Stable Diffusionのプロンプトを保存できるスタイル(Styles)機能を解説!

「Stable Diffusionで作成したプロンプトを保存して再利用したい…」「Stable Diffusionのスタイル機能って何?」そう思う方もいるのではないでしょうか。

Stable Diffusionでは、プロンプトを保存できるスタイル(Styles)という機能が存在します。

今回PROMPTYでは、このスタイル(Styles)機能の活用方法を詳しくご紹介します。

Stable Diffusionのスタイル(Styles)機能とは?

Stable DiffusionのWebUIであるAutomatic 1111には、スタイル(Styles)という機能があり、これを使用すると、プロンプトとネガティブプロンプトを保存・管理することができます。保存した後は、プロンプトを直接入力しなくても簡単に読み込むことができます。

ただし、スタイルStyles機能はプロンプトとネガティブプロンプトだけを保存でき、画像の大きさやステップ数、サンプラーなどのパラメーターは保存できない点には注意が必要です。

Stable Diffusionのプロンプト・ネガティブプロンプトについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

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スタイル(Styles)機能の活用方法

①プロンプトの保存

保存したいプロンプトとネガティブプロンプトを入力した状態で、「Generate(生成)」ボタンの下部のフロッピーディスクのアイコンをクリックします。

保存したいプロンプト・ネガティブプロンプトの名前をStyles nameとして保存できます。名前を決めて保存しましょう。名前は後からでも編集可能です。

これで保存は完了です。

プロンプト・ネガティブプロンプトどちらかのみを保存したい場合は、片方を未入力の状態でStyleを保存しましょう。

②保存したプロンプトの読み込み

次に、保存したスタイル(Styles)を読み込んでみましょう。

「Generate(生成)」ボタン下部の「Style」のプルダウンクリックして使いたいStylesを選択します。

先ほど保存した、カップを持つ女性のプロンプトを読み込みます。

Stylesを選択した状態で、「apply selected styles to current prompt(クリップボードのアイコン)」をクリックします。

保存したプロンプト・ネガティブプロンプトが自動的に入力されます。

③プロンプトの編集・削除

「Styles」の内容を変更または削除するには、csvファイルを直接編集する必要があります。残念ながら、Stable Diffusion Web UIから直接操作することはできません。

保存したStyles(スタイル)は”Styles.csv”という名前で保存されています。保存場所は次の通りです。

\stable-diffusion-webui\Styles.csv

メモ帳などのエディタでファイルを開きます。

保存した名前, “プロンプト”, “ネガティブプロンプト”の形式で保存されています。

ここから直接編集が可能です。特定のスタイル(Styles)を削除したい場合は、行ごと削除しましょう。

保存したら、右側の青いリロードボタンをクリックして更新しましょう。

プロンプトを忘れてしまったときの対処法

生成した画像のプロンプトを忘れてしまったときの対処法として、PNG Infoが挙げられます。

PNG Infoのタブを開きます。

“ここに画像をドロップ-または-クリックしてアップロード”から、情報を知りたい画像をアップロードします。

画像をアップロードすると生成した画像のメタデータが表示されます。Stylesとして保存しなかった場合にも、生成した画像のプロンプトを確認することができます。

まとめ

今回PROMPTYでは、Stable Diffusionのスタイル(Styles)機能について解説しました。この機能を活用することで、一度作成したプロンプトを簡単に再利用することができ、効率的な作業が可能になります。

イラストに細かな要素を反映させるほど、プロンプトの長さは増す傾向があります。そのため、手間を省くためには、スタイル(Styles)機能でプロンプトを保存しておくと良いでしょう。

今回の解説を参考に、皆さまもStable Diffusionのスタイル(Styles)機能をぜひ試してみてはいかがでしょうか。

~Stable Diffusionで素早く画像生成するには~

Stable Diffusionの画像生成スピードや画像サイズは、グラフィックボード(GPU)の性能によって大きく変わります。

このため、より効率的かつ快適な画像生成を望むユーザーにとって、最適なグラフィックボードの選択が重要となります。

推論処理やLoRAなどの追加学習処理といった大量の計算を効率よく行うためには、12GB以上のVRAMを持つグラフィックボードを選ぶことを強くおすすめします。

2GBや4GBのVRAMを持つグラフィックボードでは、学習プロセスや高解像度の画像生成に支障が出る可能性が高いです。

コスパを重視する方は、RTX 3060を選ぶと良いでしょう。

このグラフィックボードを使えば、Stable Diffusionの画像生成機能を最大限に活用することが可能となります。