【プロンプト解説】ChatGPTで特定分野の未来予測年表の作成を行う

ChatGPTで適切なプロンプトを入力することによって特定分野の未来予測を行うことができます。

今回PROMPTYでは実際に未来予測を行うプロンプトのテンプレートを紹介した上で実際にChatGPTに打ち込んで予測を行っていきたいと思います。

プロンプト

#命令文
あなたはプロのアナリストです。これから下記の#制約条件 に従って、#未来予測したい事項 の内容の最も合理的な未来予測を行なってください。

#未来予測したい事項
{自由記述}

#制約条件
・未来予測は必ず過去のデータから未来でどのようなことが起こりうるのか合理的な予測を行うようにしてください。
・未来予測は過去のデータ1980年代から10年ごとにまとめてください。
・あなたが2021年9月までのデータしか無いことも知っています。その上で今後2020年代以降どのようなことが起こりうるのか考えてください。

#出力形式
表形式で出力を行う。
1列目: 年代(1980年代から2100年代まで14行を作成)
2列目: 予測の概要(一言で何が予測されるのかを書く)
3列目: 予測の詳細(2列目の内容をより詳細に書く

上記の赤文字の部分を「ChatGPTに未来予測して欲しい事柄」に書き換えて使用してください。

プロンプト例

①ChatGPTに「AIが今後どのように世界を変えていくのか」未来予測してもらった

上記のテンプレートの#未来予測したい事項を以下のように書き換えて入力してみます。

入力例:

#未来予測したい事項
AIが今後どのように世界を変えていくのか

出力文:

年代予測の概要予測の詳細
1980年代AIの誕生人工知能の基礎技術が開発され、AI研究が始まる。エキスパートシステムなどの知識表現やルールベースのシステムが主流。
1990年代機械学習の登場ニューラルネットワークやサポートベクターマシンなどの機械学習アルゴリズムが開発され、AI研究が進む。
2000年代データドリブンAIの普及インターネットの普及により大量のデータが利用可能に。データを活用した機械学習技術が発展し、AI応用分野が広がる。
2010年代ディープラーニングの革命ディープラーニング技術が登場し、画像認識、自然言語処理、音声認識などの分野で高い性能を発揮。AIブームが再燃。
2020年代AIの汎用性の向上GPT-4のような汎用AIが登場し、多様な分野でのタスクをこなすことが可能に。AI技術が経済や社会に広く浸透。
2030年代AI助ける労働力不足解消高齢化社会における労働力不足をAIが補完し、医療、介護、物流などの分野で効率向上が図られる。
2040年代超高速AIの登場量子コンピューターの発展により、従来の計算速度をはるかに超えるAIが登場。新たな科学技術の発展が加速する。
2050年代人とAIの融合ニューロテクノロジーの進化により、人間の脳とAIが直接接続される技術が実用化。人間の能力が飛躍的に向上。
2060年代AIが持続可能性に貢献AI技術を利用した環境問題の解決や資源管理が進み、持続可能な社会の実現に向けて大きな貢献を果たす。
2070年代AIの倫理規範の確立AI技術の普及に伴い、倫理規範が整備され、AIの利用がより安全かつ公正なものとなる。人権やプライバシーが保護される。
2080年代AIの創造力の発展AIが芸術、音楽、文学などの分野で独自の創造力を発揮し、新たな価値観や文化が生まれる。
2090年代AIと宇宙開発の融合AI技術を活用した宇宙開発が進み、地球外の資源探査や宇宙旅行が一般化。AIが宇宙探査の領域で重要な役割を果たす。
2100年代AIと生物学の融合AIと生物学の融合により、人間の遺伝子編集や細胞再生技術が進化。病気の治療や寿命の延長が実現し、人類の健康寿命が向上。

②ChatGPTに「今後の世界人口の推移」を未来予測してもらった

入力例:

#未来予測したい事項
今後の世界人口の推移
年代予測の概要予測の詳細
1980年代人口増加主にアジア、アフリカの発展途上国で人口増加が進む。世界人口は約43億人から約53億人に増加。
1990年代人口増加続く特にインド、中国などの人口大国で人口増加が続く。世界人口は約53億人から約61億人に増加。
2000年代人口増加緩やかに先進国の人口増加率が低下し、途上国でも少子化が始まる。世界人口は約61億人から約69億人に増加。
2010年代人口増加率低下先進国では少子高齢化が進み、アフリカの一部国では人口増加が続く。世界人口は約69億人から約77億人に増加。
2020年代人口増加鈍化都市化や少子高齢化が進むため、世界人口の増加率が鈍化する。世界人口は約77億人から約84億人に増加。
2030年代人口増加ピーク世界人口増加率がピークを迎え、その後徐々に低下する。世界人口は約84億人から約89億人に増加。
2040年代人口増加緩やかに人口増加のペースが緩やかになる。世界人口は約89億人から約93億人に増加。
2050年代人口成長鈍化世界人口成長率がさらに鈍化し、先進国では人口減少が始まる。世界人口は約93億人から約96億人に増加。
2060年代人口減少開始世界全体で人口減少が始まる。世界人口は約96億人から約95億人に減少。
2070年代人口減少続く世界人口減少が続く。世界人口は約95億人から約93億人に減少。
2080年代人口減少加速高齢化や少子化が進むため、世界人口減少が加速する。世界人口は約93億人から約90億人に減少。
2090年代人口減少続行世界人口減少が続く。先進国や一部の途上国で高齢化が深刻化。世界人口は約90億人から約87億人に減少。
2100年代人口安定化世界人口減少のペースが緩やかになり、人口が安定化に向かう。世界人口は約87億人から約85億人に減少。

③ChatGPTに「地球の環境問題」について未来予測してもらった

入力例:

#未来予測したい事項
地球の環境問題
年代予測の概要予測の詳細
1980年代酸性雨の懸念酸性雨による森林被害が増加し、環境問題が顕在化する。
1990年代温室効果ガスの増加産業化とエネルギー消費の増加により、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量が急速に増加する。
2000年代地球温暖化の進行温室効果ガスの増加により、地球温暖化が進行し、極地の氷が融け始める。海面上昇や気候変動が現れ始める。
2010年代再生可能エネルギー普及太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの普及が進み、温室効果ガス排出量の抑制が試みられる。
2020年代地球環境の緊急事態気候変動による自然災害の増加、生物多様性の減少、食糧危機など地球環境の緊急事態が叫ばれ、国際的な対策が求められる。
2030年代環境技術の発展炭素捕獲技術、環境にやさしい素材開発、エネルギー効率の向上などの環境技術が発展し、環境負荷の低減が進む。
2040年代気候変動対策の加速国際的な協力により、脱炭素化や気候適応対策が加速。環境破壊の停止を目指す動きが強まる。
2050年代気候変動の影響緩和過去の対策が徐々に効果を現し、気候変動の影響が緩和される。ただし、遅れた対策による影響は依然として残る。
2060年代生態系の回復自然保護、再生可能エネルギーの普及、環境負荷の低減などにより、生態系が徐々に回復し始める。
2070年代地球環境の安定化これまでの対策が成果を上げ、地球環境の安定化が進む。気候変動や生物多様性の減少が抑制される。
2080年代持続可能な社会環境に配慮した技術や政策が浸透し、持続可能な社会が実現する。資源循環型の経済が広がる。
2090年代新たな環境問題地球環境の安定化に伴い、新たな環境問題(宇宙開発に伴う環境負荷、人工知能の影響など)が浮上する。
2100年代地球環境の未来人類が学んだ環境問題対策を活かし、地球環境の未来を見据えた新たな取り組みや技術開発が進展する。

④ChatGPTに「未来の教育のあり方」について未来予測してもらった

入力例:

