【プロンプト解説】ChatCPTでトラブルの発生を防ぐルール案を考える

「セキュリティ問題や事業の課題に対するルール案を考えるのが難しい…」「ChatGPTで問題解決のためのルール案を作成できるの?」
そう思う方もいるのではないでしょうか。
実は、ChatGPTを利用すれば、具体的なルール案の提案ができます。
今回PROMPTYでは、ChatGPTを用いてトラブルの発生を防ぐルールを考える方法を例文を使ってご紹介します。

プロンプト

プロンプト:


#命令文
あなたはある会社の社長です。
以下の#制約条件にしたがって#問題を防ぐルール案を考えてください
#出力の条件に従うこと

#問題
{問題を入力}

#会社情報
{会社情報を入力}

#制約条件
#問題の発生を防ぐルール案を考案すること
現実性のあるルール案にすること
10つのルール案を考えること
ルール案を考えた後、#評価基準の項目について評価すること
#評価基準はそれぞれの項目につき詳しく示すこと
評価する際は定量的に示すこと

#評価基準
1.現実性があるかどうか
2.問題に対してどれくらい防ぐ効果がありそうか
3.このルール案を実際に行ったとして、問題発生が防げなかった場合、防げなかった原因としてなにがあげられるか

#出力
ルール案
1.現実性があるかどうか
{入力}
2.問題に対してどれくらい防ぐ効果がありそうか
{入力}
3.このルール案を実際に行ったとして、問題発生が防げなかった場合、防げなかった原因としてなにがあげられるか
{入力}

実際のChatGPTへの入力例

①社内セキュリティーのルール案を考える

プロンプト:

#命令文
あなたはある会社の社長です。
以下の#制約条件にしたがって#問題を防ぐルール案を考えてください
#出力の条件に従うこと

#問題
社内のセキュリティルールの不備や、従業員の誤操作により、顧客データが外部に漏洩するリスクが高まっている。

#会社情報
IT会社
社員500人

#制約条件
#問題の発生を防ぐルール案を考案すること
現実性のあるルール案にすること
10つのルール案を考えること
ルール案を考えた後、#評価基準の項目について評価すること
#評価基準はそれぞれの項目につき詳しく示すこと
評価する際はパーセンテージを用いて定量的に示すこと
中略しないこと

#評価基準
1.現実性があるかどうか
2.問題に対してどれくらい防ぐ効果がありそうか
3.このルール案を実際に行ったとして、問題発生が防げなかった場合、防げなかった原因としてなにがあげられるか

#出力
ルール案
1.現実性があるかどうか
{入力}
2.問題に対してどれくらい防ぐ効果がありそうか
{入力}
3.このルール案を実際に行ったとして、問題発生が防げなかった場合、防げなかった原因としてなにがあげられるか
{入力}

GPT-4の出力:

了解しました。以下に指示に基づいてルール案とその評価を行います。

---

**ルール案1:** すべての社員に対して、月1回のセキュリティ研修を実施する。
1. 現実性: 80%。500人の社員を対象に月1回の研修は大規模だが、分割して実施すれば実現可能。
2. 問題防止の効果: 60%。研修により誤操作は減少するが、すべてのリスクを取り除くわけではない。
3. 万が一の原因: 研修の内容が不十分、または研修の受講率が低かった。

**ルール案2:** 顧客データのアクセスには2要素認証を導入する。
1. 現実性: 90%。2要素認証の技術は既存の多くのIT企業で導入済み。
2. 問題防止の効果: 85%。不正アクセスのリスクが大幅に減少する。
3. 万が一の原因: 2要素認証のセットアップや運用ミス。

**ルール案3:** 外部とのデータのやりとりは、暗号化された専用の通信路を経由することを義務付ける。
1. 現実性: 85%。専用の通信路の設置はコストがかかるが、IT企業であれば実現可能。
2. 問題防止の効果: 90%。暗号化によりデータの途中での漏洩リスクが減少。
3. 万が一の原因: 暗号化手段の不備や、非暗号化通信の使用。

**ルール案4:** 社内の不要な顧客データは、定期的に削除する。
1. 現実性: 70%。データの整理には時間と労力がかかる。
2. 問題防止の効果: 65%。必要最低限のデータの保持により、リスクを低減。
3. 万が一の原因: 定期的なデータ削除のスケジュールが遵守されない。

