【プロンプト解説】ChatGPTを使って家計の改善計画を考える

「家計がピンチで改善策が見つからない…」「ChatGPTで家計の改善計画は考えられるの?…」そう思う方もいるのではないでしょうか。

実は、ChatGPTを利用すれば、自身の家計状況に合った改善計画を案してもらうことができます。

今回PROMPTYでは、ChatGPTを用いて家計の改善計画を考える方法を例文を使ってご紹介します。

プロンプト

プロンプトテンプレ:

#命令文
あなたはプロのフィナンシャルプランナーです。
私の家計の状況を分析して、#財政目標を達成するための改善計画を考えて下さい。

#同居人(家族構成)
{同居人(家族構成)を入力}

#収入
{収入を詳細に入力}

#その他の財産
{自由記述}

#支出
{支出を詳細に入力}

#ローンなど
{自由記述}

#財政目標
{期限と目標}

#制約条件
{自由記述}

#出力形式
財政目標を達成するまでの具体的な計画と予測される達成状況
収入・支出の改善や節約の計画、投資の計画などを総合的に盛り込むこと

実際のChatGPTへの入力例

① 4人家族の家計の計画を考える

例として、 4人家族の家計の計画をChatGPTに考えてもらいます。

夫婦共働きとし、子供は2人とします。住宅と自動車を所有しており、住宅ローンと車のローンが残っています。

財政目標を3年以内に100万円の緊急貯蓄を増やすこととし、収入・支出の改善や節約の計画、投資の計画を盛り込んで、家計の改善案を考えてもらいます。

入力文:

#命令文
あなたはプロのフィナンシャルプランナーです。
私の家計の状況を分析して、財政目標を達成するための改善計画を考えて下さい。

#同居人(家族構成)
4人家族(夫と妻、2人の小学生の子供)

#収入
夫の給料:300,000円
妻の給料:200,000円

#その他の財産
家:現在の市場価格で6,000万円
車:現在の市場価格で200万円
預金:100万円
株:500万円

#支出
食費:80,000円
交通費(夫):30,000円
交通費(妻):20,000円
子供の教育費:50,000円
公共料金(電気、ガス、水道):20,000円
通信費(インターネット、携帯電話):20,000円
自動車維持費:30,000円
保険:30,000円
その他の雑費:20,000円

#ローンなど
車のローン:残高300万円(月々の返済額30,000円)
住宅ローン:月100,000円

#財政目標
3年以内に100万円の緊急貯蓄を増やす

#制約条件
交通費・公共料金・子供の教育費・保険は減らせない

#出力形式
財政目標を達成するまでの具体的な計画と予測される達成状況
収入・支出の改善や節約の計画、投資の計画などを総合的に盛り込むこと

GPT-4の出力:

ご家族の財政状況と目標に基づいて、以下に具体的な改善計画を示します。

1.予算管理: まず、予算管理を徹底し、無駄な支出を削減することから始めましょう。食費、通信費、その他の雑費などは、適切な予算管理と工夫により節約が可能です。

・食費: 現在の食費が月80,000円とのことですが、これを10%節約することを目指します。自宅での調理を増やし、外食を減らす、買い物の際にセール品を意識するなどの工夫で、月8,000円の節約を目指しましょう。
・通信費: 携帯電話やインターネットプランを見直すことで、月2,000円程度の節約が見込めます。
・雑費: 雑費についても10%の節約を目指し、月2,000円の節約を計画します。
これらの節約策により、合計で月に約12,000円、年間で144,000円の節約が可能と予想されます。

2.投資の見直し: 保有している株のパフォーマンスを見直し、必要に応じて投資先を変更することで収益性を高めます。アクティブな投資管理を通じて、年間リターンを現状からさらに1%向上させることを目指します。これにより、年間で約50,000円の追加収入を見込むことができます。

3.車のローンの見直し: 現在の市場価格(200万円)と車のローン残高(300万円)を比較すると、ローン残高の方が多いことが分かります。車の売却を検討し、より安価な車に乗り換えることでローンの負担を軽減することを考えてみてください。

これらの改善計画を実行すると、毎月の節約金額と投資収益の増加により、約3年で目標の100万円の貯蓄増加を達成することが可能です。詳細は以下の通りです。

・年間節約額: 144,000円(毎月の節約12,000円 x 12ヶ月)
・年間投資収益増加額: 50,000円
・年間増加額合計: 194,000円(節約額+投資収益増加額)
・3年後の増加額合計: 582,000円(年間増加額 x 3年)

