタビューを投稿し、視聴者の期待を高めます。さらに、視聴者が番組に直接参加できるインタラクティブな要素を前面に押し出し、口コミによる拡散を促します。
*期待する効果とKPIs : 成功の指標は、平均視聴率、ソーシャルメディアでのメンション数、視聴者からの参加回数等です。初年度の目標は、平均視聴率5%、ソーシャルメディアでのメンション数10万件、視聴者からの参加回数50万件を目指します。これらのKPIsは、番組の人気とエンゲージメントを具体的に測るものであり、広告スポンサーへのアピール材料ともなります。

GPT-4の出力:

1.「Smile Challenge」のコンセプトは非常に魅力的ですが、他のバラエティ番組との差別化は何ですか?
2.主なターゲット視聴者は20代から40代ですが、その他の年齢層にも配慮はありますか?
3.ソーシャルメディアでの情報共有が活発なこの年齢層をターゲットにすることで、どの程度の広報効果を見込んでいますか?
4.国内外の人気コメディアンを起用するとのことですが、具体的にどのようなコメディアンを考えていますか?
5.制作スケジュールは企画承認から約3ヶ月とのことですが、何か問題が生じた場合の対処法はありますか?
6.予算が1億円とのことですが、広告収入やグッズの販売などによる収益はどの程度見込まれていますか?
7.マーケティング戦略の一部としてソーシャルメディアを活用するとのことですが、具体的にどのようなアプローチを考えていますか?
8.成功の指標として挙げられたKPIsについてですが、これらの目標が達成できなかった場合の対策はありますか?
9/初年度の目標として、平均視聴率5%、ソーシャルメディアでのメンション数10万件、視聴者からの参加回数50万件を挙げましたが、これらの目標を達成するための戦略は何ですか?
10.この企画が成功した場合、今後はどのように進展させる予定ですか? 新たな展開やシーズン2の計画はありますか?

番組の概要、ターゲット視聴者、番組内容、出演者、制作スケジュール、予算と資金調達、広告とマーケティング戦略、期待する効果とKPIsに対する質問が出力されました。

こちらも幅広い視点から質問が考えられており、プレゼンテーションの質問集として優れた例であると言えます。

まとめ

今回PROMPTYでは、ChatGPTでプレゼンの想定質問集を作成する方法を紹介しました。

ChatGPTを活用することで、状況や聴く相手に応じた適切な想定質問を作成することができます。

今回の例を参考に、皆さまもChatGPTを使ってプレゼンの準備をしてみてはいかがでしょうか。