「Stable Diffusionのモデルは何を使えばいい?」「リアルな画像やアニメ風の画像を生成できるモデルを知りたい!」
このような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか?
Stable Diffusionのモデルとは、AIが学習した画像生成を行うためのモデルのことであり、モデルダウンロードして、Stable Diffusionに導入することで、高品質な画像を簡単に生成することができます。
今回PROMPTYでは、Stable Diffusion WebUIとは何か、Stable Diffusion WebUIのモデルとは何か、Stable Diffusion WebUIのモデルの探し方とダウンロード方法、Stable Diffusionのモデルを認識させる方法、Stable Diffusionのおすすめモデル10選について解説します。
Stable Diffusion WebUIとは
「Stable Diffusion web UI」とは、自分のパソコンでStable Diffusionを利用できる環境を構築して、ブラウザ上で画像生成をできるようにするツールのことです。
下記のようなブラウザ画面上で画像生成を行うことができます。
Stable Diffusion WebUIの始め方についてはこちらの記事で解説しています。
「Stable Diffusionを使用したいが、どのように始めれば良いのだろう...」「低スペックPCでもStable Diffusionを使用できるの?...」 そう思う方もいるのではないでしょうか。 実は、高性能なPCを持っ[…]
Stable Diffusion WebUIのモデルとは
Stable Diffusionのモデルとは、AIが学習した画像生成を行うためのモデルのことであり、モデルダウンロードして、Stable Diffusionに導入することで、高品質な画像を簡単に生成することができます。
Stable Diffusionのモデルには、アジア系の顔が得意なモデルや欧米系の顔が得意なモデル、アニメ風が得意なモデルなど様々な種類があります。
自分が生成したい画像に近いモデルを導入することで、思い通りの画像生成を生成することができます。
Stable Diffusion WebUIのモデルの探し方とダウンロード方法
Stable Diffusion WebUIのモデルは、①Civitai②Hugging Faceの2つのサイトから探してダウンロードすることができます。
それぞれ解説していきます。
①Civitai
「Civitai」は、Stable Diffusionのための学習データ、例えば各種モデルやLoRAなどを網羅的に扱っているプラットフォームです。
各モデルが生成する画像がサムネイル形式で直感的に確認できる洗練されたUI設計のため、画像の情報から自分の目的にぴったりのモデルを簡単に見つけ出すことが可能です。
探し方とダウンロード方法は下記の通りです。
探し方:下記画像の赤枠で囲われた箇所にモデル名を入力します。
モデルのみを探したい場合は、下記画像のようにフィルターから、「Checkpoint」にチェックを入れましょう。(モデル=Checkpointです)
ダウンロード方法:下記画像の赤枠で囲われたダウンロードボタンをクリックします。
②Hugging Face
「Hugging Face」は、「Civitai」と同じくStable Diffusionのモデルをダウンロードすることができるプラットフォームですが、ユーザー体験が異なります。
具体的には、「Hugging Face」では、モデル名がテキスト形式で一覧されており、特定のモデル名やその一部を用いて検索することが可能です。
これに対して、「Civitai」はモデルが生成する画像がサムネイル形式で表示されているので、初めてAIモデルを探す人はそちらを使う方がよいでしょう。
※モデルによってはどちらか一方にしか登録されていない場合もあることに注意してください。
探し方とダウンロード方法は下記の通りです。
探し方
(1)上部のメニューの中の「Models」をクリックします。
(2)「Text to image」をクリックします。
(3)下記画像の赤枠で囲われた箇所にモデル一覧が表示されます。
ダウンロード方法
(1)モデル一覧の中からダウンロードしたいものをクリックします。
(2)「Files and versions」をクリックします。
(3)ckptまたはsafetensorsファイルをクリックします。
※prunedとついているファイルは、フルサイズのファイルから不要な部分を取り除き、ファイルサイズを抑えたものです。基本的にはフルサイズのものを選び、容量を抑えたい、お試しで使いたい場合は、prunedとついたファイルを選ぶと良いでしょう。
(4)「download」をクリックすると、ダウンロードが完了します。
Stable Diffusionのモデルを認識させる方法
ここでは、ダウンロードしたStable Diffusionのモデルを認識させて、Stable Diffusion WebUI上でモデルを使えるようにする方法を解説します。
