「Stable Diffusionのローカル環境構築に挫折した」「Stable DiffusionをWeb上で簡単に使いたい」
このような方は多いのではないでしょうか?
今回PROMPTYではそのような方のために、Stable Diffusionを簡単に利用できるWebアプリ8選と新しく登場したStable Diffusionの完全無料公式アプリ「StableStudio」について解説します。
Stable Diffusionの利用方法は「Webアプリ」か「ローカル」
Stable Diffusionの利用方法は、「Webアプリ上で利用する」か「ローカル環境で利用する」かの2通りです。
基本的に、「とりあえずStable Diffusionを使って簡単に画像生成をしてみたい」という方はWebアプリ上で利用する方を、「これからStable Diffusionについて勉強をし長期的に使っていきたい」という方はローカル環境で利用する方をおすすめします。
Stable Diffusionを簡単に利用できるWebアプリ8選
今回PROMPTYでは、Stable Diffusionを簡単に利用できるWebアプリとして下記の8つをご紹介します。
①Dream Studio
②Stable Diffusion Online
③Hugging Face
④Mage.space
⑤Clipdrop
⑥SeaArt
⑦Leonardo.AI
⑧AIイラストくん
①Dream Studio
Dream Studioはその画像生成のスピードが早く、Stable Diffusion素早く体験することができます。
またDream Studioは、画像のスタイル、縦横比、枚数を自由にカスタマイズできるという特徴があります。
Dream Studioを利用するためには、無料のアカウント作成が必要です。初回には25クレジットが付与され、これにより最大で125枚の画像を生成できます。
ただし、プロンプトの複雑さや生成する画像の枚数など、いくつかの条件により消費するクレジット量は変動します。
クレジットが尽きた場合は、10ドル(約1,450円)で1,000クレジットを購入して利用を続けることができます。
基本的にはDream Studioの使用は無料ですが、使用回数には制限がある点にご注意ください。
使い方は下記の通りです。
(1)Dream Studioの画面を開きます。
(2)「Prompt」に出力したい画像のプロンプトを入力し、「Negative prompt」には、出力画像に含めたくない要素を入力します。また、「Style」からアニメ風や漫画風などスタイルを選ぶことができます。
(3)「Dream」をクリックすると画像を出力します。
②Stable Diffusion Online
Stable Diffusionの公式サイトからも画像生成することができます。
ただしStable Diffusionという大きなモデルを、公式サイトに設置されたPlaygroudから利用しているので、生成される画像のクオリティーはあまり高くありません。
プロンプトを入力して、画像が生成されるというプロセスを体験する場としてはお手軽なので、軽く画像生成を体験してみたい方は試してみるとよいでしょう。
使い方は下記の通りです。
(1)Stable Diffusionの公式サイトにアクセスし、「Playgroud」をクリックします。
(2)「Enter your prompt」にプロンプトを、「Enter a negative prompt」にネガティブプロンプトを入力します。
(3)30秒ほど待つと画像が生成されます。
③SeaArt
SeaArtは日本語でのプロンプト入力で画像を生成することができるツールです。
Discord/Googleアカウント/Facebookアカウント/メールアドレスのいずれかでアカウント登録が必要です。
SeaArtでは、自分の好みのモデルを使って画像を生成できる点も大きな特徴です。
使い方は下記の通りです。
(1)SeaArtを開いて、右上のログインをクリックします。(画像赤枠)
(2)すると下記画面のようにログイン選択画面が表示されるので、いずれかの方法でログインします。
(3)ニックネームを入力して、興味のある分野を選択し、私は18歳以上ですにチェックを入れます。
(4)「AIイラスト生成」のタブをクリックします。
(5)画像生成ができるページに移動するので、入力欄にプロンプトを入力し、紙飛行機マークの送信ボタンをクリックします。今回は日本語で「公園にある桜の木の下でくつろぐ少女」と入力しました。
(6)すると下記画像のように、画像が4枚生成されます。
④Hugging Face
Hugging Faceは、AIや自然言語処理領域に特化した米国の企業が提供しているオープンソースコミュニティで、無数の自然言語処理データセットが提供されています。
「Stable Diffusion 2 Demo」はその中のデータセットの一つで、テキスト入力欄に指示文を入力し、実行ボタンを押すだけで手軽に画像生成を体験することが可能です。
そのシンプルさから、Stable Diffusionを試してみたいと考えている人々、または気軽に画像生成を試したい人々におすすめのサービスです。
使い方は下記の通りです。
(1)Hugging Face上の「Stable Diffusion 2 Demo」の画面を開きます。
(2)「Enter your prompt」に出力したい画像のプロンプトを入力し、「Enter a negative prompt」には、出力画像に含めたくない要素を入力して「Generate image」をクリックすると、画像が出力されます。