#未来予測したい事項 
未来の教育のあり方
年代予測の概要予測の詳細
1980年代パソコン普及パソコンが教育現場に導入され、初のコンピュータ教育が開始される。
1990年代インターネットの登場インターネットが教育現場に浸透し、情報収集やコミュニケーションが容易になる。
2000年代オンライン教育の台頭オンライン学習プラットフォームが登場し、リモートでの学習が可能になる。
2010年代モバイルデバイスの普及スマートフォンやタブレットが教育現場に浸透し、より多様な学習方法が生まれる。
2020年代AIとVR/ARの活用AIが教育支援に活用され、VR/AR技術で現実感のある仮想教室が登場する。
2030年代個別化された学習プランAIを活用した個別化された学習プランが普及し、それぞれの生徒のニーズに合わせた教育が提供される。
2040年代世界的なオンライン教育システムグローバルなオンライン教育システムが整備され、世界中の子供たちが同じ教育を受けることが可能になる。
2050年代脳とコンピュータのインターフェース脳とコンピュータを直接接続する技術が開発され、学習効率が飛躍的に向上する。
2060年代仮想教育環境の進化仮想教育環境が現実に近いものになり、生徒たちが身体を動かして学ぶことができるようになる。
2070年代人工知能教師人工知能が教師としての役割を果たし、学習効果を最大化する指導が可能になる。
2080年代無限の学習リソース学習リソースが無限に増え続け、生徒たちは好きな分野を追求しやすくなる。
年代予測の概要予測の詳細
2090年代高度なスキルの普及新たな技術やスキルが次々と生まれ、教育がこれらを習得することでより高度な知識・スキルが一般化される。
2100年代学習の融合人間とAIの学習が融合し、互いの強みを活かした新たな学習方法が広まる。これにより、教育の効率や効果が大幅に向上する。

⑤ChatGPTに「未来の働き方」について未来予測してもらった

入力例:

#未来予測したい事項 
未来の働き方
年代予測の概要予測の詳細
1980年代パソコンの普及企業や個人がパソコンを利用し始め、従来の働き方に変化が生じる。
1990年代インターネットの普及インターネットの普及により、情報共有やコミュニケーションが容易になり、働き方に影響が出る。
2000年代スマートフォンの普及スマートフォンが普及し、働く場所や時間に制約がなくなり、柔軟な働き方が可能になる。
2010年代リモートワークの広がりクラウド技術の発展により、リモートワークが一般的になり、働く場所に制約がなくなる。
2020年代AIとロボットの導入AIやロボット技術が発展し、労働力不足を補うために導入が進む。働き方が効率化される。
2030年代ハイブリッドワークの定着オフィスとリモートワークを組み合わせたハイブリッドワークが主流になり、働き方の多様性が増す。
2040年代仮想環境での働き方VRやAR技術が進化し、仮想環境での働き方が一般化。リモートワークがさらに効率化される。
2050年代バイオテクノロジーの進化バイオテクノロジーの発展により、人間の能力が向上し、労働の質が変化する。
2060年代脳コンピュータインタフェースの普及脳とコンピュータを直接つなぐ技術が普及し、働く効率が大幅に向上する。
2070年代完全自動化社会の到来AIやロボット技術が高度化し、ほとんどの労働が自動化される。働き方が根本的に変化する。
年代予測の概要予測の詳細
2080年代人間中心の働き方の復権完全自動化による労働の喪失を受け、人間が担うべき意義のある仕事に焦点が当てられる。
2090年代ユニバーサルベーシックインカム普及自動化が進んだ社会で、ユニバーサルベーシックインカムが広く導入され、働く目的が変わる。
2100年代クリエイティブな働き方労働の自動化が進み、人々はよりクリエイティブで創造的な働き方に移行する。

まとめ

以上、上記5つの事象についてChatGPTに未来予測を行なってもらいました。

ChatGPTも人間も100%起こりうる未来を当てるのは難しいので、ここで予測したデータについては一つの指標として見ると良いでしょう。

また、今回使用しているmodelであるGPT-4は2021年9月までのデータしか保有していないことも覚えておくと良いでしょう。