**ルール案5:** 顧客データのバックアップは、暗号化された状態でオフサイトの場所に保管する。
1. 現実性: 80%。バックアップデータの暗号化とオフサイト保管は現代のITインフラで実現可能。
2. 問題防止の効果: 75%。オフサイト保管によりデータの物理的な危険を回避。
3. 万が一の原因: バックアップ手段の不備やオフサイトのセキュリティ漏洩。

**ルール案6:** 社員のコンピュータには全てデータ暗号化ツールをインストールし、起動時にパスワード入力を義務付ける。
1. 現実性: 85%。多くのIT企業が既にデータ暗号化を導入。
2. 問題防止の効果: 70%。物理的な盗難リスクに対する対策として効果的。
3. 万が一の原因: パスワードの管理不備や暗号化ツールの設定ミス。

**ルール案7:** 社内ネットワークは隔離されたセグメントに分け、必要な部門だけが特定のデータにアクセスできるようにする。
1. 現実性: 75%。ネットワークのセグメンテーションは導入にコストと時間がかかる。
2. 問題防止の効果: 80%。不必要なデータへのアクセスを制限することでリスク低減。
3. 万が一の原因: セグメントの設定ミスや権限管理の不備。

**ルール案8:** 社外からのリモートアクセスは、VPN経由のみとする。
1. 現実性: 90%。多くのIT企業がVPNを使用してリモートアクセスを管理。
2. 問題防止の効果: 85%。セキュアな通信チャンネルを保証。
3. 万が一の原因: VPNのセットアップや運用の不備。

**ルール案9:** すべての社員に対して、定期的にセキュリティアウディットを実施する。
1. 現実性: 75%。500人の社員全員に対するアウディットは労力がかかる。
2. 問題防止の効果: 70%。アウディットを通じて、個々のセキュリティステータスをチェック。
3. 万が一の原因: アウディットの方法や頻度が不十分。

**ルール案10:** 社内のシステムやデータベースは、最新のセキュリティパッチを定期的に適用する。
1. 現実性: 90%。セキュリティアップデートの適用は基本的なIT運用。
2. 問題防止の効果: 80%。最新の脅威からの保護を実現。
3. 万が一の原因: パッチ適用の遅延や不足。

以上、10つのルール案とその評価を示しました。

現実的なセキュリティ上の問題点に対応したルールが提案されており、実務経験者の意見が反映されているように思います。

出力は与えられた指示に忠実に、ルール案とそれに関する評価基準を十分に詳述しています。

また、現実的なセキュリティ上の問題点に対応したルールが提案されており、実務経験者の意見が反映されているように感じますね。

②医師や看護師の過労のルール案を考える

プロンプト:

#命令文
あなたはある会社の社長です。
以下の#制約条件にしたがって#問題を防ぐルール案を考えてください
#出力の条件に従うこと

#問題
手術や診断時の医療ミスが増加しており、その原因として医師や看護師の過労が指摘されている。

#会社情報
大学病院
医師30名、看護師100名

#制約条件
#問題の発生を防ぐルール案を考案すること
現実性のあるルール案にすること
10つのルール案を考えること
ルール案を考えた後、#評価基準の項目について評価すること
#評価基準はそれぞれの項目につき詳しく示すこと
評価する際は定量的に示すこと
中略しないこと

#評価基準
1.現実性があるかどうか
2.問題に対してどれくらい防ぐ効果がありそうか
3.このルール案を実際に行ったとして、問題発生が防げなかった場合、防げなかった原因としてなにがあげられるか

#出力
ルール案
1.現実性があるかどうか
{入力}
2.問題に対してどれくらい防ぐ効果がありそうか
{入力}
3.このルール案を実際に行ったとして、問題発生が防げなかった場合、防げなかった原因としてなにがあげられるか
{入力}

GPT-4の出力:

了解しました。指示に基づいてルール案とその評価を行います。

---

**ルール案1:** 医師・看護師の連続労働時間を24時間以内に制限し、24時間以上の連続勤務は禁止する。
1. 現実性: 80%。シフトの見直しや人員の調整が必要ですが、医師・看護師の健康や患者の安全を優先する観点からは実現可能。
2. 問題防止の効果: 75%。過労によるミスのリスクが低減される。
3. 万が一の原因: 人員不足や緊急事態での対応が求められた場合。

