【例文付き】知識生成プロンプティングとは?

「ChatGPTを有効活用したい!」「知識生成プロンプティングって何?」そう思う方もいるのではないでしょうか。

知識生成プロンプティングは、ChatGPTなどの生成AIにおいて、精度の良い出力を行うためのテクニックの1つです。

今回PROMPTYでは、知識生成プロンプティングとは何か、活用事例について詳しく紹介していきたいと思います。

知識生成プロンプティングとは?

知識生成プロンプティングとは、プロンプトの一部に使用する知識や情報を組み込むことです。

このプロンプトはどのようなタスクに役立つのか、例文を使って検証していきます。

例文を使って知識生成プロンプティングの活用法を解説!

今回の記事では、例として日本人の名前について質問をしてみます。

入力文:

日本に山田 祟志(やまだ たかし)さんは存在する可能性がある。

GPT-3.5の出力

はい、日本には「山田祟志(やまだたかし)」という名前の人物が存在する可能性があります。一般的な名前と姓の組み合わせであるため、実際に複数の人々が同じ名前を持っていることは珍しくありません。ただし、具体的な個人に関する情報を提供することはできませんし、個人の存在や詳細については把握していません。もし山田祟志さんについて具体的な情報を求める場合は、他の情報源や人々とのコミュニケーションを通じて探すことが必要です。

尤もらしい文章が生成されましたが、戸籍上で「祟」という字は使用することができません。GPT-3.5モデルでは戸籍法に則って回答することはできないようです。

そこで、入力文に知識を与えて回答させてみます。

入力文:

#質問:日本に山田 祟志(やまだ たかし)は存在する可能性はありますか?
#知識1: 名前に使える漢字は戸籍法で決められている。現在は常用漢字が2136文字、人名漢字836文字の2999文字となっていて、決められた漢字以外は名前に使えない。
#知識2: 祟はたたりという意味で、崇と間違えやすい漢字だが戸籍上の名前には使えない。
#回答
#理由

GPT-3.5の出力

回答としては、日本の戸籍法に基づくと、漢字「祟」は一般的には戸籍上の名前には使用できないとされています。また、名前に使用できる漢字は制限されており、定められた常用漢字や人名漢字以外の漢字は名前に使えません。
そのため、「山田祟志(やまだたたり)」という名前は日本の戸籍法に適合しない可能性が高いと考えられます。
ただし、特定のケースや個別の状況によっては、例外的に許可されることもあります。法的手続きや戸籍登録において名前の使用が認められた場合には、そのような名前を持つ人物が存在する可能性もあります。
総合的に言えば、「山田祟志」という名前が一般的に存在する可能性は低いと考えられますが、個別のケースや個人の状況によっては例外もあり得ることを留意してください。

入力文で知識を組み込むことで、2つの情報を統合して「山田祟志」さんが存在する可能性は低いという出力を得ることができました。

まとめ

今回PROMPTYでは、知識生成プロンプティングとは何か、例文を使ってその活用法を紹介しました。

入力文に知識を与えることで、質問に対して正しい推論の出力を得ることができました。ぜひ今後のプロンプトエンジニアリングの知識習得に役立てていただければ幸いです。