「Stable Diffusionを使いたいけれどPCを持っていない…」「Stable Diffusionってスマホで使えるの?」と思う方、いらっしゃるのではないでしょうか。
今回Stable Diffusionをスマホで使う方法やサービスについて解説していきます。
Stable Diffusionをスマホで使う3つの方法
Stable Diffusionをスマホで使うには以下の2つの方法があります。
①Hugging faceでStable Diffusion 2.1 Demoを使う
②Google Colabを使う
③Stable Diffusionを利用したWebサービスを使う
この2つについて解説します。
方法①:Hugging faceでStable Diffusion 2.1 Demoを使う
1つ目はHugging faceにて公開されている、Stable Diffusionのデモ版を使用する方法です。
モデル使用までの流れ
サイトへのアクセスはこちらをクリックするか、「Hugging face Stable Diffusion 2.1 Demo」と検索してください。
サイトにアクセスできると、以下のような画面が表示されます。
実際に使用してみる
試しに以下のプロンプトを入力して、画像を生成してみましょう。
プロンプト:
masterpiece,high quality,1 girl,a blonde hair, green eyes
ネガティブプロンプト:
(worst quality, low quality:1.4), (zombie, sketch, interlocked fingers,username:1.2), nsfw
生成画像:
結構いい感じの画像が生成されました。
とはいえ、Stable Diffusionで満足のいく画像を出力するためには、モデルの使用が不可欠であるため、「使ってみたけれど思い通りの画像がでない!」ということがあるかもしれません。
モデルを使いたい方は、2つ目の方法か、PCを購入することを検討しましょう。
方法②:Google Colabを使う
次にGoogle Colabを使用する方法です。
モデル使用までの流れ
まずはインターネットで「Google Colaboratoy」と検索し、「Claboratoryへようこそ」を選択します。
次に「ノートブックを新規作成」を選択します。
今回はChilloutMixを使用したいので、そのダウンロードコードを書きます。
同じくChilloutMixを使用したい場合は以下のコードをコピペすれば使用できます。
!git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui
%cd /content/stable-diffusion-webui
!wget https://civitai.com/api/download/models/11745 -O /content/stable-diffusion-webui/models/Stable-diffusion/chilloutmix_NiPrunedFp32Fix.safetensors
!python launch.py --share --xformers --enable-insecure-extension-access
その後の流れは以下の記事と同じですので、下記記事を参考に進めてみてください。
「ChilloutMix」はアジア人の女性を綺麗に出力することのできるモデルです。 今回PROMPTYでは、ChilloutMixのダウンロード方法と使い方について解説していきます。 (function(b,c,f,g,a[…]
実際に使用してみる
スマホ版のWeb UIは以下のような感じです。
結構コンパクトに纏まってはいますが、設定変更のたびにスクロールしなければいけないため、縦長の形式は個人的には若干使いづらく感じました。
試しに以下のプロンプトを入力してみます。
プロンプト:
masterpiece,high quality,1 girl,a black hair, black eyes,upper body
ネガティブプロンプト:
(worst quality, low quality:1.4), (zombie, sketch, interlocked fingers,username:1.2), nsfw
生成画像:
画像は問題なく出力できました。
ただ、そもそもColabもPCでの使用を想定しているため、スマホでの操作性は良いとは言えません。
また、スペックの影響か時折エラーも発生することがありました。
ちなみに私が使っているのはiPhone SEの第3世代です。iPhone13と同じA15 Bionicチップを使用しています。
方法③:Stable Diffusionを利用したWebサービスを使う
3つ目の方法は、Stable Diffusionを利用して画像生成サービスを提供しているWebサービスを使用することです。
主なサービスとしては以下のものが挙げられます。
・Dream Studio
・Mage.space
この2種類については以下の記事で詳しく解説しています。
Stable Diffusionは、ユーザーがテキストを入力するだけで様々な画像を生成することが可能なAIモデルです。 今回PROMPTYでは、Stable Diffusionとは何か、Stable Diffusionの利用方法、S[…]
また、Stable Diffusionにこだわらない方には別の画像生成AIもおすすめです。
画像生成AIサービスについては以下の記事で詳しく解説しています。
「最近聞くようになった画像生成AIについて詳しく知りたい」「画像生成AIにはどんなサービスがある?」 このような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。 今回PROMPTYでは、画像生成AIとは何か、画像生成AIブームにつ[…]
Stable Diffusionの使用にはPCがほぼ必須!
ここまで、Stable Diffusionをスマホで使う方法について解説してきましたが、説明した方法のどれを試してもPCに比べ不便であるような気がしました。
操作性や画像生成のスピードを考えても、PCの方が遥かに快適にであるため、「どうしても今PCが用意できない!」という方以外はPCの購入を検討することをおすすめします。
スペックやおすすめのPCについては以下の記事で詳しく解説しています。
「Stable Diffusionを使いたいけど今のPCではスペックが足りない…」「Stable Diffusionを使うにはどんなスペックが必要なの?」そう思う方もいるのではないでしょうか。Stable Diffusionを効果的に使用[…]
~Stable Diffusionで素早く画像生成するには~
Stable Diffusionの画像生成スピードや画像サイズは、グラフィックボード(GPU)の性能によって大きく変わります。
このため、より効率的かつ快適な画像生成を望むユーザーにとって、最適なグラフィックボードの選択が重要となります。
推論処理やLoRAなどの追加学習処理といった大量の計算を効率よく行うためには、12GB以上のVRAMを持つグラフィックボードを選ぶことを強くおすすめします。
2GBや4GBのVRAMを持つグラフィックボードでは、学習プロセスや高解像度の画像生成に支障が出る可能性が高いです。
コスパを重視する方は、RTX 3060を選ぶと良いでしょう。
このグラフィックボードを使えば、Stable Diffusionの画像生成機能を最大限に活用することが可能となります。