⑤Leonardo.AI
Leonardo.AIは、Stable Diffusionをベースにした画像生成ツールで、かなりクオリティーの高い画像が生成できます。
「AI Canvas」という機能を使って、生成した画像をWebブラウザ上で加工できる点が大きな特徴です。
1日150クレジットまで無料で利用することができます。
使い方は下記の通りです。
(1)Leonardo.AIを開き、右上の「Launch App」をクリックします。
(2)下記画像のような画像が表示されるので、「Login to Leonardo.Ai」をクリックします。
(3)メールアドレスを登録します。
(4)ユーザーネームを入力して、興味のある分野を選択し、18歳以上にチェックを入れます。
※ユーザネームは入力した後に、左の「@」ボタンをクリックします。
(5)「AI Image Generation」をクリックします。
(6)プロンプト入力欄(画像赤枠)にプロンプトを入力し、「Generate」ボタン(画像青枠)をクリックします。
(7)すると下記画像のように4枚の画像が生成されます。
⑥Mage.space
Mage.spaceは、Stable Diffusionを回数無制限、ログインなしかつ無料で提供しています。
画面中央のテキスト欄にプロンプトを入力するだけで、簡単に画像を作成することができます。
Mage.spaceでは有料プランも用意されています。
有料プランの「ベーシックプラン」は月額4ドル(約577円)で利用することができます。
このプランでは、複数のセッションを同時に実行することができ、効率的に多くの画像を作成することができます。
プロプランは月額15ドル(約2,170円)で利用することができます。
プロプランでは、バナー広告の非表示やさまざまな生成モデルの選択、GIF画像の生成、元画像から別の画像を作成するなどの機能も利用することができます。
Mage.spaceの使い方は下記の通りです。
(1)Mage.spaceの画面を開きます。
(2)中央のテキスト入力欄にプロンプトを入力し、一番右のオレンジ色の「→」をクリックすると画像を出力します。
(3)「toy poodle」と入力すると、下記のような画像が出力されました。
⑦Clipdrop
Clipdropは画像を加工してくれるツールで、その中にStable Diffusionを使える画像生成AIが入っています。
Dream Studioと同様に、Stable Diffusionの開発元であるStability AIによって提供されています。
Clipdropでは、1日60枚まで無料で画像を生成することができます。
使い方は下記の通りです。
(1)Clipdropを開きます。
(2)入力欄にプロンプトを入力し、「Generate」をクリックします。(画像赤枠)
(3)すると下記画像のように、4枚の画像が生成されます。
⑧AIイラストくん
AIイラストくんは、Stable DiffusionをベースにしたLINEから画像生成をすることができるツールです。
1日3回まで無料で画像を生成することができます。
下記画像のように、LINEから簡単に画像生成をすることができます。
引用:AIイラストくん LINE Official Account
使い方は下記の通りです。
(1)AIイラストくんを友達追加します。
(2)トーク画面を開き、プロンプトを入力すれば画像が生成されます。
「DreamStudio」の完全無料版「StableStudio」がリリース
Stable Diffusionの開発元であるStability AIは、一部有料だった「DreamStudio」の機能をほぼそのまま体験できる新たな無料版アプリ「StableStudio」をリリースしました。(2023/5/17)
StableStudioはオープンソースとして開発されており、その機能は今後も拡大していくことが予告されています。
「StableStudio」の操作画面 ↓
今後追加予定のチャット機能 ↓
まとめ
今回PROMPTYでは、Stable Diffusionを簡単に利用できるWebアプリ8選と新しく登場したStable Diffusionの完全無料公式アプリ「StableStudio」について解説しました。
ローカル環境が最も自由度高く画像生成ができることは間違いありませんが、Webアプリ上でも十分に質の高い画像を生成することができます。
ぜひ今回ご紹介したWebサービスを使って、簡単に質の高い画像を生成してみてください!
~Stable Diffusionで素早く画像生成するには~
Stable Diffusionの画像生成スピードや画像サイズは、グラフィックボード(GPU)の性能によって大きく変わります。
このため、より効率的かつ快適な画像生成を望むユーザーにとって、最適なグラフィックボードの選択が重要となります。
推論処理やLoRAなどの追加学習処理といった大量の計算を効率よく行うためには、12GB以上のVRAMを持つグラフィックボードを選ぶことを強くおすすめします。
2GBや4GBのVRAMを持つグラフィックボードでは、学習プロセスや高解像度の画像生成に支障が出る可能性が高いです。
コスパを重視する方は、RTX 3060を選ぶと良いでしょう。
このグラフィックボードを使えば、Stable Diffusionの画像生成機能を最大限に活用することが可能となります。