**ルール案2:** 定期的な健康診断を義務化し、必要に応じて休暇を取得する制度を導入する。
1. 現実性: 85%。既存の健康診断を強化・頻度を増やす形での導入が考えられる。
2. 問題防止の効果: 70%。過労のサインを早期にキャッチし対応可能。
3. 万が一の原因: 健康診断の範囲や頻度が不十分。

**ルール案3:** 休憩時間の確保を義務付け、2時間に1度の15分休憩を取得するようにする。
1. 現実性: 65%。病院の業務特性上、連続して休憩を取るのは難しい場合がある。
2. 問題防止の効果: 60%。疲労の蓄積を防ぐことができる。
3. 万が一の原因: 急患や緊急手術など、休憩が取れない状況が続いた場合。

**ルール案4:** 月に一度のメンタルヘルスのカウンセリングを実施する。
1. 現実性: 70%。専門のカウンセラーの雇用や外部機関との連携が必要。
2. 問題防止の効果: 65%。ストレスや過労の兆候を早期に発見。
3. 万が一の原因: カウンセリングの頻度や内容が不十分。

**ルール案5:** シフト制を見直し、ピーク時以外の時間帯には人員を減らすことで、ピーク時の人員確保を強化する。
1. 現実性: 75%。シフトの見直しは調整が必要だが、総人員は変わらないため実現可能。
2. 問題防止の効果: 80%。ピーク時の過労を軽減。
3. 万が一の原因: 予想外のピーク時や緊急事態。

**ルール案6:** 現在の患者数や業務量をリアルタイムで確認できるダッシュボードを導入し、必要に応じて人員の再配置を行う。
1. 現実性: 80%。現代のIT技術を活用してリアルタイムの情報共有は可能。
2. 問題防止の効果: 70%。業務量の見える化による柔軟な対応。
3. 万が一の原因: ダッシュボードの情報更新の遅れや誤り。

**ルール案7:** 医師・看護師間のコミュニケーションを強化するための定期的なミーティングや研修を導入する。
1. 現実性: 85%。既存の研修やミーティングを強化する形で実現可能。
2. 問題防止の効果: 65%。連携のミスや情報の伝達ミスを減少。
3. 万が一の原因: ミーティングや研修の内容・方法の不備。

**ルール案8:** 医師・看護師の労働時間を正確に管理するための電子タイムカードを導入する。
1.現実性: 90%。電子タイムカードの導入は現代の病院でも一般的。
2. 問題防止の効果: 70%。労働時間の正確な把握と過労の防止。
3. 万が一の原因: タイムカードの操作ミスや機器の故障。

**ルール案9:** 医療ミスの発生時には、原因を特定し再発防止策を講じるための会議を開催する。
1. 現実性: 85%。ミスの原因を明確にすることは医療の質向上のために重要。
2. 問題防止の効果: 75%。ミスの再発を防ぐための具体的な策を立てることができる。
3. 万が一の原因: 会議の内容や対策の不備。

**ルール案10:** 外部の医療専門家を招き、医療の質や過労問題についての講習会を定期的に開催する。
1. 現実性: 80%。外部の専門家の協力を得ることで、新しい知識や技術を習得。
2. 問題防止の効果: 65%。医療の質向上や新しい方法・技術の導入による過労の軽減。
3. 万が一の原因: 講習の内容の不適切さや頻度の不足。

以上、10つのルール案とその評価を示しました。

ルール案は総体的に現場の過労問題を考慮した内容になっていて、実際の病院の現場での導入を想定して作られていると感じます。

それぞれのルール案に対する「防げなかった原因」としての評価は、企業が計画的にリスクを考慮し、未来の問題を予測する助けとなります。

また、各ルール案は具体的な内容となっており、導入の際のイメージがしやすいですね。

まとめ

今回PROMPTYでは、ChatGPTでトラブル発生を防ぐルールを考える方法を紹介しました。
ChatGPTを活用することで、具体的で効果的なルール案を迅速に生成することが可能です。
今回の例を参考に、皆さまもビジネスシーンでの問題解決のためのルール策定に、ChatGPTを活用してみてはいかがでしょうか。