ただし、この計画では3年で目標の100万円を達成するのは難しいことが見込まれます。上述の車のローン見直しを検討することで、更なる財政改善が可能です。他にも、副業をする、資格を取って収入を増やす、などの選択肢も考えてみてください。

以上の計画はあくまで一例であり、具体的な行動を起こす前には必ず専門の金融アドバイザーに相談してください。家計状況や市場状況によって最適な策は変わるため、専門の助言を得ることが重要です。

家計の計画は、予算管理、投資の見直し、車のローンの見直しという3つの提案で構成で出力されました。そして、この計画を実行した場合の3年後の予想される財政状況を出力してくれました。ただし、目標の100万円を達成するのは難しいとされています。この点については、副業や資格を取るといった収入の改善が必要とのことでした。

全体的な評価として、目標に基づいて具体的な改善が提案され、期待される結果を定量的に示してくれる点が高く評価できます。さらに具体的な制限や家計の情報を考慮することで、より良い回答となるでしょう。

② 独り暮らしの家計の計画を考える

もう一つの例として、独り暮らしの家計の改善案をChatGPTに考えてもらいます。

収入はアルバイト収入と親からの仕送りとします。支出は一般的な学生の出費項目となっています。

財政目標を1年以内に30万円の貯金を作ることとし、収入・支出の改善や節約の計画を盛り込んで、家計の改善案を考えてもらいます。

入力文:

#命令文
あなたはプロのフィナンシャルプランナーです。
私の家計の状況を分析して、財政目標を達成するための改善計画を考えて下さい。

#同居人(家族構成)
独り暮らし

#収入
アルバイト:月に80,000円
親からの仕送り:月に20,000円

#その他の財産
預金:50,000円

#支出
家賃:月に30,000円
食費:月に20,000円
通信費:月に10,000円(携帯電話とインターネット)
交通費:月に10,000円
教科書や学用品:月に5,000円
エンターテイメント:月に15,000円

#ローンなど
なし

#財政目標
目標は1年間で30万円の貯金をする

GPT-4の出力:

ご提供いただいた情報に基づき、以下の改善計画を提案します。

1.予算管理と節約: 食費、通信費、交通費、エンターテイメントなど、可能な範囲で節約を試みましょう。
・食費: 自炊を増やす、安価なスーパーを利用するなどして、月2,000円の節約を目指します。
・通信費: 携帯電話のプランを見直すことで、月に1,000円の節約を目指します。
・交通費: 徒歩や自転車を利用することで、月1,000円の節約を目指します。
・エンターテイメント: 無料のエンターテイメントを探す、友人との交際費を抑えるなどして、月3,000円の節約を目指します。

2.副業やスキルアップ: アルバイトの時間を増やす、もしくはより高収入を得られるバイトを探すなどして収入を増やします。また、スキルアップを図り、長期的に収入を増やすことも視野に入れてみてください。

上記の節約計画により、毎月約7,000円、1年間で84,000円の節約が可能と予測されます。これに加えて、副業等で月に約18,000円の収入増を見込むことで、1年間で216,000円の収入増を見込むことができます。これらを合計すると、1年間で300,000円の貯金が可能となります。

具体的な計画は以下の通りです。

・年間節約額: 84,000円(毎月の節約7,000円 x 12ヶ月)
・年間収入増加額: 216,000円(毎月の収入増18,000円 x 12ヶ月)
・年間増加額合計: 300,000円(節約額+収入増加額)

ただし、この計画は一部の要素が確定的ではない(副業による収入増等)ことを念頭に置いてください。また、予期せぬ出費(医療費など)が発生する可能性も考慮に入れて、必要に応じてこの計画を調整することが重要です。

最後に、貯蓄だけでなく、投資の知識を身につけることもお勧めします。将来的により大きな収入を得るためには、資産運用の知識が重要となります。ただし、投資はリスクも伴うため、知識を深める前に手を出さないよう注意してください。

予算管理と節約に焦点を当て、さらに副業やスキルアップによる収入増加を提案してくれました。食費、通信費、交通費、エンターテイメント費などの節約方法を具体的に示し、それぞれについて月ごと、そして年間の節約可能額を計算しています。節約可能額も独り暮らしの学生として、妥当な額となっています。

このように、今回のプロンプトを活用することで、現在の家計を入力だけで簡単に家計の改善計画のアイデアを得ることができます。