(1)「stable-diffusion-webui」→「models」→「Stable Diffusion」フォルダにモデルのファイルを保存します。
①「stable-diffusion-webui」フォルダ
②「models」フォルダ
③「Stable Diffusion」フォルダ
④このように、「Stable Diffusion」フォルダ内にモデルのファイルを保存します。
(2)Stable Diffusion WebUIの 左上からモデルを選択することができます。
(3)Stable Diffusion WebUIを起動したままモデルをダウンロードした場合は、一覧にダウンロードしたモデルが表示されません。下記画像の赤枠で囲われたリフレッシュボタンをクリックすることでモデルを選択できるようになります。
Stable Diffusionのおすすめモデル10選
今回PROMPTYでは、Stable Diffusionのおすすめモデルとして下記の10個をご紹介します。
<リアル・写真系が得意なモデル>
①Chilloutmix
②Realistic Vision
③BRA(Beautiful Realistic Asians)
④OrangeChillMix
⑤Deliberate
<アニメ・イラスト風が得意なモデル>
⑥MeinaMix
⑦LastpieceMix
⑧Anything
⑨Miserable_lilith
⑩Counterfeit
リアル・写真系が得意なモデル
①Chilloutmix
ChilloutMixは、特に日本人女性を含むアジア系の人物をリアルに描き出すことができるモデルです。
②Realistic Vision
Realistic Visionは、リアリティを持った画像の生成が可能なモデルです。
Realistic Vision V2.0は、例えば多人数の人物を表現するなど複雑な場面においても、高いパフォーマンスを発揮します。
③BRA(Beautiful Realistic Asians)
BRA(Beautiful Realistic Asians)は、アジア系の美女画像でトレーニングされた実写系モデルです。
2023年6月21日時点では、BRAV5が最新バージョンです。
④OrangeChillMix
OrangeChillMixは、美少女イラストを作り出すための無料マージモデル集です。
OrangeChillMixは、「ChilloutMix」とアニメイラスト界で大御所とされる「AbyssOrangeMix」を使用することで、フォトリアル系の美少女イラスト、つまりCG画像に匹敵する精巧な美少女イラストを作成することが可能です。
⑤Deliberate
Deliberateは、魅力的な女性だけでなく、男性、風景、機械、動物などのリアルな画像生成にも対応しています。
プロンプト次第で何でも表現することができます。
アニメ・イラスト風が得意なモデル
⑥MeinaMix
MeinaMixはアニメ風イラストが得意な有名なモデルであり、短いプロンプトで高品質の画像を生成することができる点が特徴です。
初心者の方におすすめのモデルです。
⑦LastpieceMix
LastpieceMixは、鮮やかさと落ち着きをうまく表現できるモデルです。
ソフトな描写で、優しさとほんのりとした切なさを表現できるのが特徴です。
⑧Anything
Anythingは、短いプロンプトでアニメ風の美少女イラストを生成できるモデルです。
⑨Miserable_lilith
Miserable_lilithは、一風変わった特徴を持った顔の美少女のイラストを生成することができるモデルです。
プロンプトを工夫することで、背景も詳細に設定することができる点も特徴です。
⑩Counterfeit
Counterfeitは、女性VTuber風のアニメイラストを生成することができるモデルです。
背景や服装の詳細な描写に長けていると評価されています。
まとめ
今回PROMPTYでは、Stable Diffusion WebUIとは何か、Stable Diffusion WebUIのモデルとは何か、Stable Diffusion WebUIのモデルの探し方とダウンロード方法、Stable Diffusionのモデルを認識させる方法、Stable Diffusionのおすすめモデル10選について解説しました。
まずは、サムネイル付きでモデルを探すことができるCivitaiで、自分の好みのモデルを探してみてはいかがでしょうか?
~Stable Diffusionで素早く画像生成するには~
Stable Diffusionの画像生成スピードや画像サイズは、グラフィックボード(GPU)の性能によって大きく変わります。
このため、より効率的かつ快適な画像生成を望むユーザーにとって、最適なグラフィックボードの選択が重要となります。
推論処理やLoRAなどの追加学習処理といった大量の計算を効率よく行うためには、12GB以上のVRAMを持つグラフィックボードを選ぶことを強くおすすめします。
2GBや4GBのVRAMを持つグラフィックボードでは、学習プロセスや高解像度の画像生成に支障が出る可能性が高いです。
コスパを重視する方は、RTX 3060を選ぶと良いでしょう。
このグラフィックボードを使えば、Stable Diffusionの画像生成機能を最大限に活用することが可能となります。